しあわせのかおり~幸福的馨香~ : 夢の国・亞洲文化宮

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しあわせのかおり~幸福的馨香~

20090818


2008年/日本/ 2時間4分(レンタルDVD)
監 督  三原光尋
出 演  中谷美紀  藤 竜也  田中 圭
     木下ほうか  甲本雅裕  八千草薫
     渡辺いっけい  平泉 成  

<あらすじ>
舞台は金沢の小さな中華料理店、小上海飯店。店主王<ワン>さん(藤竜也)の料理はどれも絶品で、食事時はいつも満席だ。デパートの企画部署に勤める山下貴子(中谷美紀)はワンさんに出店を要請するが、あっさりと拒否される。貴子は毎日この店で食事をするうちに、ワンさんの味にすっかり魅了され、いつしか自分も料理を極めたいと思うようになる。そんなある日ワンさんが病に倒れ、店は存続の危機に陥る。貴子は会社をやめ、ワンさんに弟子入りしたいと申し出る。
<感想など>
卵がプツプツと泡を立てて滑らかに踊る中に、
トマトがザザッと放り込まれる。
食事を終えたばかりでお腹いっぱいのはずなのに、
もう食欲がわいてきた。
次々と映し出される料理と料理人に釘付けになり、
時間のたつのも忘れてしまった。
何だか映画を観ている気がしなかった。

予備知識ゼロで観始めた。
最初、厨房に立っている年配男性は、
日本語が堪能な中国人コックだと思っていた。
中華包丁を持つ手はプロの料理人のものに見えたし、
ネイティブではない日本語の発音が
リアルに響いたからだ。
それにしても藤竜也そっくり…と思ったら
やはり藤竜也だった(笑)。
この作品のために中華料理の修業をみっちりやり、
中国語も学んだのだという。
北京語も紹興方言も、言葉の雰囲気を全身で表現している。
発音云々ではないと思った。

主人公は、夫亡き後仕事と育児で多忙を極める女性である。
彼女はリスクを背負うのは承知の上で
フルタイムの仕事をやめてしまう。
人生を賭けようと決断させる味とは、
いったいどんな味なのだろう。
彼女が料理を堪能する表情は、
「しあわせそうな」という一言では描写しきれないほど、
豊かで厚みがあった。
この主人公を演じる中谷美紀も、
中華料理の修業をしたのだという。
役者の役にかける情熱と、登場人物の一生懸命さが重なって、
実際の人物伝を見ているようだった。

貴子が料理人として歩む道は決して平坦ではない。
中毒事件を疑われたことで、かつての病が再発し、
アパートに引きこもる彼女を、
ワンさんが訪ねるシーンには胸が熱くなる。
かつて彼女がワンさんを訪ねたときと同じような強引さで、
師匠としての命令を下す。
結婚を控えた両家の食事会を取り仕切ってくれないか、と。

ワンさんと共に訪れた中国、紹興で、2人は父と娘のように寄り添い、
貴子の心は徐々にほぐれていく。
ワンさんが貴子を「自慢の娘だ」と紹介して周りが盛り上がったのに、
一人わけがわからない貴子。
通訳が箸を落として通訳の機会を逃したのは偶然だろうか。
それとも…
言葉の絶妙なやり取りが面白い。
紹興の街にすっかり溶け込んでいるワンさんの姿もいい。
紹興酒の甕が山のように積まれた風景や、
白壁の間をぬうように流れる運河を見ていると、
鑑賞する者の心も解放されるようだ。
是非もう一度訪れたい場所である。

貴子に恋心を抱いている農家の三代目、明(田中圭)の、
ちょっと抜けた感じに癒される。
また、30年間ワンさんと交流のある社長(八千草薫)の、
たおやかだが強そうな姿に魅了された。
主人公たちを取り巻く人々にもそれぞれ味わいがある。
こんな風に考えていくと、みんなが幸せの道を歩んでいくと予想できる。
登場人物たちの絆と一生懸命に取り組む姿、
そしておいしそうな料理の数々が、いつまでも心に残っている。
あらためて口に出して言おう。
「ごちそうさま!」

コメント

観てみたくなりました

孔雀の森さんこんにちは。
この作品公開時にどうしようか迷っているうちに観逃してしまいました。
俳優1人1人がものすごく丁寧に役を演じている作品のようですね。
ワンさんを演じる藤竜也を見てみたい!
お腹いっぱいなのに食欲をそそられる中華料理・・・
空腹だったらさぞかし辛いでしょうね。(笑)

空腹時の鑑賞に御注意!(笑)

sabunoriさん、こんにちは♪
私は公開していたことすら知りませんでした。
中国語の副題に惹かれ借りてみたら、大ヒットでした!
ほんとうに、お腹がすいているときに観たらキケンです(笑)
バラエティに富んだ料理の映像も、俳優の演技も、堪能できました。
おっしゃるように、俳優さんたちの丁寧な演技は見所だと思います。
そして街並みの映像も!
sabunoriさんのご感想もお聞きしたいです。

ムラサキカガミ

三原光尋監督の次作
「ムラサキカガミ」2010年春公開
出演:紗綾、上杉奈央ほか
主演の紗綾はこんな作品に出演しています。
「渋谷怪談 THEリアル都市伝説」(福谷修監督)千尋役
「神の左手 悪魔の右手」(金子修介監督)アユ役
「口裂け女」(白石晃士監督)中島志穂役
「少女霊 14歳の魂」(谷洋平監督)はな役
「地獄少女」(ドラマ版、日本テレビ)柴田つぐみ役
「漫画喫茶都市伝説 呪いのマンナさん」(BS-TBS
→映画「ヨムトシヌ DEATH COMIC」)佐々木曼奈役
「山形スクリーム」(竹中直人監督)敏酒圭役
↑いろんなもの連れて来てそう
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Author:孔雀の森
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大切に♪

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