シネマ歌舞伎特別編 牡丹亭 : 夢の国・亞洲文化宮

スポンサーサイト

------

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

シネマ歌舞伎特別編 牡丹亭

20090630

             
2009年/日本/2時間25分(劇場にて鑑賞)
第一部 ドキュメンタリー編 『玉三郎16Days in蘇州』
第二部 舞台編 『牡丹亭』
 (2009年3月13日~15日 於:蘇州科学技術文化センター)

<内容・感想など>
第一部では、昆劇の女形を演じるために稽古を積む
坂東玉三郎氏の姿、
氏と蘇州の劇団員とが交流する様子が、
自然に流れていきます。
第二部では、実際の舞台をスクリーンで堪能できました。
もう、終始釘付け状態です!

第一部で蘇州の運河が映し出されたとき、
懐かしさで胸がいっぱいになりました。
蘇州へ行ったのは確か1987年秋のこと。
杭州から一晩かけて、運河を連結船でゆっくりゆっくり
進んでいったのでした。
川沿いに並ぶ白壁作りの家々や両岸を結ぶ石橋は
当時のままです。
こうした変わらないところがあるかと思えば、
最近作られたような繁華街もあり、
年月の推移を思わずにはいられません。
さてその大通りを、玉三郎氏が車の間をぬって
、ぴょんぴょんと渡っていく場面。
大丈夫?とハラハラしながらも、
その軽やかな身のこなしが風景にとけこんでいて、
映画のワンシーンを観るようで、何だか楽しくなってきます。
黒の中国服を着こなし、口元に笑みを浮かべた短髪の玉三郎氏が、
かつての革命家に見えてきました(笑)

昆劇とは、蘇州地方で600年も続いている伝統劇。
今回玉三郎氏が演じるのは、昆劇の代表作『牡丹亭還魂記』の主人公、
杜麗嬢(とれいじょう)です。
蘇州語台詞と歌、昆劇独特の振り付けを一つ一つ習い、
ホテルでも休むことなく稽古する様子からは、
中国の伝統芸能に対する尊敬の念が感じられます。
「言葉の壁は越えられない」と悟った上での挑戦は、
どんなに重圧だったことでしょう。

こうして本番第二部の幕開けとなります。あらすじは次の通り。
令嬢の杜麗嬢は夢で柳夢梅(りゅうむばい:兪玖林)と熱烈な恋に落ち、
結ばれます。
ところが夢から覚めた杜麗嬢は、落胆のあまり病にかかり、長患いの末、
息を引きとるのです。
しかし・・・!!!
こんな大どんでん返しがあるとは思いもしませんでした。
結局、最後はこの世?それともあの世?(妙な疑問だと思うのですが…)

玉三郎氏は完全に杜麗嬢になりきっています。
アップになった顔も乙女そのもの。
言葉では形容できないほどの美しさと、
張りのある声に惹きつけられます。
スクリーンの中の観客が拍手すると、
自分も思わず手を合わせてしまいました。
(そういう動作をした人が周りにもいました。)
「会場の観客に合わせて拍手していいですよ~」と
言ってくれたらよかったのに(笑)
やはり実際の舞台が見たい!!

ラストの挨拶では、玉三郎氏の目に光るものが
見えた気がしました。

機会があれば、今回の昆劇と、坂東玉三郎出演の歌舞伎も
見に行きたいものです。
斜向かいには歌舞伎座があって、動機づけとしては強烈!
こうしたシネマの企画は、実際の舞台を見るきっかけとして
有効だと思います。

trackback

シネマ歌舞伎 牡丹亭 :龍眼日記 Longan Diary

南安太守の令嬢・杜麗娘(とれいじょう)は春のうたた寝の間に 1人の男性・柳夢梅(りゅうむばい)と出会う。 たちまち恋に落ちる若い2人。 ところが全ては夢の中の出来事。 夢から覚めた杜麗娘は落胆し、柳夢梅を思うあまり病を患い やがてこの世を去る。 ところが...

コメント

全てに魅了されました

孔雀の森さん、こんばんは。
玉三郎氏の舞台にも、昆劇の物語にも、蘇洲の街並みにも作品全てに魅了されました。
私にとって蘇洲は未踏の地なのですがぜひぜひ行ってみたい、
いや行くぞ!とこの作品を観て決めました。
(といってもいつになるやら)
孔雀の森さんも今また訪れたら懐かしさと新鮮さの両方を感じて
しまうかもしれませんね。
去年京都でこの舞台をやっているのを知った時には時すでに遅し!で
悔しい思いをしました。
是非生の舞台を観てみたいですね。

それにしても舞台での姿はもちろんのこと、普段の玉三郎氏の
背筋の伸びた美しい姿・・・うっとりしました。

舞台にも、蘇州にも行きたいですね

sabunoriさん、こんにちは♪
この作品、料金は2000円でサービスデーの特典はないのですよね。
あれだけの素晴らしい作品ですから、お札2枚は当然だと思いました。
遠出したかいがありましたよ!また観に行こうかしら。
京都で舞台があったのは知りませんでした。
今もしやっているとしたら、すぐにでも行きたい気分です。
そして、蘇州へ行ったらあの劇場で昆劇を観たいと思いませんか?
その後は、庭園めぐりや運河での航行…。
心はすでに旅の空!(笑)

玉三郎氏の立ち姿はどの角度から見ても美しいですね。
存在そのものが芸術、という気がしました。
非公開コメント
プロフィール

孔雀の森

Author:孔雀の森
いろいろな出会いを
大切に♪

カレンダー
08 | 2017/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
最近のコメント
カテゴリー
最近のトラックバック
最新の記事
リンク
ブログ内検索

Pagetop
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。