我想聽見你 : 夢の国・亞洲文化宮

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我想聽見你

20090624

 著 者:東明相(イーストン・ドン)〔台湾〕

 刊 行:2008年1月

 言 語:繁体字中国語

 出版社:大田出版有限公司(台湾)

 サイトはこちら→http://www.titan3.com.tw/vision022/



<内容>
映画『練習曲』の主役、東明相氏による画文集。
序章に続く下記の4章それぞれに、10編余りの詩とイラストが載っています。
1. 傾聽展開了
2. 愛是什麼様的謦音
3. 聽見風的風味
4. 為你而開的世界



<感想など>
序文によれば、著者の聴力障害は、
乳児期の度重なる高熱が原因とのこと。
だいぶたってから、近くで爆竹が鳴ったのに、
本人だけ耳をふさがなかったことから、
家族が彼の聴力に疑問を持ったのだそうです。
彼の耳に入ってくる音は、彼の言葉を借りれば「はっきりしない音」。
これがどんな状態なのかは想像がつきません。

イラストの、青、紫、黄色を基調とした淡い色彩が、
幻想的な世界を醸し出しています。
そこに描き出されている男の子や女の子は、
細長い手足と大きな瞳が特徴的です。
彼らは何かを語りかけてくるようで、
見つめられるとしばらく動けなくなってしまいそう。
「あなたは何を考えているの?」
「私のことをどう思っているの?」
どう返答したらいいのでしょう。

彼らの瞳は、よくみると藍色で、
その中に白い光が瞬いています。
愁いを帯びている眼、微笑んでいる眼、
はにかんでいるような眼。
「吸い込まれそうな」というのはこういう感じを言うのでしょうか。

詩の方は、著者自身の内面を描写した言葉が、
時には柔らかく、時には寂しげに
伝わってきます。
特に響いてきたのは、「聴こえない」ことによる挫折や
苦しみを綴った言葉です。
好きな女性への想いと、その想いが叶わなかった無念さ…。
涙のしみこんだ綿が暗く、重く、心の奥底に沈んでいくようでした。

著者は映画『練習曲』では貴重な体験を
積むことができたと語っています。
しかし一方で、創られた自分と本来の自分との違いに
悩んだこともあったそうです。
映画の中で見せる飄々とした明るさや、にじみ出てくる人間性からは、
たくさんの勇気をもらいました。
きっとその裏には、語り尽くせないほどの苦労があったのでしょう。

表紙には、蝋燭を前に眼を閉じて祈っている男の子の
イラストが載っています。
ほのぼのと明るいオレンジ色の火と、
周りを丸く照らしている黄色い光は、
どんな未来を映し出すのでしょう。
閉じた眼の奥は、希望を見つめていると信じています。
彼の願いが叶いますようにと、祈らずにはいられません。

コメント

教えてくださりありがとうございます^^

わぁ!!イーストン・ドンくんの画文集が出版されてたんですね~☆
絵本っぽいのかなと思ってましたが、どちらかと言えば自らの想いを綴った
エッセイ集と画という感じでしょうか?

『我想聽見你』というタイトルから彼ならではの雰囲気が伝わってきます。
年内にまた台湾に行く予定なので是非とも購入してきまーす^^

で、孔雀の森さま、こちらの原語本は幾米の原語本より簡単な文でしょうか??
今、幾米の絵本を原語本で読んでるのですがめちゃ難しいくてアップアップ状態(笑)。
幾米より簡単でわかりやすい文章だといいなと心から思ってる次第です。。

台湾!!いいですね~

TKAT さん、こんにちは♪
この本には、作者の周りの人々の序文とご本人の自己紹介的な文章、
そしてメインとなる詩がイラストとともに載っています。
詩は彼の内面を端的に表わしていると思います。

>こちらの原語本は幾米の原語本より簡単な文でしょうか??
私が持っている範囲でしか言えないのですが、内容は色々で、
どちらが理解しやすいか、という判断はなかなかつけにくいですね。
隠喩が多用されている場合、わかりにくいように思います。
ジミーさんの場合、いろいろ練っていますものね。
その点、イーストン・ドンくんの場合は「わかってほしい」という思いが前提にあるのでわかりやすいかな。
ぜひ読んでみてくださいませ~

今度は台湾のどこへ行くのですか?また感想を聞かせてくださいね♪


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