游剣江湖 : 夢の国・亞洲文化宮

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游剣江湖

20090614


2006年/香港・中国/全40話/10DVDs(レンタルDVD)
監 督 劉小平
原 作 梁羽生『游剣江湖』
出 演 陳 龍 郭羨妮 何家勁 陳錦鴻 陳怡蓉 朱雨晨
    李 倩 李天翔 康 晶 李建群 劉衛華 劉立偉 李佳倚
    袁丈飛 趙 亮 潘 虹 楊旻娜 姚 嵐 李小雷 王亜楠

<冒頭のあらすじ>
孟元超(陳龍:チェン・ロン)は師匠の義兄弟、雲在山に会うため威武[金票]局を訪ねる。しかし在山はすでに他界、その妻(康晶)と娘の雲紫蘿(郭羨妮:ソニア・クオック)が[金票]局を切り盛りしていた。元超が手伝いを始めてしばらくたったある日、威武[金票]局は花嫁の警護を依頼される。変な男が彼女につきまとうため、嫁ぎ先までの道中が危ぶまれるのだという。男の名は繆長風(何家勁:ケニー・ホー)。長年江湖をさすらってきた風来坊だ。花嫁に一目ぼれして以来あきらめられないのだと言う。

<感想など>
物語の舞台である「[金票]局」が興味深かった。
[金票]局(ひょうきょく)とは今でいう運送会社とみていいだろう。客から依頼された荷物の運搬が主な業務である。長い道中では盗賊との遭遇も珍しくなく、警護のため何人もの用心棒が必要となる。無事運搬できればかなりの報酬を得られるが、荷物が盗まれたり傷つけられたりすると、[金票]局側が全額を賠償しなければならない。また、用心棒が死傷すると次の仕事に支障が出る。一攫千金も夢ではないが、一夜で廃業に追い込まれる場合もあるのだ。孟元超の父親は警護中に盗賊に襲われて死去。母親も亡くなり孤児となった元超は父の義兄弟を師と仰ぎ武術を習得、父の宿願だった[金票]局連盟の設立を胸に江湖に出てきたのだった。
[金票]局と官吏との癒着や、官吏の陰謀に巻き込まれる[金票]局の状況など、現代社会を想起させる場面もおもしろい。

さて、「ああ、よかった!」と素直に言えるドラマではなかった。それなのに次の展開が気になってどんどん観てしまう。たぶん、一癖も二癖もある登場人物に引きつけられたのだろう。主役はあっさりしていて物足りなかったが、その周囲は強烈だった。
以下、登場人物たちについて簡単な感想を述べてみたい。(ラストに関するネタバレあり)
孟元超(陳龍:チェン・ロン)

雲紫蘿とは熱烈な恋仲。
戦いの最中に崖から転落、死去の報が伝えられる。
扶桑派の林無雙(陳怡蓉:タミー・チェン)に助けられ、
再び威武[金票]局を訪れたときは、
紫蘿はすでに人妻となっていた。
やがて師妹の呂思美(李倩)、義兄弟宋騰霄(朱雨晨)とともに
新たな[金票]局を立ち上げる。
強いけれどあまりにも真っ直ぐで、すぐ騙されるのでイライラした。
[金票]局連盟の盟主になって大丈夫?
いや、「どんな悪辣な人間でも一分の善を持っているはず」と
信じる彼の姿勢が、不安定な世の中には必要なのかもしれない。

雲紫蘿(郭羨妮:ソニア・クオック)

孟元超の子を身ごもったまま龍門鏢局の揚牧(陳錦鴻)に嫁ぐ。
しかし死んだと思っていた元超と再会して心が大きく揺れ動き…。
生活のため母のため選択を誤るのだが、これを甘受しようとしたり、
逃げようとしたりと、いつも揺れているところがもどかしい。
終盤「紫衣大侠」として活躍しながら「雲紫蘿」に戻ったのが残念。
犠牲的精神を発揮してくれるより、「紫衣大侠」として
毒掌に打ち勝つような武功を披露してほしかった。

繆長風(何家勁:ケニー・ホー)

「大酒飲みのストーカー」として登場。
最初はまさに「へんなおっさん」だった。
ところがそんな彼が回を重ねるごとに男前になり、
時々はっとするほど美しい横顔を見せてくれる。
深酒のせいで元超と紫蘿が再会できなかったことを激しく後悔、
紫蘿を救い出した後彼女を深く愛するようになる。
その一方で父親北宮望(劉衛華)との確執を抱え、
その父を敵とする元超とは深い絆で結ばれているという、複雑な立場だ。
強くて頭もよく、義理人情に厚い。紫蘿は彼を選んだら幸せになれたかも…。

揚 牧(陳錦鴻:サニー・チャン)

龍門鏢局の鏢頭。紫蘿を深く愛するが、
その愛し方が異常で身の毛がよだつ。
最初はわがままのボンボンに過ぎなかったが、
毒掌を鍛錬するうちに心も体も蝕まれ、殺人鬼になってしまう。
よくもまあ、これだけ卑劣なことを考えつくものだ。
最後の方では出てくるたびにゾッとした。
紫蘿を奪った元超の苦しむ姿が見たいから、なんて異常すぎる!!
最終回では「鋼の錬金術師」が入っているか?
場面の半分は揚牧の「演技」である。つまり役者は、演技する人を演じていることになる。
ほんとに演技大賞をあげたい。鑑賞者のほとんどは揚牧が嫌いになるだろう。

林無雙(陳怡蓉:タミー・チェン)

飛魚灘で、重傷を負った孟元超を治療して彼とともに武功の修練を積む。
憧れていた牟宗濤(李天翔)の陰謀を知り衝撃を受けるが、
結局彼に打ち勝って中原扶桑派の掌門に。
扶桑派の者たちは皆、彼女が孟元超と結ばれることを願い、
彼女自身も元超を想い続け、念願はかなうのだが…。
無雙には掌門としての立場を貫いてほしかった。
揚牧の毒に蝕まれ「元超が優しくしてくれるから嬉しい」なんて、
そんな掌門らしくない言葉はききたくなかった。
しかしながら薄幸の美少女は陳怡蓉の十八番。
これをみたい人も多いことだろう。
死期を悟り、去る決意をする姿にジーンときた。

牟宗濤(李天翔:リー・ティエンシャン)
飛魚灘での彼は正義感のかたまりに見えた。
ところが中原に移ってから悪人だったとわかりちょっと意外だった。
役者の顔が全然悪人相ではないので違和感がある。
恋人練彩虹(姚嵐)に対する仕打ちは余りにもひどい。
最後まで主人公たちと絡んだら面白かったのに。
善の心をとりもどすとか…。


北宮望(劉衛華)

官吏で繆長風の父親。孟元超の父の敵でもある。
秘密の部屋に奪った宝を隠し持つが、その謎は早々に解明され、
敵討ちもあっという間に終わる。
彼こそ主人公たちと最後まで絡んでほしかった人物。
また、壁に浮き出る地図や笛も重要なアイテムなのだから
最後までとっておいてほしかった。
中盤以降悪人が揚牧だけになったのは寂しかった。(笑)


さてこの物語は悲劇の色が濃い。そしてこんな言葉がよくきかれる。
「都是我不好」(全部私のせい)
こんなふうに「反省する」人々とその背景を挙げてみたい。
①雲紫蘿…元超を愛しているのに揚牧に嫁いだことが最大の過ちだと思っている。
②紫蘿の母…生活の安定だけを求めて、気の進まない娘に結婚を強いた自分が悪い。
③孟元超…紫蘿と再会する約束を果たせなかった自分が悪い。
④繆長風…1日早く紫蘿に元超の生存を伝えていれば揚牧との結婚はなかったと思っている。
⑤揚牧の姉(李建群)…揚牧が悪人になったのは自分の育て方が悪かったからだと思っている。
⑥桑青(李佳倚)…牟宗濤捕縛作戦が失敗したのは自分の安易な行動のせいだと思っている。
⑦荘河嶽(潘虹)…揚牧の人柄を見誤ったため娘天心(楊旻娜)を
不幸にした上、揚牧が盟主となる元凶を作ったと思っている。

ハッピーエンドになる可能性は少しでもなかったのだろうか。
なお、中国サイトで、中国版のラストでは繆長風もいなくなると知り、
びっくりである。
とにかく次から次へと人々が倒れていく物語はしばらく見たくない心境だ。

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