わが教え子、ヒトラー : 夢の国・亞洲文化宮

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わが教え子、ヒトラー

20090606



2007年/ドイツ/1時間35分(劇場で鑑賞)
監 督  ダニー・レヴィ
原 題  Mein Führer – Die wirklich wahrste Wahrheit über Adolf Hitler
     (アドルフ・ヒトラーに関するまさしく本当の真実)
出 演  ウルリッヒ・ミューエ  ヘルゲ・シュナイダー
     ジルヴェスター・グロート


<あらすじ>
1944年のナチス・ドイツ。連合軍に対し劣勢となった状況を打破しようと、宣伝大臣のゲッベルス(ジルヴェスター・グロート)は、ヒトラー(ヘルゲ・シュナイダー)の演説を計画する。国威発揚を狙い、これをテレビ中継しようというのだ。しかしヒトラー本人はうつ状態で、人前で話す自信をなくしていた。ゲッベルスは収容中のユダヤ人教授、グリュンバウム(ウルリッヒ・ミューエ)に白羽の矢を立て、ヒトラーの威厳回復に一役買ってくれるよう依頼する。収容中の家族と一緒に住むことを条件に、彼はヒトラーの個人教授を引き受ける。

<感想など>
この日は『エグザイル/絆』と本作が2本立て上映だった。
エグザイルを観るつもりで早めに入ると、
本作のエンディングが流れていた。
リズミカルで明るいメロディに、
てっきり上映作品を間違えたかと思ったが…。
今まで観たナチス・ドイツを扱った作品はどれも重かったので、
今回のコメディタッチには正直びっくりした。

冒頭のラストシーンで、グリュンバウム教授の顔がアップになる。
血を流したその顔は笑みをたたえ、何とも理解しがたい光景だった。
芝居の中で芝居を打っているのだろうか、それとも…。
このとき私は、その人物をヒトラーと勘違いしていた。

彼は孤独で女性も知らない。
暴力的な傾向は、実は幼いころの虐待が原因だ。
これが本作でのヒトラーの素顔である。
最初のうちグリュンバウム教授を拒否するヒトラーだったが、
次第に彼なしにはいられなくなる。
グリュンバウム教授もヒトラーの内面に触れて
気持ちが変わっていく。
しかしヒトラーは彼らユダヤ人にとっては悪の権化。
これは願ってもないチャンスだ!
ヒトラー暗殺を示唆する妻の言葉に傾きかけるグリュンバウムだったが、
自分を頼ってくるヒトラーを手にかけることはできない。

発声練習や腕立て伏せをやらされているヒトラーを見た大臣らは、
グリュンバウムを、時には疑い、時には信頼したりする。
ヒトラー、グリュンバウム、そして大臣のゲッベルス。
三者の心の動きが面白い。
特に、弱々しいヒトラーがあまりにも人間的で痛快だった。
観ていくうちに、歴史の転覆を期待してしまう私…。
ラストの光景はヒトラーにとって大ショックだっただろう。
あの後彼はどうなっただろうか。

本作が遺作となったウルリッヒ・ミューエの演技は素晴らしかった。
『善き人のためのソナタ』のヴィースラー大尉といい、
今回のグリュンバウム教授といい、
静かな中に沸き立つ迫力が脳裏に焼きついている。

trackback

わが教え子、ヒトラー :虎猫の気まぐれシネマ日記

この話は真実だ。しかし“真実すぎる”ため歴史の本には出てこない。 ヒトラーを題材にした作品は,正統派のものから,ヒトラーの贋札やワルキューレといった,変わった切り口のものまでいろいろと製作され続けているが,この作品は,ヒトラーには演説を指導した教師がい

コメント

こんばんはー

劇場でご覧になったのですね!
「エグザイル」とセットとは!粋な劇場です。
ミニシアター系(エグザイルがそうとは言いきれないけど)の傑作を揃えてますねぇ。
私はミューエさんに惹かれてDVDをレンタルしたのですが
ミューエさんも,ユダヤのジョーク的な笑いも好きなので
期待をはるかに上回る素晴らしい作品で大満足でした。

ラストはカタルシスは感じるのですが
ちょっと切なかったです・・・・
ほんと,あのあとヒトラーはどうしたでしょうねぇ。
俳優さんのお顔までが,なんだか優しげでコミカルなヒトラーでした。

傑作でしたね♪

ななさん、こんばんは。
『エグザイル』も、この『我が教え子、ヒトラー』も、
近い映画館では上映してくれません。
こうして二本立てだと交通費かけても行こう!
という気になります。
ななさんはミューエさんがお好きなのですね。
私は他の出演作は『善き人のためのソナタ』しか観ていませんが、
そのインパクトある演技が印象的で、好きになりました。

ラストは意外でした。もっとビックリするような展開を予想していたもので。
ほんとにこういうヒトラーにしてしまって大丈夫なんだろうかと、
心配する一方で、おかしくて笑ってしまいました。
ヒトラー役の俳優さんにも好感が持てました。
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