エグザイル/絆 : 夢の国・亞洲文化宮

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エグザイル/絆

20090603



 2006年/香港/1時間49分(劇場で鑑賞)
 監 督  杜峰(ジョニー・トー)
 原 題  EXILED / 放・逐
 出 演  黄秋生(アンソニー・ウォン)張家輝(ニック・チョン)呉鎮宇(フランシス・ン)
      張耀揚(ロイ・チョン)林 雪(ラム・シュ)任賢齊(リッチー・レン)
      任達華(サイモン・ヤム)何超儀(ジョシー・ホー)林家棟(ラム・カートン)
      許紹雄(ホイ・シウホン)

<あらすじ>
中国返還が近づいたマカオ。4人の男がウー(張家輝)を訪ねてくる。ブレイズ(黄秋生)はボスのフェイ(任達華)からウー殺害の命を受け、ファット(林雪)と行動を共にしていた。一方、タイ(呉鎮宇)とキャット(張耀揚)はウーを守ろうとしていた。
銃撃戦が始まる。しかし赤ん坊の泣き声に男たちは闘う気をそがれてしまう。やがてウーの妻子を交えて食事をしながら、彼らは仲間だった頃の昔に戻っていく。そして皆で記念撮影。自分の運命を悟ったウーの、妻子にまとまった金を残したいという意向を受け、彼らは高収入が得られる「仕事」を取りに出かけるのだった。


<感想など>
茶色を基調としたダークな色彩が終始スクリーンを覆っている。
セピア色の写真のイメージも手伝って、
ものすごく遠い昔が語られている感覚になった。
ウーを狙う者と守ろうとする者との銃撃戦。
銃弾が飛び交う向こう側には、
赤ん坊を抱いたウーの妻(何超儀)の姿がチラチラ見える。
銃声と赤ん坊の泣き声は完全にミスマッチ。
どちらが消えるのかと思ったら銃声だった。
そしてあっという間に部屋はかたづけられ、
壊れたものは修理され、楽しそうな晩餐が始まってしまう。
解説を読まないと詳しい事情がわからないが、
息つく間もないような、このスピーディな展開は楽しかった。

ミスマッチといえば、あの定年を間近に控えた警官(許紹雄)も、
5人の空間にはそぐわない。
見て見ぬ振りをする警官のへっぴり腰は滑稽だが、
それが自然な気もする。
あの警官が彼らを取り締まろうとすることの方が、
よっぽど不自然に思える。

物語には女性も2人登場するが、
どちらからも「女」が感じられなかった。
そのうちの一人、ウーの妻は愛情や憎しみの感情表現が
あまりにも激しすぎて、人間を超越してしまっているように見えた。
赤ちゃんを胸に銃を撃つ彼女に、渋い男たちと同じにおいを感じた。
もう一人は娼婦。「仕事」する姿は感情のないロボットで、
紙幣をむさぼる姿はまるで獣だ。

骨の髄まで悪で凝り固まっているようなフェイは恐ろしかった。
引きつった笑い顔はテカテカ脂ぎっていて、
その顔がのぞいただけでゾクッとくる。
タイミングよく現れるところが、また怖い。

最後、意向をすり合わせたかのようにホテルの扉が閉められた瞬間、
血が沸騰(笑)してしまった。
この絆は切れない!と確信した瞬間でもあった。

感想を書いている今になって、ウーの妻とマカオ警察軍軍曹(任賢齊)は
無事逃げおおせただろうか、なんて考えている。
また、5人それぞれの物語も知りたくなった。
振り返れば、鑑賞直後はそんなことを考える余裕もなかった。

さてこの日は「映画の日」。
700円で2作品観られる(1日いても大丈夫?)とは何とお得なのだろう。
しかし鑑賞環境までは把握していなかった。
出入り自由で放映中もしょっちゅう後ろのドアから光がのぞく。
さらにスクリーン両端にお手洗いがあり、
ドア開閉のたびに蛍光灯の光がまぶしい。(主に右側の男性用)
おまけにガード下にあるので電車のゴーゴー音が絶えない。
でも、こうした鑑賞にマイナスだと思われる現象が、
ほとんど気にならないのである。
お手洗いに出入りする人の姿が登場人物の一人に見える瞬間があった。
こんな錯覚はほかでは味わえない。
また、ゴーゴー音はまるでBGM。最初のうち電車の音だと思わなかった。(笑)

この映画館独特の珍現象は、『エグザイル/絆』の男たちを
より渋く見せる効果があったと、勝手に解釈している。(笑)

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コメント

こんばんは^^

700円で2作品観れるとはなんてお得なんでしょう、びっくり!
1作品350円だから…同じような料金でDVD借りるならスクリーンの方がよいかな。
↑スミマセン、せこい計算しちゃった^^;

定年を間近に控えた警官はこの作品で唯一かっこよくないキャラでしたね(笑)。
5人の空間を壊しそうで壊さない。もしあれ以上登場してたら雰囲気が壊れたかも?

映画館の珍現象は『エグザイル/絆』だからこそ、そして年配の男性客ばかりだからこその
ぴったりの環境ですね(笑)。
ちなみに2本のうちもう1本は何をご覧になったのかしら?

この鑑賞環境OKならば!

TKATさん、こんばんは♪

>せこい計算しちゃった^^;
私もしました(笑)
ちなみに、この劇場まで片道1時間40分、800円かかるのですが、
それでもお得だと感じています♪

>映画館の珍現象は『エグザイル/絆』だからこそ、そして年配の男性客ばかりだからこそ
そうなんですよ!
静かなラブストーリーだったら耐えられないかもしれません。
月間上映予定表にある作品は、どれも珍現象が楽しめるジャンルだと思いました(笑)

もう一本は「わが教え子、ヒトラー」です。
これもレビューをアップする予定です。

男の浪漫てんこ盛り

孔雀の森さん、こんばんは。
そういう映画館がある意味香港映画を観るのにはうってつけの劇場だったりするんですよね。(笑)
それにしても名画座が存在するそちらがうらやましい!
関西ではほとんど名画座なるものを見かけません。
私がもしロトで4億円当たったらぜひ名画座を開きたいわ!
ところでこの作品ですが・・・スミマセン、感想の通り私はちょっと苦手でした。
男の浪漫に浸りすぎていてちょっとこそばゆくって。(笑)
俳優陣1人1人は好きなのですけどね・・・。
特にこの監督の描く女性がいつもどうにもリアリティがないんですよねぇ。
(と言うとこの監督の作品にとって女なんてどうでもいいんだ!と言われるのですが)

名画座!

sabunori さん、こんばんは♪

そうそう、名画座というのでしたね、こういう映画館。
>私がもしロトで4億円当たったらぜひ名画座を開きたいわ!
わあ、そしたら是非観にいきます!
sabunoriさんの映画に対する情熱がものすごく伝わってきました。

>男の浪漫に浸りすぎていてちょっとこそばゆくって。(笑)
ジョニー・トー作品を知り尽くしているsabunoriさんならではのご感想だと思います。
今まで私が観たジョニー・トー作品は、それぞれ趣が違って比較できません。
機会があれば他の作品も観ることにしましょう。
>特にこの監督の描く女性がいつもどうにもリアリティがないんですよねぇ。
きゃあ、そうなんですか。なんだか興味がわいてきました。(笑)

こんばんは

最近TB送信が調子よくて嬉しいです!

この作品,めちゃクールでかっこよかったです。
もう若くない男ばかりなのに
何なんだ,このカッコよさは!
彼らのガンアクションの美しさに悶絶しそうになりました。
あの,扉を閉めたシーンは何度観ても痺れますねー。

音楽の選曲も
流すタイミングも最高に合っていました。

TBありがとうございます!

ななさん、こんにちは♪

私はあの男性たちとほとんで同世代なので、
ああいう活躍を見せてくれるとすごく嬉しいです。
10年、20年先もかっこいいんだろうなあ、と思うと、
勇気が湧いてきます!

>彼らのガンアクションの美しさに悶絶しそうになりました。
ほんとに!
銃撃戦は苦手なのですが、(剣はOKなんですけど:笑)
美しい、絵になる姿には惚れ惚れとします。

TB,今度はこちらが不調のようです。またトライしてみますね。
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