渺渺 miao miao : 夢の国・亞洲文化宮

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渺渺 miao miao

20090531


2008年/香港・台湾/1時間24分(台湾版DVD)
監 督  程孝澤
英 題  Miao miao
出 演  柯佳[女燕](コー・ジアイェン)張榕容(チャン・ロンロン)
     范植偉(ファン・チーウェイ)

<あらすじ>
舞台は台北。高校3年生の小璦(張榕容)と日本からの交換留学生、渺渺(柯佳[女燕])は大の仲良し。駅で男子生徒にからかわれた渺渺が、とっさに近くにいた小璦に助けを求めたのが交流のきっかけだった。
渺渺は祖母から教えてもらったケーキ屋を探しに行ったが、そこは今では中古CDショップになっていた。店長の張飛(范植偉)は客に呼ばれてもヘッドホンをはずそうとしない、風変わりな男だ。渺渺はそんな彼に興味を抱き、小璦と一緒にこの店に頻繁に足を運ぶようになる。やがて、張飛が以前あるバンドのギタリストだったことがわかる。だんだん張飛に惹かれていく渺渺。そんな彼女を、小璦は複雑な気持ちで見つめていた…
<感想など>
物語の終盤を味覚で表現するなら、
『酸っぱさと塩辛さを突如ぬぐい去ったペパーミント味』。
(ややこしいかな:笑)
想いがかなわなかったからこそ、開ける未来もあるんだなあ、と思う。
もう一度味わってみたくなる後味だ。

活発な小璦と、内向的な渺渺。
外見は対照的な2人だが、
箸が転んでもおかしい年頃であることには変わりなく、
無邪気に戯れる姿はほほえましい。
明るい小璦だが、フランス人の母を知らずに育ち、
父にも反抗的な態度をとり続けてきた。
渺渺の手のぬくもりに母の愛を感じようとする小璦が、
幼子に見える一瞬がある。
一方、渺渺は痴呆症のおばあちゃんからかかってくる電話に、
彼女の友達「雅子」として応対する。
彼女の誠意あふれる「演技」からは、
おばあちゃんの温かな人柄もうかがえる。

緑色が美しい。
木漏れ日に明るく映える緑と、雨にぬれ鮮やかな光を放つ緑。
この緑色を背景に、若い2人の表情がくるくる変化する。
さらに、夕映えのうす紫色、沈んだ心を飲み込むようなパブの赤、
晴れ渡った空の青、そして宵闇のどす黒さ。
移り変わる色彩に心地よいメロディが重なり、
視覚も聴覚も研ぎ澄まされていくようだ。

中古CD店はおよそ店らしくない門構えだ。
店長には商売っ気が皆無で、陳列も雑。
それでも、光線の加減か、メルヘンチックな世界を感じさせる。
店長が世間と隔絶するためにこもった場所。
そして突如その壁を壊しにきた闖入者。
陳飛に近づくため、渺渺は思いがけず大胆な行動に出る。
おばあちゃんの一言がなければ彼女はあのCD店とも、
陳飛とも縁はなかっただろう。
陳飛の未来も開けなかったことになる。
そう考えると、姿は見せないけれど、
おばあちゃん「智子さん」の存在は大きい。
それから、キーパーソンでありながら、
ちょこっと出演の「黒武士」(北村豊晴)が面白い。
メルヘン小説の登場人物みたいだ。

渺渺は主役でタイトル名にもなっているが、
実際には小璦目線で描かれていると思う。
小璦の全速力で走っていく姿、
大声で叫んでくしゃくしゃになった顔に、思わず涙…。
一直線の気持ちがダイレクトに伝わってきて、
ちょっと痛かった。
青春のほろ苦さと甘酸っぱさが
口の中いっぱいによみがえってきた気分。

この作品も是非日本で公開してほしい。

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「渺渺」 :TK.blog

『渺渺/Miao Miao』   製作年:2008年 製作国:台湾/香港 監督:チェン・シャオズー(程孝澤) プロデュース:スタンリー・クァン(關...

コメント

『酸っぱさと塩辛さを突如ぬぐい去ったペパーミント味』な映画でした(笑)。

やっと観ました!小璦が可愛くって彼女に恋しそうでした☆
TKAT→小璦→渺渺→陳飛という構図が出来そう(笑)。
でもですね、悲しいかな、語学力が足らなく陳飛についてはあまり理解できず(TT)。

>キーパーソンでありながら、ちょこっと出演の「黒武士」(北村豊晴)が面白い。

えっ!?黒武士さん(CD持って現れる単車に乗った方ですよね?)は
キーパーソンなんですか?しかも日本人が演じてる~。
私は何か大事な事柄を見逃してるような気がしてきました…。

そういえば授業中、曹操や劉備の名前が先生の口から出てましたが
三国志を勉強してたのかな?孔雀の森さんはその授業をもっと聞きたかったのでは(笑)?

『夏天的尾巴』といい今回の作品といい、高校生の青春映画を観ると
自分までその場にいるような錯覚を起こしそうです。
観終わったあと我に返るとアラフォーの自分が…(苦笑)。

青春の香!

TKATさん、こんばんは♪

>酸っぱさと塩辛さを突如ぬぐい去ったペパーミント味
おお!!素晴らしい表現!思わず味わってしまいましたよ。
ラストですね~ 走っていく小璦を見ていたらじわじわきました。

黒武士さん。キーパーソンっていうのはオーバーだったかな。
彼は陳飛に再起のきっかけを与えた一人だと思うのです。
黒武士は陳飛に「Get Together」の空のCDケースを売りましたね。
彼は突っぱねるかと思ったけれど、ちゃんと買ってました。
100%音楽を捨て去ることはできないのを、黒武士はわかっていたのでしょう。
また、渺渺も黒武士と会っていましたが、あの時手に入れたCDを、
空のケースに入れて、寝ている陳飛のポケットに縫い込んだのでは?
と思うのです。(憶測)
それまで陳飛がシャットアウトしていた亡き男朋友が、ようやく
夢に出てきましたが、これは彼が心を開くスタートラインのような気がします。
以上、私の思い込みです。

陳飛の場面は過去と現在が交錯するので、なかなか状況がつかめません。

北村豊晴さんは台湾のドラマや映画で何度か拝見しましたが、最初、
言葉がネイティブに近いのでエンドロールを見なければ日本人だとわかりませんでした。

あの高校の授業を受けたら、三国志のところではちゃんと目をさましてきいていることでしょう。
ごめんなさい、先生…(笑)

とっても懐かしい味のする作品でしたね!
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