プロテージ/偽りの絆 : 夢の国・亞洲文化宮

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プロテージ/偽りの絆

20090504


2007年/香港/1時間49分(イー・トンシン監督映画祭にて鑑賞)
監 督  爾冬陞(イー・トンシン)
プロデュース  陳可辛(ピーター・チャン)
原 題  門徒
英 題  Protege
出 演  呉彦祖(ダニエル・ウー) 劉徳華(アンディ・ラウ)
     古天樂(ルイス・クー) 張静初(チャン・チンチュー)
     袁咏儀(アニタ・ユン) 何美鈿(ホー・メイディエン)

<内容・感想など>
 予備知識なしで鑑賞したので、最初は人物の背景がよくわからなかった。まず、冒頭でソファに仰向けになっている呉彦祖の制服姿に違和感があった。初めて袖を通したような服と、かぶり慣れない帽子が、宙に浮いている感じなのだ。次に画面は過去に遡るが、彼が演じる阿力という人物が善なのか悪なのか全くわからないのである。全体の関係性が把握できたのはだいぶたってからだった。

 よく観る俳優の意外な姿が強烈な印象で残っている。
 麻薬の売人を演じる劉徳華は糖尿病を患っている設定である。白髪頭で腰をさする姿は痛々しい。しかし「仕事」のこととなるとしゃきっとなる。反抗的な高校生の娘との接し方に悩むあたりはごく普通の父親だ。長年の弟子に疑いを持ち始めるところでは、その眼差しに背筋がぞくっとしてしまった。
 彼の身重の妻を演じた袁咏儀は、実際に妊娠6カ月での撮影とのこと。役柄では高校生と小学生の2人の娘の母親でもあり、貫禄十分。夫の商売については知らない設定になっていたが、最後はわかったのだろう。土壇場での夫へのささやきで、ホンワカした妻のイメージが変わった。
 一番びっくりしたのは麻薬中毒患者を演じた張静初だ。中毒症状が出て七転八倒する姿、エクスタシーに痺れている姿、売春宿の前で客を待つときの虚ろな眼など、彼女の身体全体が麻薬撲滅キャンペーンのポスターそのものに思えた。
 そして彼女の夫を演じた古天樂。と言っても、はじめのうち古天樂に見えないのである。目の周りはどす黒く、よたった歩き方をし、アクセサリーをジャラジャラつけた姿は本当に恐ろしい。自分が薬を打つために妻を麻薬漬けにしてしまう、というのも実際にあることなのか。

 とにかく凄まじい画面の連続で、途中顔を覆ってしまった場面(手が!!手が!!!)もあったが、体中眼になった気分で見入ってしまった。タイの光景は、麻薬売買に多くの人々の生活がかかっている現実を映し出しており、ドキュメンタリーを観ているようでもあった。

 売人との『偽りの絆』のため人格を破壊される寸前だった警官、阿力。そんな彼が小さな手によって救われたとき、ようやく緊張感から開放され、自分までシートに崩れ落ちそうになった。

trackback

プロテージ 偽りの絆(門徒) :龍眼日記 Longan Diary

香港の麻薬市場を牛耳るフェン(劉徳華:アンディ・ラウ)は持病である 糖尿病の静養を兼ね家族とともに海外へ移住するため引退を考える。 彼は自分の片腕として働くリッキー(呉彦祖:ダニエル・ウー)に 全ての仕事を引き継ぐことに決めるが、実はリッキーは8年前に ...

コメント

やっと観ました

孔雀の森さん、こんばんは。
ズッシリと重く観ごたえのある作品でしたね。
夢でうなされそうな衝撃的なシーンも結構ありましたが・・・。
孔雀の森さんのおっしゃる例の手のシーン、思わずひぇーっ!と
叫んでしまいました。
あと鼠のシーンも・・・。(怖)
暗く重い物語の中ラストの女の子のあのシーンだけが救いの
光を放っていましたね。

怖かったですね

sabunori さん、こんにちは♪
忘れられない作品ですね。
いつでも、どこでもタイムリーだと思います。
あの「手」も鼠も、ありえない!と否定したい気分。
いつまでも映像が胸に焼きついて困ってしまいます。
一度手を染めたら抜け出すのは困難である、というメッセージが
ひしひしと伝わってきます。
あの女の子のシーンは、おっしゃるように一筋の光でしたね。
単館上映ではなく、全国で上映してほしいものだと思いました。
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