チルドレン・オブ・ホァンシー ~遥かなる希望の道 : 夢の国・亞洲文化宮

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チルドレン・オブ・ホァンシー ~遥かなる希望の道

20090502


2008年/オーストラリア・中国・ドイツ/2時間05分(レンタルVIDEO)
監 督  ロジャー・スポティスウッド
原 題  The Children of Huang Shi
中文題  黄石的孫子
出 演  ジョナサン・リス=マイヤーズ  ラダ・ミッチェル
      周潤發(チョウ・ユンファ)  楊紫瓊(ミシェル・ヨー)

<あらすじ>
 日中戦争の最中、イギリス人記者ジョージ・ホッグ(ジョナサン・リス=マイヤーズ)は南京で日本軍による虐殺現場を撮影していて捕まる。処刑寸前にジャック(周潤發)という中国人に救われるが、彼とともに銃撃され、気がつくと看護師リー(ラダ・ミッチェル)に介抱されていた。
 その後ジョージは黄石(ホァンシー)という土地に向かう。ここには孤児となった男児約60人と年老いた女性だけがいた。ジョージは電気を引いたり土地を耕したりして彼らの生活を守るために尽力する。
 やがてこの土地も危険にさらされると知ったジョージは、子供たちを連れて700マイル(約1127キロメートル)先の山丹へ行くことを決意する。砂漠や雪山をひかえた無謀な逃避行と思われたが…。
<感想など>
 男の子ばかり60人が残された街、黄石。日本軍に蹂躙された跡である。
 ジョージは望んで黄石へ行ったわけではない。最初の、反感や好奇の眼、劣悪な環境に嫌気がさしている様子から、早期撤退を予想した。しかし彼は子供たちを見捨てられなかった。リーの影響もあるだろうが、南京での壮絶な体験、自身の正義感や反戦の気持ちが、強い使命感につながったのかもしれない。時がたつにつれ彼は黄石の子供たちの中にとけこんでいく。
生活の向上を心から喜ぶ子供たち。学んで知識を身につける楽しさを全身で表す子供たち。
ジョージの献身を予想し、彼をこの地に送り込む手はずを整えたジャックとリーのの判断には拍手だ。

 ジャックがいい味を出している。チョウ・ユンファ出演作を多く観ているわけではないが、今まで観た中ではこの「ジャック」がいちばん好きだ。全身鋭い刃になっているかと思えば、鷹揚さを醸し出す。おそらく筋金入りの共産党員だろうが、地下党員の立場としてその身分ははっきりと伝えていない。神出鬼没的な登場の仕方はおもしろいが、ラスト付近で出現が遅すぎたのは残念。

 そのジャックに見込まれたのが劉石凱という少年だ。家族写真を大事にして、ジョージにはいつまでも反抗し、表情も暗い。しかし闘いの方法を学ぶうちに生き生きとしてくる。そんな石凱を、ジャックは「生まれながらの戦士」と言う。一方ジョージは彼を闘いに巻き込むことに反対だ。しかし石凱が銃を使い逃避行を成功に導いたのも事実だ。彼の命が風前の灯になっていくところで、彼の存在の大きさを思い、目頭が熱くなった。

 黄石での生活でジョージが頼るのが、商売を営むマダム王<ワン>(楊紫瓊)。彼女の眼差しの先にはジョージの姿が。しかしジョージはリーに想いを寄せている。そのリーは昔ジャックと男女の関係にあった…となるとややこしいが、恋話がメインではない。ジャックがリーをジョージに託す場面はユンファらしいキザっぽさだが素直にかっこいいと言える。そしてマダム王が体を張ってジョージを救う。彼女の妖しい輝きが悲しくもあり、凛々しくもある。4人はそれぞれの持ち場で輝きを放っている。

 スクリーンで観たいと心から思ったのは、砂漠の風景にさしかかったときだ。らくだの隊列の横を走りぬけるトラックと、子供たちの歓声。青空と黄土色の砂漠のコントラスト。旅行気分を味わった一時だった。

 エンドロールが流れて実話だと知った。今は「おじいちゃん」と呼ばれる世代の、黄石の子供たちが次々と現れる。
ドラマチックな物語の連続は、とても実話とは思えない。特に60人もの子供たちを700マイルも移動させるとは奇跡に近い。しかし事実なのだ。
 ジョージをそこまで駆り立てたものは何なのか。今度はそれを大画面で確かめたい。

コメント

おお!これ,ご覧になったのですね!
私はジョナサンのファンなので観たのですが
中国史にこんな事実があったんだ!ってことが驚きで
観てよかったなぁと今では心から思います。
チョウ・ユンファ,よかったですねぇ。
彼,この作品に出たい!と自分から希望したと聞きましたが
中国のひとにとっては,この事件は有名な偉業なのかもしれませんね。
マイナーな作品ですが,
ぜひたくさんの人に観てもらいたい秀作だと思います。

ななさん、こんばんは♪
私も本作によってこの事実を初めて知って、大切な作品の一つとなりました。
ななさんが「ジョナサンが施設生活の経験がある」と書かれているのを読んで、子どもたちに接する彼の姿を思い出しました。
チョウ・ユンファ、この役に立候補とのことで、なりきっていたと思いました。
>中国のひとにとっては,この事件は有名な偉業なのかもしれませんね
そうですよね。ジョージ・ホッグには中国文化を尊ぶ態度がはっきりと見えましたし。
ほんとうにたくさんの人に観てほしいですね。
だからはやく「旧作7泊8日」にして!!と言いたいです。
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