スラムドッグ$ミリオネア : 夢の国・亞洲文化宮

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スラムドッグ$ミリオネア

20090423

        
2008年/イギリス・インド/ 2時間(劇場で鑑賞)
監 督  ダニー・ボイル
原 題  SLUMDOG MILLIONAIRE
出 演  デーヴ・バテル  フリーダ・ビント  マドゥル・ミッタル
      アニル・カプール  イルファン・カーン

<あらすじ>
「クイズ$ミリオネア」はかつてない盛り上がりを見せていた。インドのスラム街で育った青年ジャマール・マルク(デーヴ・バテル)が難問を次々と解答、2000万ルピー獲得まであと1問に迫ったのだ。ところが彼は不正を疑う警察に拘束され拷問まで受ける。ジャマールは刑事(イルファン・カーン)に生い立ちから現在までを語る。彼の過酷な体験の中には、クイズの正解に繋がる要素がかくされていた。ジャマールは最後の問題を解くことができるのだろうか。

以下、ラストに関する記述を含みます。
<感想など>
ジャマールが警察に拘束され拷問まで受けているのはなぜだろう。
そんな疑問に始まり、出題される1問ごとに彼の過去が映し出され、正答できた理由が明かされていく。物語は過去と現在を何度も往復するが混乱することはない。不思議なことにずべてに納得できるのである。物語の中心を貫くのがラティカへの純愛というのもいい。

幼い彼が糞尿まみれになってまでスターにサインをもらいに行った時点で、彼の輝かしい未来が想像できてしまった。今後どんなに過酷な世界が待ち受けようとも、彼なら渡っていけるだろうと確信した。その後の壮絶な体験には最後まで釘づけ状態だ。

宗教暴動で母を失ったサリーム、ジャマール兄弟は、生きるために犯罪まがいの商売にまで手を染める。やがて同様に孤児となったラティカとともに「親切なおじさんたち」のもとへ。ところが彼らは孤児たちを使って稼ぐ犯罪集団だった。焼き鏝で盲目にさせられた子供を見たサリームは、ジャマール、ラティカとともに脱走をはかる。ところがラティカだけが逃走に失敗。このときジャマールはラティカを必ず救うのだと固く決意する。兄は金のため、弟は愛のため。過酷な生活を乗り越えられた背景が兄弟でこれほどまで違うところが面白い。

兄サリーム(マドゥル・ミッタル)は黒社会の手先になったり、ジャマールを裏切ったりと、決してよいキャラクターではない。しかしジャマールの危機を間一髪で救うのはいつも彼なのだ。スポットライトを浴びたのは弟だったが、兄は陰の英雄だったと思う。黒社会を急ピッチで昇っていった彼を待ち受けるのが、破滅だけだったのが悲しい。彼は運をつかむことはできた。一時的でも金持ちになれたのだ。しかしその運を使い果たしてしまう。一方、弟は運命を与えられた。運は尽きることもあるが運命は永遠なのだなあとつくづく思う。

いろいろな悪者が登場したが、クイズの司会者も相当ワルだ。同じスラム出身なのにジャマールを陥れるとは…。「俺の番組だ」の台詞は、オレよりも目立つなよ、という意味に思えた。ジャマールが最後の1問を正解したら、スラム出身者ナンバーワンの地位を奪われるとでも思ったのだろうか。また、これ以降の視聴率低迷を懸念したのだろうか。しかしそんな司会者の深層心理をジャマールは読んでいたのだ。彼がスラム街で第一に学んだのは人の気持ちだったのではないだろうか。

最後の解答をめぐるジャマールとラティカのやりとりは、絶妙なコンビネーションである。テレビに群がる視聴者とともに、こちらの気持ちも高まる一方だ。
2人とも汚い大人の世界に染まらず、一途な愛に生き続けられるなんて、奇跡だ!!
ジャマールはきっとあのドボン地獄で神に選ばれてしまったのだろうな。

最後のダンシングで、ようやく安堵感が押し寄せてきた。

trackback

スラムドッグ$ミリオネア :龍眼日記 Longan Diary

インドのスラム出身のジャマール(デーヴ・パテル )は「クイズ$ミリオネア」に 出場し2000万ルピーまであと1問というところまでこぎつける。 子供時代に孤児となり兄と2人必死で生きてきた彼が どうやってここまでたどり着けたのか? 司会者をはじめ誰もがそん

コメント

駆け抜ける疾走感!

孔雀の森さん、こんばんは♪
番組中にライフラインのテレフォンのシーンでは電話に間に合うか!?と
ドキドキしてしまいました。
でも電話が繋がった時点でジャマールにとっては賞金はどうでもよいものだったのでしょうね。
いい奴なんだかイヤな奴なんだかわからない兄のサリーム。
孔雀の森さんのおっしゃる通りそれでもいつも最後の最後でジャマールを救ってくれるのは
やっぱり彼なんですよね。
同監督の「ミリオンズ」(必見ですよ!)でも舞台はイギリスと異なりながら本作同様
疾走感あふれる兄弟の物語で、ちょっとシニカルなお兄ちゃんの存在が大きかったのを
思い出しました。

今もドキドキ!

sabunoriさん、こんにちは♪
電話に向かって走るシーン。
sabunori さんの言葉であの緊迫感がよみがえり、ドキドキしています。
視聴者側として、最後の問題を絶対クリアしてくれ!と祈らずに入られませんでした。
また、2人のハッピーエンドも!!賞金よりもこちらの方に集中していました。
お兄ちゃん、イヤなヤツの面が強かったように思いますが、やっぱりかわいそう、と同情してしまいました。
>同監督の「ミリオンズ」(必見ですよ!)
今度チェックしてみます。こうして新たな世界が広がっていくのですね♪

こんばんは!
>幼い彼が糞尿まみれになってまで
>スターにサインをもらいに行った時点で、
>彼の輝かしい未来が想像できてしまった。
>今後どんなに過酷な世界が待ち受けようとも、
>彼なら渡っていけるだろうと確信した。

糞尿が趙苦手で,「小さな中国のお針子」でも
糞尿担ぎのシーンに辟易した私ですが・・・
でも,ほんと,目的達成のためには
糞尿ドボンもいとわないジャマールのキャラだからこそ
艱難を乗り越える奇跡もまた起こったわけですよね!
そうそう,あの司会者のあくどさもまた,
作品に深みを加えていました。
司会者の罠にjひっかからなかったジャマール,あっぱれです。
ラストダンスはもうもう超ハッピーな気分になりましたわ。

ななさん♪
あのシーンを思い出させてしまい、ごめんなさいね。
でもあれ、ピーナツバター&チョコレートだそうですね。
今ではそれを知らないで観てよかったと思っています。
ジャマールのラティカへの一途な愛。
ななさんがおっしゃるように、これが彼の生きる原動力ともいえるのでしょうね。
そして今になって気づいたのですが、ラティカの方は、ひたすら耐え忍んで待つ、
という姿勢でしたね。
時にはほとんど人生を諦めてしまったような場面もありました。
(ジャマールの身を案じるという意味もあったのでしょうが)
サリーム、ジャマール、ラティカ、それぞれ三様だなあと思いました。
ラストダンス、今思い出しても胸が高鳴ります!!
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