海上夢境 : 夢の国・亞洲文化宮

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海上夢境

20090302

  
2008年/中国・オランダ・フランス/1時間37分(中国版DVD)
監 督  David Verbeek(オランダ)
英 題  CITY OF TRANCE
出 演  呂玉来(リュィ・ユィライ)  田 原(ティエン・ユェン)  程皓楓(チェン・ハオフォン)
      張 恒(チャン・ヘン)  肖 涵(シャオ・ハン)  Tygo Gernandt

<内容、感想など>
舞台は現代の上海。
許宇(呂玉来)とApple(田原)、Calvin(程皓楓)とJenny(張恒)、
Jochum(Tygo Gernandt)と張儀(張恒)、という3組の男女の日常が綴られている。
それぞれのカップルが互いに関わりを持つわけではない。
3組3様の切り取られた映像がランダムに並べられるだけで、物語性は希薄だ。
高層ビルに囲まれた市井の風景や、夜もひっきりなしに流れる車の列や、物憂げな若者の
表情など、そのつなぎ合わされた光景はどれも視覚に強烈に焼き付けられる。
ストーリーとしての起承転結は理解しがたいが、その画面にはつい夢中になってしまう。
そんな不思議な世界である。
まず、許宇とAppleの場合、まだカップルとも言えない微妙な間柄だ。
許宇は就職活動中だが、ネットカフェで3Dの動画を作りながら過ごすことが多い。
幼なじみのAppleも彼と一緒のことが多いが、彼の求婚はきっぱりと拒否する。
許宇は20代前半。現実に向き合おうとせず、両親からは無気力にも見える生活を
おくっているが、Appleに対しては真剣だ。しかし彼にしっかりとした基盤はない。
気持だけが夢の中を先走っているのをAppleは冷静に理解しているのだと思う。

クラブでの人気DJ、CalvinとホステスのJennyは、互いに愛情を持っているのだろうか。
Jennyの男性関係を気にして彼女の携帯電話をのぞき見るCalvin。
彼の眼はいつも宙を泳いでいるようで、不安定な心がその瞳に表れている。
家庭での折り合いが悪いため家出したJennyだが、いつしか回帰思考が生まれる。
そんな彼女の態度がますますCalvinを不安にさせる。
刹那的に生きる2人が、いつか窒息するのではないかと、観ているうちに不安になってくる。

張儀にとって、オランダ人の恋人Jochumとの関係はあくまで打算的なものだ。
彼女は富豪の男との付き合いもあり、結局Jochumを裏切ることとなる。
キャリアがあって安定した収入がある張儀と、建築士として上海で働くJochum。
最初からよい結果は見えないカップルである。
張儀の両親は上海の地に根を下ろした、ごく普通の人たちだ。こういう地味な生活を
嫌って飛び出した張儀も、いつしか親の元に戻ることになる。

流れるように時間が過ぎていく上海。
狂喜乱舞する人々を抱えている上海。
刻々と変化する街並みも、繰り返される市井の日常も、同じ上海であることに変わりはない。
林立する高層ビルを、発展の象徴ととらえてよいものだろうか。
床も壁もピカピカのオフィスは、許宇にも叔父にも不釣合いだ。
いつか砂上の楼閣のように崩れるときが来るのではないかと、一瞬不安になった。
一方、ビルを見上げるように暮らす若者たちの親世代は、地に足をつけている。
彼らのほとんどは上海語を話す。
マシンガントークが、浮遊する若者を圧倒していたのが面白い。

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