特殊使命 13話~最終話 : 夢の国・亞洲文化宮

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特殊使命 13話~最終話

20090223

         

2007年/中国/6DVDs(全40話)/中国版DVD
監 督  彦小追
原 題  THE MISSION
出 演  李光潔  周 揚  姚安濂  胡亞捷  蔣小涵  徐熙顔
      倪 土  馬文忠  包貝爾  柳小海  何林翰  徐志賀
      楊俊勇  汪永貴  張 山  郭 濤  王東輝  張 健

<感想など>
見ごたえのある40話だった。
主な舞台は陝西省の渭城。
重慶の光景や国共内戦最前線のモノクロ実写からドラマのシーンに移る手法が斬新で、
臨場感をかきたてられた。
ドラマの後半は日中戦争勝利後の、国共内戦が激化する過程である。
共産党関係の場面よりも、主人公が潜入している国民党側の場面の方が多く、
蒋介石の大きな写真が常に見えるのは意外だった。
国民党内では、中統(中国国民党中央執行委員会調査統計局)と軍統(軍事委員会調査統計局)との
抗争も激化。軍統が悪者として描かれる。
登場人物は多いが、それぞれキャラが立っているので同じ軍服を着ていても見分けがついた。
主役脇役を問わずほとんどの役者が芸達者だからだと思う。
そして、主人公が国民党側を論破する場面で「偉大な中国共産党」を見せつけられる。
気づかないうちに共産党側を応援したくなるような展開になっていた。
以下は登場人物についての感想です。<()内は俳優名。>
鞏渭平<向光>(李光潔:リー・グァンジエ)(国民党に潜入してから<向光>と改名)
 どんな逆境にあっても自分の信念を貫き通す超人ぶりに感服。
 彼がスパイとして潜入したのを知らない共産党側からは「裏切り者」、
 軍統からは「敵」と見なされ、常に命を狙われる。
 そんな、寝ている間も気の抜けないような諜報部員としての任務を、全うしたのだ。
 任務遂行の間に数々の親しい人が死去。それも彼の犠牲である。
 こうなれば本人は絶対に生き残る、生きなければならないと、自然に拳に力が入る。
政略的とも思える結婚だったが12年の間に、2人が本当の夫婦になっていくところが感動的。
ストレスのたまる役柄だろうと思っていたら、やはり、李光潔はトーク番組で「心が分裂しそうになった」と語っていた。
顔の筋肉が柔軟なのでは?と思えるほど表情豊か。本当に実力のある役者だと思う。

余雪瑤(蔣小涵:ジャン・シャオハン)
 鞏向光の妻。最初は夫にべったりで自分勝手な女性に見えた。
 特に欧陽荷に対し異常な嫉妬心を向ける姿、多忙で構ってくれない夫に
 八つ当たりする姿はあまりにも幼い。
 しかし夫に対する揺るぎない愛情は賞賛に値する。
 やがて、夫がどんな立場であろうとついていこうと覚悟し、実兄より夫を選ぶ。
 そんな彼女を、向光は心から愛するのだ。
 最後に見せる覇気は素晴らしい。

欧陽荷(周揚:チョウ・ヤン)
 中統司令部の幹部。まさに陰の主役だ。
 超美人で紅一点なのに男が誰一人として彼女になびかないのが不思議。
 彼女が発するのは男を蹴散らすオーラなのだろうか。(笑)
 まるで宝塚の男性役のようにその姿は凛々しく映る。
 中統で数々の手柄を上げて辺長官(倪土)の絶対的な信頼を得ている。
 そんな中、危機に直面する向光をしばしば陰で救うのだ。
彼女は一体何者?私は最初日本の特務かと思っていた。
しかし時折彼女の立場に関するヒントがちらりと見え、ラストを待たずに理解した。
彼女こそ…。
時々見せる女の顔が悲しげで、寂しげで、切なくなる。
彼女には幸せになってほしい。しかし一生その立場なのだろうな。

余沁齋(姚安濂:ヤオ・アンリェン)
 余雪瑤の兄。鞏向光にとっては義兄である。
 向光を「国民党にいながら心は共産党員」と見抜きながら消せなかったのは、
 男として彼に惚れていたからだと思う。
 両者の関係は呉王夫差と越王勾践の関係にそっくりだ。
 可愛がってきた妹雪瑤が、思想面で夫につき従うと知ったときは鬼の形相になる。
 思想や立場は家族より優先されるものなのか。
最後に向光と対峙する場面は圧巻だ。中年の悲哀を背負い込んでいる姿が印象的である。

秦剣(胡亞捷:フー・ヤージエ)
 渭平<向光>の兄貴分。向光が裏切り者としてどんなに非難されようと、
 彼だけは向光を信じる。秦剣、鞏渭平<向光>の絆は深い。
 向光は早くスパイの身分から逃れたくて危険を冒し秦剣との接触を試みるが、
 秦剣は向光の身を守るべく冷静に状況を判断する。
 同士の曲河(徐志賀)と共に通信機器を延安に運ぶ時には国民党の兵に扮し、
 向光の部下を装う。身分を隠して交わす会話、阿吽の呼吸に緊張感が走る。
彼の犠牲的精神が向光を成功に導いたと言えよう。篤い人間性の持ち主だ。

王 琴(徐熙顔:シュー・シーイェン)
 婚約者鞏渭平の母親の面倒を見て、音楽教師をしながら彼の到来を待つ。
 彼の結婚を知った後も変わらぬ生活を続け、時には兄秦剣と渭平<向光>の
 橋渡し役となる。そのため度々命の危険にさらされる。そしてついに…。
 彼女の人生って何だったのだろう。




武 平(包貝爾:バオ・ベイアル)
 鞏渭平<向光>の下で働く有能な助手。
 同じ助手でも女性が原因で自滅した鄭力祥(柳小海)とは大違い。
 彼が命を狙われなかったのが不思議だ。
 地味な存在ながら向光の手足となって冷静な行動をとる彼こそ立役者である。
 もし途中で消されていたら、向光の功績はなかったといっても過言ではあるまい。



厳 錕(馬文忠:マー・ウェンチョン)
 軍統(軍事委員会調査統計局)の長で、向光を早くからスパイと見抜いていた。
 日中戦争中の国共統一に異を唱え、秘かに共産党の要人暗殺を目論んでいた。
 終盤共産党の勝利が目前に迫ると、自分だけ逃避することを決め、
 疑わしい人物の粛清を始める。
 いわゆる悪役である。



司令部の壁には草書の軸がかけられ、主人公は自室で時折篆刻をしている。
書のある風景は好きだ。
なお、李光潔の印刀を握る様子から、実際に篆刻のできる人だと思うのだがどうなのだろう。
ひたすら石に向き合う姿には惚れ惚れする。

最初から最後まで緊張感が抜けず、観終わって一挙に脱力した。(笑)
ああ、観てよかった!と思えるラストだったのが嬉しい。

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