戦場のレクイエム : 夢の国・亞洲文化宮

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戦場のレクイエム

20090126

           

2007年/中国/ 2時間4分
監 督  馮小剛(ファン・シャオガン)
原 題  集結號
英 題  ASSEMBLY
原 作  揚金遠『官司』
出 演  張涵予(チャン・ハンユー) 廖 凡(リャオ・ファン)
     王宝強(ワン・バオチアン)  超(ドン・チャオ)
     袁文康(ユェン・ウェンカン)  湯 嬿(タン・イェン)
     胡 軍(フー・ジュン)  任 泉(レン・チュエン)
<あらすじ>
(*登場人物については中国版DVDの漢字表記とします。)
1948年冬の東北地方。谷子地(張涵予)は中国人民解放軍の連隊長として最前線に送られ、国民党軍と戦う。仲間たちが目の前で次々と亡くなる中、瀕死の小隊長、焦大鵬(廖凡)が「撤退のラッパが鳴った」と言う。ラッパが鳴ったかどうかについては意見が分かれたが、谷子地は爆発で耳をやられその音を聞き逃したかも知れないと後悔する。
やがてただ一人生き残った谷子地は野戦病院で捕虜と疑われ、自分の経歴を告げるものの、その記録はすでにない。彼は自分の身分と亡き仲間の名誉を証明する手段を求め、大砲連隊への参加を希望する。

<感想など>
戦闘シーンが始まって真っ先に思い浮かんだのが韓国映画『ブラザーフッド』だ。後で調べてみると、その映画のカン・ジェギェ監督が参加していることがわかった。『ブラザーフッド』では、あまりにも凄惨で目をつぶってしまう場面が多々あったが今回はなんとか持ちこたえることができた。それにしても戦闘シーンは長すぎる。正視に耐えられないところも多い。しかしワンシーンも欠かすことはできないと思う。それぞれ、谷子地と部下たちの固い絆を象徴する場面でもあるからだ。

そんな重厚なシーンだったからか、その後は話がトントン軽く進み過ぎてしまった感がある。特に、大砲部隊の隊長、趙二斗(超)との関係の変化が早すぎて、再会を喜ぶ場面に違和感があった。「あれ、いつの間に?」という感じだ。

谷子地は地雷を踏んだ二斗を助け、その際目を負傷する。二斗は谷子地に恩を感じるとともにその勇気に感服、後に「義理の父になってほしい」と、頼むのである。また戦死した王金存(袁文康)の妻孫桂琴(湯嬿)は、谷子地の仲立ちで二斗と結婚。あっという間の出来事だった。この過程が本筋ではないので、こうした扱いもやむを得ないと思うが、3人が心を通わせる様子をもう少しゆっくり観たかった。

さて、物語は1人の男が47名の部下の名誉を回復しようと孤軍奮闘する姿を追い続ける。同時に、戦死者で失踪扱いされたまま「革命烈士」とされない者が多数いることを挙げ、軍の処置を痛烈に批判している。谷子地の話を聞いた軍の幹部についても、形式主義的に描いている。今まで軍を批判するような作品に出会ったことがないので、珍しい光景を見るようだった。

国共内戦や朝鮮戦争の背景については簡単な説明にとどめ、戦争の無意味さの方を大きく訴えている面でも、中国の作品としては異色だと思う。(これまでは共産党万歳という雰囲気の作品が多かった。)「無名氏」の墓一つ一つに、丁寧に洗ったヘルメットをかぶせていく谷子地の姿は、巡礼者そのものだ。

部下の後を追って「いつ死んでもいい」と思っていた男が、「生きていてよかった」と思える日が来たと信じたい。

trackback

戦場のレクイエム :香港熱

1948年、第二次世界大戦後の中国では人民解放軍と国民党軍による 中国内戦が激化していた。 グー・ズーティ(張涵予:チャン・ハンユー)を連隊長とする人民解放軍中原野戦軍 第2師139団3営第9連隊は華北地方での旧炭鉱の防衛を命令される。 撤退命令のラッパが鳴るま...

コメント

はじめまして。レスリ映画についてお知らせです。

「花の生涯 梅蘭芳」公開を記念して「さらばわが愛 覇王別姫」のニュープリント!!の特別上映が決定しました。

 「新宿ピカデリー」

 2月28(土)~3月6日(金)                              
  2/24(火)AM9~よりHPか音声案内03-5367-1144
  にて上映時間発表  

私も観てきました。

孔雀の森さん、こんばんは。
私も戦闘シーンの長さは少々予想外でした。
でもおっしゃる通り、あのシーンのあの長さは必要だったんでしょうね。
その後野戦病院へ行くまでの部分が彼自身の記憶がないとはいえ、
はっきりしないままだったのは少しスッキリしませんでした。
でもあれは本筋にとってはそれほど重要視する必要はないエピソードなのかしら。

戦闘シーン、長いですね。

sabunori さん、おはようございます♪
私も突然野戦病院のシーンになったとき、あれっ?という感じでした。
捕虜、失踪者扱いされているのは病院での会話からわかりますが、
やはり実際のシーンから情報を得たかったです。
倒れている谷子地に誰かが国民党の軍服を着せて野戦病院に運ぶ、
気がついた谷子地は驚きあわてる、という場面があると、彼の屈辱が
より鮮明になると思うのですが。
本来は大切なエピソードのような気がしますがどうなんでしょう。

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