たまゆらの女(ひと) : 夢の国・亞洲文化宮

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たまゆらの女(ひと)

20090115


 2002年/中国/1時間33分(レンタルDVD)
 監 督  孫 周(スン・チョウ)
 原 題  周漁的火車/ ZHOU YU'S TRAIN
 出 演  鞏 俐(コン・リー)  梁家輝(レオン・カーファイ)  孫紅雷(スン・ホンレイ)


<あらすじ>
舞台は重陽(重慶)と三明(建水)。白磁の染付け絵師、周漁(鞏俐)と図書館員の陳清(梁家輝)はダンスパーティをきっかけに恋人同士に。周漁は三明から重陽まで片道10時間かけて週2回陳清に会いに行く。陳清は書庫を住処にして詩を書いているが成功には程遠い。彼の詩に惚れ込む周漁は売り込みに懸命だが厳しい状況だ。獣医の張強(孫紅雷)はそんな周漁を深く愛している。彼女が陳清と別れた後もいろいろ尽くすが周漁の気持は変わらない。

<感想など>
最初いろいろな格好をした鞏俐が登場し、時系列が混乱した。
ショートカットでジーンズ姿、ロングヘアーでひらひらしたスカートをはいた姿、さらに
だぶだぶのシャツにボトムの姿。
彼女はいつも汽車に乗っている。
ある時は白磁の壺を、ある時は碗を持っている。
窓を流れるのは田園、水郷、山々…。深い谷の上を、汽車は汽笛の音とともに通り過ぎていく。
これが逢引の過程だとわかるのはしばらくたってからだ。

どこを切り取っても一幅の絵になっている。(ありきたりの表現だなぁ…でもホントにそう!)
妖艶な主人公と霞のかかったような画面が調和してうっとりしてしまう。
特に鉄道大好きな私にとっては、汽車が走り抜ける場面は繰り返し見ても飽きないほどだ。
重慶と建水は、街の形は全く違うが、いつもしっとり濡れている感じが似ていると思った。

男の成功を夢見て自分の全てを注ぐ女と、そんな女から遠ざかろうとする、しがない男。
鞏俐の激しさと、梁家輝のダメ男ぶりがあまりにも対照的で、主人公2人の未来に明るさが全然見られない。
孫紅雷演じる張強はとてもいい男だが、彼と周漁が一緒になって幸せになる構図も
全く考えられない。
汽車は美しい風景の中を通っていくが、たどり着く先はどんどん暗くなっていく…。
やがて登場人物が暮らす家の窓から、汽車から見る風景が映し出される。
家そのものが汽車となってそこに暮らす人々の行く末が危うくなっていく。

さてこの物語が、後に陳清の恋人となった秀(鞏俐二役)の口述だったと知りちょっとびっくり。
手元にあるのは陳清の詩集『周漁的火車』だ。
秀が、窓に映った自分の顔の中に周漁を見るところが、幻想的である。
この秀にしても、陳清と幸せになるとは思えない。
最初からハッピーエンドが期待できない作品というのも珍しい。

なお、お父さん的雰囲気の車掌さん、張強の友人で周漁にプロフィールを語った若者に、
主役たちと正反対の明るさがあり、かえって印象的だった。

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