燃ゆる呉越 最終話(41話)まで : 夢の国・亞洲文化宮

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燃ゆる呉越 最終話(41話)まで

20090102


2006年/中国/14DVDs(全41話)/レンタルDVD
監 督  黄健中  元 彬  延 芸
原 題  越王勾践
出 演  陳宝国  尤 勇  鮑国安  李光潔  姚安濂 任 舞
      張 彤  周 揚  譚暁燕  劉晶晶  張 鏑  
      万瑶瑶  畢海峰  郭 超  劉燕斌  柳小海

見ごたえのある41話だった。
時代劇としては、今まで観た他作品に比べ戦闘場面がかなり少ない。
その分言葉が武器の役割を果たす場面が多く、全編緊張感が漲っていた。
越王勾践の逆転劇をあれこれ想像しながらの鑑賞は、ドキドキの連続!!
以下は完全なネタバレです。(前回と内容が重複している部分もあります。)
渋い男たちの競演
越王勾践(陳宝国)、呉王夫差(尤勇)、伍子胥(鮑国安)が三本柱である。
戦に敗れた勾践を奴隷と決めた呉王夫差に、伍子胥は難色を示す。
生かしておけばいつか立場が逆転する、早く殺してしまえ、と常に諫言を呈す。
伍子胥は30年来の忠臣で、夫差の父である先王が勾践に敗れて以来、夫差に復讐心を
植えつけてきたのだ。
ところが夫差の心をとらえたのは伍子胥の言ではなく、奴隷としての勾践の言動だった。
呉王夫差は、転んでも起き上がる勾践を、いつか利用してやろうと考える。
反逆する日のために人間の尊厳さえ捨ててしまう(ようにみせかける)勾践。
勾践を奴隷として使いながら心のどこかで尊重し、ついには越に返してしまう夫差。
そして、すきあれば勾践殺害を目論み、身を挺して呉王夫差を守ろうとする伍子胥。
三者の間には複雑な心理合戦が繰り広げられ、疑念と信頼が渦を巻く。
結局、呉王夫差は越王勾践の気概に惚れこみ、憎む気持ちはあっても殺せなくなる。
越王勾践は呉王夫差の人間性を尊びながらも復讐の日を待つ。
もし呉王夫差が伍子胥の諫言を入れていたら歴史は変わっただろうか。
若い男性俳優が脚光を浴びるドラマが多い中、この作品では中高年の男性が輝いている。
この三本柱のほかに、伍子胥に反発し勾践の味方になる伯嚭<ハクヒ>(姚安濂)、
剣を作る腕は天下一品の鐘離剣(任舞)、越国の大臣で呉越の仲立ちをする文種(張彤)と、
中高年の男性が大活躍する物語なのだ。

現代社会と重ね合わせて
この不況下、苛酷な状況の労働者と越王勾践を重ねたくなる方もいるのではないだろうか。
勾践が嘗めた辛酸とは、
・呉王夫差の乗る馬車を引いて走る。
・馬屋で馬の世話をするが、時には責任者に殴られる。
・川の上で呉王夫差の乗る馬に引きずられる。
数え上げればきりがない。普通の人なら耐えられないことばかりだ。
忠臣范蠡(李光潔)の諫言、越国民の国王に対する並々ならぬ忠誠心などが、勾践を支えたといえる。
やはり、すばらしい側近と、聞く耳を持つ統率者と、その統率者を信頼する民がいて初めて国は繁栄するのである。
それに比べ、今の日本の政治はどうだろうか。(…なんて飛躍しすぎ?:笑)

女性たちの姿が悲しすぎる
女性が皆きれいである。また、衣装の胸元が強調されすぎていないだろうか。
明らかに、彼女たちは男性好みに仕立てられている。
そして主要な女性はほとんど犠牲となっているのである。
最終回では、越王勾践の華々しい成功と西施の死が対照的だ。
悲しく散った女性たちを挙げてみると…
・西施(周揚) …呉王夫差の寵愛を受ける妃。呉国の敗北を知って毒をあおる。
・霊玉(劉希媛)…勾践を慕う越国の女性。呉王夫差の暗殺を謀って殺される。
・衛姫(万瑶瑶)…呉王夫差の夫人だったが西施の出現によりその立場を追われる。
           越王勾践の息子瑛をたぶらかして夫差暗殺をそそのかし、自害。
・居竹(張鏑)… 鐘離剣の娘で武術の達人。勾践を慕うが想いは届かない。
           命令を無視した范蠡を斬ろうと勾践の振った剣を受けて死亡。
・月岫(劉晶晶)…越王勾践の妃として、育ての親伍子胥から越国に送り込まれる。
           はかりごとが勾践に知れて自害。
越王夫人は王と共に苦難を乗り越え生き抜いたのに、最終的にその姿は描かれない。
功労者の一人なのだからもっとクローズアップしてほしかった。

愛に生きようとした范蠡
范蠡は最後の戦いの指揮を断り西施の元へ走る。しかし西施は毒をあおった後だった。(ああ…)
結局この物語では、西施は呉王夫差を深く愛してしまうのだ。だからこの結末なのである。
なお、東京創元社刊『東洋史事典』には、「西施はのち范蠡に帰すともいい、江に沈められたともいう」とある。
ならば「その後范蠡と西施は仲睦まじく暮らしましたとさ」という結末でもいいじゃないの!
(それではこのドラマの結末としておかしくなるのは重々わかっているけれど…)
私は范蠡が大好きである。
演じる李光潔の、光線の加減や撮影の角度によって表情が大きく変わるところが魅力的。

長編ドラマを観終わるといつも虚脱状態からなかなか抜け出せない。
ちょうどお正月だからよかったかな。
抜け出した頃には仕事も始まり、今年も頑張ろう!という気持ちになりそう♪

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