早熟 : 夢の国・亞洲文化宮

スポンサーサイト

------

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

早熟

20081125



2005年/香港/1時間47分(中国映画の全貌2008で鑑賞)
監 督  爾冬陞(イー・トンシン)
原 題  早熟~Tow Young~
出 演  房祖名(ジェイシー・チャン) 薛凱(フィオナ・シッ)
     曾志偉(エリック・ツァン)  黄秋生(アンソニー・ウォン)
     毛舜筠(テレサ・モウ)    余安安(キャンディス・ユー)
     許紹雄(ホイ・シウホン)   林 雪(ラム・シュ)
     姜大衛(デビッド・チャン)  銭嘉樂(チン・ガーロッ)

<あらすじ>
夜間高校に通うガーフー(房祖名)は名門女子高のユーナン(薛凱)に一目惚れ。ダンスパーティをきっかけに2人は付き合い始める。ユーナンは、忙しい両親(黄秋生・余安安)と接する時間が少なく、幼い頃から寂しい思いをしてきた。また、たまに顔を合わせる父の厳格さも鬱陶しくて、現状に強い不満を抱いている。彼女は、大らかな両親(曾志偉・毛舜筠)をもつガーフーがうらやましくて仕方がない。そんなある日ユーナンは妊娠に気づく。双方の両親が衝突する中、2人は仲間の手引きで隠れ家へ逃げ、独立を試みる。
(以下ネタバレです。)
<感想など>
金持ち嬢さんと腕白少年の初恋。加えて厳格なパパの猛烈な反対。序盤ではロミオとジュリエット的結末を予感させるが、その予感は見事に打ち砕かれる。よかった、よかった、でも試練はこれからだぞ…と、すっきり爽やかに終る。最近では珍しい古典的恋愛&教育的側面のある映画だった。特にユーナンパパの独白は、世の大人に向けたメッセージとも受け取られ、説得力がある。

さて、物語が悲劇にならなかったのはなぜだろう。(この手のパターン、ほとんど悲劇では?)一つは、若い2人が意外に骨太だったことだと思う。恋愛ごっこをしているように見える2人だが、実はどちらも真剣なのだ。双方の気持ちは、苦しい生活の中で途切れそうになっても何とか持ちこたえる。子供みたいな2人が半年以上独立して生活するなど、普通に考えてありえない展開だが、それでも強い気持ちは伝わってくる。

もう一つは、反対したのはユーナンパパだけで、他の3人(ユーナンの母、ガーフーの両親)は若い2人に寛容な態度で臨んだことだと思う。特にガーフーの両親の迅速な対応がすばらしい。当初息子から相手の妊娠を告げられた母親は倒れそうになり、父親はガーフーにつかみかかる。しかし2人は冷静に、彼らの結婚について相手の親に相談しに行くという、一致した結論を出す。相手が誰であれ、息子に責任を取らせる方針を貫こうとする態度が偉い!私がガーフーの親なら、相手の親に「御宅の娘にたぶらかされた」なんて言いそうである。(実際そうではないか:笑)

また、執事(許紹雄)の影響も大きい。忙しい両親に代わってユーナンの面倒を見てきた彼は、どちらの立場もよく理解しており、時にはユーナンの味方になる。そして、最終的には主人であるユーナンの父の独善的な方針をはっきりと指摘する。父親の俺様的態度を変えたのは彼だとも言える。

主人公は若い2人だが、終ってみると双方の親の印象の方が強く残っている。唾を飛ばして口論の上掴みあいになるパパたちと、止めようとするママたち…。曾志偉、毛舜筠、黄秋生、余安安という、そうそうたるメンバーが入り乱れる。みんなほとんど本気モードだ(笑)

ガーフーの父は「自分の轍を踏ませない」ために、息子にいろいろ言い聞かせてきた。ユーナンの父は「自分の轍を踏ませない」ために娘を籠の鳥状態にした。方法は全然違うけれど、子供を愛していることに変わりない。2人の出奔は突拍子もないことだが、結果的に以前よりよい状況が生まれたのは、揺るぎない親心あってのことだと思う。

それぞれの俳優が役柄に共感して演じているのが感じられ、時には目頭が熱くなった。特にガーフーママが素晴らしい!!同性ながら惚れ惚れしてしまう。

trackback

早熟 -青い蕾- :香港熱

何なんでしょね、この三級片(成人映画)みたいなタイトルは・・・。(笑) ガーフー(房祖名:ジェイシー・チェン)は下町に暮らし夜間学校に通う高校生。 そんな彼が好意を抱く相手はお嬢様学校に通うユーラン(薛凱琪.:フィオナ・シッ)。 毎日放課後に校門前で...

コメント

ステキな作品でした

こちらにもオジャマしまーす。
(「香港熱」のTB&コメ欄再開記念にそちらから失礼します。笑)
主役の2人の瑞々しさが好感の持てる作品でした。
でも観終わってみると孔雀の森さんのおっしゃるとおり印象に残るのは
2人の両親たちなんですよね。
どちらの両親の気持ちもそれぞれにわかる。
誰もがわが子の幸せを願っていることに変わりはないのだから。
ものすごく古典的なストーリーでありつつもここまで惹きつける魅力は
爾冬陞監督の手腕はもちろんのこと、やっぱり両親4人の役者の力が大きかったように思います。
ガーフーママは本当に魅力的でしたよねー!

頑張って!と言いたくなる作品

sabunoriさん、「香港熱」のTB&コメ欄再開とのこと、楽しみにしていま~す♪
前の『闘茶』は両方にTBさせていただきました。
確かに古典的なストーリーなのですよね。
いつ壊れるかと、ハラハラドキドキの連続でしたが、ほんとによかった!(パチパチパチ)
教育的にまとまったのはちょっと意外でした。
主役の2人がほんとうに恋人同士とは知りませんでした。
名前も「家富」と「若男」とは、ビックリです。
当人たちも、両親たちも、それぞれがなりきっていたような気がしました。
おっしゃるように監督さんの手腕と役者たちの心意気で成功したのですね。
非公開コメント
プロフィール

孔雀の森

Author:孔雀の森
いろいろな出会いを
大切に♪

カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
最近のコメント
カテゴリー
最近のトラックバック
最新の記事
リンク
ブログ内検索

Pagetop
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。