大漢風~項羽と劉邦 : 夢の国・亞洲文化宮

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大漢風~項羽と劉邦

20081004

2004年/中国/17DVDs(全50話)/レンタルDVD
監 督  衛翰韜  黄偉明
出 演  胡軍 肖栄生 呉倩蓮 楊恭如 王剛 李立群 呉越 辛明 沈保平
      陳之輝 楊晶晶 于洋 張楠 侯越秋 付斌 佟仲 張春仲 陽光
      賈兆冀 臧金生 賈石頭 宋笠娜 呉偉玲 

紀元前208年から40年余りを描いた作品。項羽、劉邦が繰り広げる攻防の結末は周知の事実だが、周囲の人物については虞姫、呂雉くらいしか知らなかった。
かの有名な『覇王別姫』だけが一人歩きしている印象があったが、故事成語の由来となるエピソードも多く、今まで観てきた歴史モノの中でも内容が濃厚だと思った。
大勢の登場人物は、それぞれ個性豊か。観終わっても頭の中では今なおドラマが続いている。
 項羽(胡軍:フージュン)
 秦の投降兵30万人を生き埋めにするなど残虐の限りを尽くした西楚覇王。
 養父范増(辛明)の換言を無視、死に追いやったことも含め、実に罪深い。
 しかし彼に肩入れしてしまうのはなぜだろう。
 虞姫(楊恭如)をひたむきに愛する情の深さ、
 たった一人になるまで戦い抜く覇気が、
 観る者の胸を打つのだろう。
 劉邦が主人公のはずなのに項羽の最期の方が印象深い。
 彼に人の能力を見抜く力があって、忠臣の換言を入れていたら、
 歴史は変わっていただろうか…。
 『天龍八部』の胡軍とかぶる部分もあった。

 劉邦(肖栄生:シャオ・ロンション)
 民衆に寄り添い、彼らの支持を得られたこと、呂雉(呉倩蓮)を得たこと、
 兵法に長けた張良(沈保平)が全面的に味方になったことなど、
 彼が頂点に上りつめた要因は多い。
 兵の指揮力はない、武術もろくに使えない、酒と女にだらしがない、
 こんな男が天下を取れるなんて。
 民心を引き寄せる性格と、諫言を聞く耳。これは才能だろう。
 晩年の苦しみは功臣韓信(呉越)に対する処断が原因に他ならない。
 項羽とは全く逆のキャラクターとして描かれ、
 演じる肖栄生が、だんだん劉邦そのものに見えてきた。


 呂雉(呉倩蓮:ン・シンリン)
 呉倩蓮はどちらかといえば虞姫のキャラだと思ったけれど、
 この悪女っぽい呂雉が意外にはまり役だった。
 序盤におメメ吊り上げメイクに変えてから、油断も隙もない人物に大変身。
 特に腹の底からワッハッハと高笑いする姿はスバラシイ!!
 呉倩蓮演じる呂雉、大好き!
 でも韓信(呉越)に対する仕打ちだけは許せない。(私は韓信贔屓である)
 彼女がいなかったら劉邦は天下を取れなかっただろう。
 もし項羽が彼女を受け入れていたら…やはり歴史は変わっていただろうか。


 虞姫(楊恭如:クリスティ・ヨン)
 典型的な守られキャラ。あまりこの人物は好きではない。
 一本筋が通っている面もあるが、いい子ちゃん過ぎるところが鼻につく。
 項羽とのアツアツ振りには「もういい加減にしてくれ」と
 言いたい場面がたくさんあった。でもどの角度から見ても虞姫は美しい。
 項羽がメロメロになるのもわかる気がする。
 最期の場面はまさに劇的な『覇王別姫』。
 そこだけが全体の中で異なった作りで、
 一際鮮やかな色彩を放っていた。



 韓信(呉越:ウー・ユエ)
 秦に祖国を滅ぼされてから流浪の身に。
 極貧時代を支えた同郷の女性、月姫(宋笠娜)に生涯の愛を誓うが、
 志を立てるため彼女の元を去る。
 兵法の才を劉邦の元で遺憾なく発揮、次々と手柄を立て、
 大将軍、一国の主と、出世街道まっしぐら。
美しく賢い妃、君姫(呉偉玲)を娶るも、心にはいつも月姫がいる。
やっと再会できたとき既に遅し。身分の差を感じた月姫は自ら身を引く。
劉邦は韓信の背反を恐れ、兵力を奪取。裏切り者の汚名を着せられた彼は…。
かわいそう!あまりにもかわいそうだ!劉邦が天下を取れたのはこの人のおかげ。
韓信に背反の事実など一つもない。劉邦の猜疑心が憎い。それを植えつけた呂雉も!
演じる呉越の顔形がドラえもん似で、飢えや労苦の設定にちょっと無理がある気がした。
しかしその点は迫真の演技でカバー。
呉越自身武術の名手であり、戦闘、剣舞の場面はさすが。
ギンギラ銀の甲冑に身を固めた姿は宇宙人っぽかったが。(笑)


 趙高(王剛:ワン・ガン)
 秦国の宦官。始皇帝崩御後、偽の聖旨を作成して皇太子を暗殺、
 愚昧な胡亥(賈兆冀)を2世皇帝に擁立する。
 胡亥を騙しながら横暴に政治を操るが、言うことなすこと全てが愚か。
 胡亥に鹿を見せ「馬だ」と言って臣下の反応をみるエピソード
 <指鹿為馬>には笑ってしまう。
 演じる王剛が憎たらしさで迫力満点。
 こういうオーバーな演技も好き。





李斯(李立群:リー・リーチュン)
秦の法律を作った人物。趙高の陰謀にはまり自分の作った法律によって裁かれてしまう。
絶望に打ちひしがれる姿が圧巻。李立群ワールド全開。

張良(沈保平:シェン・バオピン)
軍師として生涯の大半を劉邦に捧げる。彼の助言があったからこそ劉邦は天下取りが叶ったのだ。張良が首を縦に振ると、観ている方まで自信が出てくる。きっと劉邦はこうして自信を積み重ねていったのだろう。


季布(陳之輝:チェン・ジーホィ)
項羽の忠臣。勇猛果敢な闘いぶりがまぶしい。彼との出会いは大きな収穫だった。他作品もチェックしたい。
剃髪姿もステキ。

俳優の精神、肉体を極限まで振り絞って作られたような作品。
長い長い時間をかけて50話を観終わった。いつものように寂しさが押し寄せてきて、ただいま放心状態。




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