おくりびと : 夢の国・亞洲文化宮

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おくりびと

20080928


2008年/日本/2時間10分(劇場にて鑑賞)
監 督  滝田洋二郎
出 演  本木雅弘 広末涼子 山努 吉行和子 余貴美子 笹野高史 杉本哲太

<感想など>
これまで納棺の儀に立ち会ったのは2回。
その時は「納棺師」という職業があるとは知りませんでした。
いずれも慌しい中の一時で、納棺師の指示に従い「間違ってはいけない」と緊張して臨んだ記憶があります。
納棺師の、故人をやさしく包み込むような物腰しか覚えていないのですが、この作品を観た後だったら、所作の一つ一つをじっくり観察したかも知れません。
チェロ奏者の主人公、大悟(本木雅弘)が失職し、故郷で納棺師になるという物語。
序盤、高額なチェロを手放し、帰郷し、再就職するまでが実にスピーディ。
何だか社長(山努)のマジックにひっかかってしまったかのような、順調な滑り出し(?)です。
社長の大悟に対する物言いなどから、もしや失踪した父親なのでは?と思った瞬間が何回かありました。

納棺の儀を見守る家族の姿は、故人の人柄や家族との関係を映し出す鏡にも思えました。
例えば、納棺師に「5分の遅刻だ!」と文句をつける男性。
亡くなったのは男性の奥さん。中学生くらいの娘さんがいます。
「故人の使っていた口紅は?」と社長が尋ねた時、男性は狼狽の表情を見せます。
取りに行ったのは娘さんでした。
納棺師の所作を見る男性が徐々に変化していくのがわかります。
亡き妻に対する悔恨と納棺師に対する感謝の気持ち。
納棺の儀の所作には、見守る人々を変えていく「何か」が宿っているようでした。

大悟と妻美香(広末涼子)との関係が物語の要とも言えるでしょう。
彼が妻を振り返る時の表情には、信頼の気持ちが溢れています。
美香は夫の職業を認められない時期を経て、彼を後押しする立場に。
「夫は納棺師なんです」とキッパリ言った彼女は輝いて見えます。
いい夫婦だなあと素直に感じました。

笑ってはいけない所で笑わせられたり、また思わず嗚咽を漏らしそうになったりと、感情を揺さぶられた2時間10分でした。(短い!)
まだまだ続くのではないかと思ったところで終了。
これからどう生きていこうかと、真剣に考えさせられた作品でした。

trackback

おくりびと :龍眼日記 Longan Diary

チェロ奏者として所属する東京の交響楽団がいきなり解散。 新しい職のあてもないまま故郷の山形へ戻る決心をする大悟(本木雅弘)。 仕事内容もわからないまま面接を受け、働くこととなったNKエージェントでの仕事は 納棺師という遺体を棺に納める仕事だった。 ...

コメント

良質の日本映画でしたね

孔雀の森さん、こんばんは★
「5分遅刻だ!」と怒鳴りつけた男性のエピソードは印象的でしたね。
帰り際に彼がくれた干し柿を車の中で社長と大悟、
2人で食べるシーンもよかったです。
山形の美しい風景も大悟の奏でるチェロの音色によく似合っていましたね。

心にしみる作品でした

sabunoriさん、こんにちは♪
あれは干し柿だったのですね。
干し柿にしては硬すぎるみたい、はて、ナンだろうと思いながら観ておりました。
あのシーンはよかったですね。
青い空に白い鳥の群れ、川の澄んだ水と遡ってくる鮭。
そしてチェロの音色。
コメントをいただいて色々な光景がよみがえってきました。

孔雀の森さま。
これは予告編を見てみたいなと思っておりましたが、
みなさんの記事&コメント読んだだけで、
もうちょっと涙腺ゆるゆるでございます。
>これからどう生きていこうかと、真剣に考えさせられた作品でした。
観客にこんな風に考えさせるなんてよい映画の証拠です。
是非見に行きたいと思ってます。

koara koara さん、こんばんは♪
おっしゃるように「涙腺ゆるゆる」でした。
ハンカチをバッグの中にしまいこんでいて、
ゆるゆるきたとき、すぐ出せなくて困りました。
最近、涙がいつのまにかツツーと落ちてる、
ということが多く、これも困りものです。
久しぶりに、しっとりと味わい深い作品に出会いました。
機会がありましたら是非!
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いろいろな出会いを
大切に♪

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