小さな赤い花 : 夢の国・亞洲文化宮

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小さな赤い花

20080915


2006年/中国・イタリア/1時間32分(劇場にて鑑賞)
監 督  張 元(チャン・ユアン)
原 題  看上去很美
出 演  董博文(ドゥン・ボウェン)  寧元元(二ン・ユアンユアン)
      陳嫚媛(チン・マンヤン)、趙瑞(ジャオ・ルイ)、李暁楓(リ・シャオフェン)

<あらすじ>
舞台は文革前の全寮制の幼稚園。4歳のチアンチアンは、服を一人で着ることも、みんなと一緒に排泄をすることもうまくできない。ご褒美の赤い花も、もらったことがない。やがていつも厳しい李先生が「妖怪」に見えてくる。チアンチアンは周りの子供たちにそれを言って回るのだった。
<感想など>
チラシには「過剰な教育政策に潜む矛盾」とありますが、ここに描かれている幼稚園から「教育政策」は感じられませんでした。
ここは幼稚園ではなく保育園だからです。
「全寮制の幼稚園」というより「24時間体制の保育園」です。
園児のほとんどは、保護者の都合で自宅で充分に養育できないため、やむなく預けられているのではないでしょうか。
夜フロアいっぱいに置かれているベッド、ドブのようなトイレにお尻丸出しでしゃがみこむ園児の列には圧倒されます。
これだけの人数に対処する先生が4~5人程度。厳しく統制を取らざるを得ない事情にも納得です。
いくら最初教育に情熱を持っていたとしても、こんな重労働を毎日強いられたら、ストレスでだんだん初心も忘れてしまうのではないでしょうか。
経験の浅そうな唐先生は、時としてチアンチアンの味方になるのですが、やがて李先生のようになっていく予感がします。

チアンチアンが口にした「李先生=妖怪」があっという間に園児たちに伝播し、李先生退治騒動までに発展する過程は、確かに面白い場面です。
でも大人の作為も感じられ、素直に笑えません。
むしろ、夜中大勢の園児の中で寝なければならない李先生に同情します。
あんな状況では寝るに寝られないのでは?
チアンチアンの扇動と感じる一方で、自然な成り行きとも受け取られる、一連の場面。
赤い花とチアンチアンは、制作側の主張のために用意された「手段」に過ぎないと思えてきました。

さて、あの子供たちはこの後、文革の真っ只中に学校生活をおくることになります。
そして今チアンチアンはきっと40~50代の働き盛り。
大人になった彼に会ってみたい気もします。

trackback

小さな赤い花 :龍眼日記 Longan Diary

父親の仕事の都合で全寮制の幼稚園に預けられた4歳のチアンチアン (ドゥン・ボウェン )。 ここでは良いことをすると先生から紙でできた小さな赤い花をもらえる。 チアンチアンは1人で服も着ることができないし、おねしょはしちゃうし、 いつまでたっても花をもらう

コメント

こんばんは。
これはかなり興味深い作品でした。
「過剰な教育政策に潜む矛盾」というのは私も特に感じられず、
ただただ子どもの立場、先生の立場それぞれに納得したりえぇーっ!?だったり。
孔雀の森さんのおしゃる通り李先生の大変さはものすごく良くわかって、
ホントあんなにたくさんの子どもがいる場所で一緒に寝るのは辛すぎるーと思いました。
私が李先生の立場だったらあの100倍は妖怪化しているはず。(笑)
ただ1点、どうにもイヤだなと思ったのはある子どもの父親が幼稚園に来て
「花が1つもない子がいる」と言うと、慌てて言い訳しながら花をつけたシーンでした。

sabunoriさん、こんにちは♪
いやぁ、ほんとうにこの幼稚園には驚かされることばかりでしたね。
子供社会の人間関係、先生と園児との関係、そして日々の生活に、びっくりしたり、
思わず笑ってしまったり。
今思い出しましたが、私の幼稚園の先生は李先生にそっくりでした。怒る顔が特に!(笑)
私はず~っと自分は幼稚園の先生なんかムリムリと思っています。きっとトラウマだわ~。(爆)
父親の指摘を受けて、先生がチアンチアンの欄に花をつけたシーン、イヤでしたね。
保護者を前にころっと態度を変える先生を、子供たちはどうとらえるでしょう。
見た目には華やかな赤い花。たくさんもらえればうれしいはずの赤い花。でもね~っていう気持ちでした。(それは私があんまりもらえそうにないからです:笑)
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