つぐない : 夢の国・亞洲文化宮

スポンサーサイト

------

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

つぐない

20080430

つぐない

2007年/イギリス/2時間3分(劇場にて鑑賞)
監 督  ジョー・ライト
原 題  Atonement
出 演  キーラ・ナイトレイ ジェームズ・マカヴォイ ロモーラ・ガライ
      ヴァネッサ・レッドグレイヴ シアーシャ・ローナン ブレンダ・ブレッシン

<あらすじ>
1930年代のイギリス。政府高官の長女セシーリア(キーラ・ナイトレイ)と使用人の息子ロビー(ジェームズ・マカヴォイ)は幼なじみ。ある日2人は互いに愛し合っていることに気づく。セシーリアの妹ブライオニー(シアーシャ・ローナン)は作家志望の13歳。彼女がロビーをある事件の犯人と断定したことから彼は刑務所行きとなり、さらに一兵卒として前線に送られる。セシーリアとロビーは引き裂かれながらも再会する日を心待ちにしていた。18歳になったブライオニー(ロモーラ・ガライ)は真実を知って自分の罪の重さに気づくのだが…。
<感想など>
もしブライオニーが、池の前にいる姉とロビーを見なかったら…。
もしロビーが手紙を入れ間違えなかったら…。
もしブライオニーが図書室の前に落ちている髪飾りを見つけなかったら…。
いや、その前にセシーリアが髪飾りを落とさなかったら…。
あんな事件さえ起きなければ…。
その仮定がすべて成立していれば、セシーリアとロビーは幸せになっただろうか。
いつしか自分をブライオニーの立場に置き換えて観ていた。
そして数限りない「もし~ならば」、「~れば」を頭に浮かべながら、そのすべてがすでに実現不可能であることに絶望してしまう。
まさに「取り返しがつかない」状況である。

これほど美しく聡明な姉を、妹はどんな気持ちで日々眺めていたのだろう。
誇り。崇拝。嫉妬。劣等感。13歳の惑いが青い瞳の中で揺れている。
どう努力しても容姿で姉を越えることはできない。
ならば…と考え付いたのが創作活動ではないだろうか。自分がヒロインになれる場所である。
その創作の場が生涯罪を吐露する所になるとは、13歳のブライオニーには考えも及ばなかったに違いない。
修辞もない創作など、当時の彼女には無意味だからだ。
ブライオニーの視線で眺めた風景と真実の風景がシンクロしながらスクリーンを通り過ぎる。
小さな誤解の積み重ねが彼女の「ロビー像」を創り上げ、犯人に仕立ててしまったのだ。
それは彼女自身の真実に他ならない。
真偽の境界を作ったのは何なのだろう。

緑豊かな貴族の家と対照的なのが、殺伐とした戦地だ。
悲惨な戦場風景を見ていると、ブライオニーの誤解の有無とは関係なく、彼らは過酷な状況に追い込まれる運命だったのではないかと思えてくる。
あるいは、セシーリアとロビーの身分の違いを超えた恋愛自体が、破滅の運命を背負っていたようにも思える。

冤罪と贖罪。観終わった後この2つの言葉が重くのしかかってきた。

劇場招待券をいただいて偶然鑑賞した作品。その偶然が私の中に大ヒットを飛ばしてくれた。今まで欧米の作品はあまり観たことがないけれど、これから観る機会が増えそうな予感…。

コメント

非公開コメント
プロフィール

孔雀の森

Author:孔雀の森
いろいろな出会いを
大切に♪

カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
最近のコメント
カテゴリー
最近のトラックバック
最新の記事
リンク
ブログ内検索

Pagetop
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。