実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち) : 夢の国・亞洲文化宮

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実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)

20080330



2007年/日本/3時間10分(劇場にて鑑賞)
監 督  若松孝二
ナレーション  原田芳雄
キャスト 〔()内は役名〕
坂井真紀(遠山美枝子) ARATA(坂口弘) 並木愛枝(永田洋子)
地曵 豪(森恒夫)大西信満(坂東國男) 菟田高城(吉野雅邦)
タモト清嵐(加藤元久)伴 杏里(重信房子)奥貫 薫(あさま山荘管理人)
RIKIYA(金廣志) 佐野史郎(さらぎ徳二)


1972年2月。その日小学校の教室ではテレビがつけっぱなしでした。勉強しなくてもいいのを単純に喜ぶと同時に、異常事態なのだと子供心に緊張したのを今でもはっきりと覚えています。
後日、次々と遺体が掘り返されていく状況が報道されました。
「仲間が仲間を殺した」と聞いてもその意味は全然わかりません。
「リンチ」の言葉が頭の中を独り歩きするだけでした。
そして今。この作品を観た後もあの頃の疑問は疑問のままです。

詳細はこちら→『実録・連合赤軍』制作委員会

中国語を学び始めた頃、団塊の世代の先生が「文化大革命に憧れた」と言うのを不思議な気持ちで聞いていました。
文革ときくと凄惨な粛清の事実しか思い浮かばなかったからです。
しかし今回、連合赤軍の革命左派(京浜安保共闘)が文革に共鳴していたと知り、その先生の言葉が現実味を帯びて浮かび上がってきました。

さてこの作品を観る動機は出演者のARATAにあったのですが、観始めたらそんなミーハー気分は吹き飛んでしまいました。
ARATAは以前のイメージとはかけ離れた風貌で、出演していると知らなければ気づかないほど。また、活動家たちの間で荒れ狂う嵐に、観ているだけの自分まで巻き込まれそうになります。

結局私には理解できないことなのだ、と観念したのは、どう考えても演説の内容や「総括」の意味がわからなかったときです。日本語なのにわからない、でもこの文章構造は中国語に翻訳しやすいかもと、不思議な気分で聞いていました。

純粋に世の中を変えたいという彼らの気持ちが、エスカレートしていったのでしょうか。
山岳ベースで森恒夫が気勢をあげる場面では、いつか自分にも「総括」の順番が回ってくるのではないかと、まるであの場にいるかのようにビクビクしていました。
結局総括したら殺されてしまうのだ、だから無言を通せ、などと心の中で思わず叫んでしまいました。
その中で遠山美枝子の心の動きは手にとるようにわかります。彼女が言うように「どう総括したらいいのかわからない」のが正常な人の気持ちだと思います。
でも統率者が肯定してくれるような総括ができなければ命が危ない。自らを守ろうとした結果が醜く変形した顔と精神の崩壊、さらにその延長上の死とは何とも痛ましくやりきれません。坂井真紀の演技は圧巻です。

同志たちが次々と粛清される中、森恒夫と永田洋子はいつまで君臨し続けるのか。クーデターを考える者はいなかったのか。そんなことを考えること事態革命戦士として不適切で罪だと思っていたのか。疑問は尽きません。
永田洋子だけは他の活動家と異なり、悪者として描かれているのが印象的です。
同性への嫉妬や、異論を唱えた者に対する憤懣といった、単純な動機から殺人を犯す彼女には同情心など微塵も起きません。
一方、森恒夫の場合は辻褄の合わない理論で武装して、自分を追い詰めていった感じを受けます。

あさま山荘で、最年少の加藤少年が4人を名指で非難し「みんな勇気がなかったんだ」と叫ぶ場面。なぜもっと早くこういう言葉が誰かの口から出なかったのか。しかしそうだとして悲惨な結果は回避できたのだろうか…。
結局疑問は疑問のままです。

コメント

こんにちは。
あさま山荘事件、三島自殺、東大紛争等の映像は脳裏に焼きついておりますね。はい、リアルタイムにテレビで見た世代です。
私もこの映画、見に行こうと思っております。そうですか。間接的にかもしれませんが文革とのかかわりもあるのですね。

藍*ai さん、こんにちは。
そうそう、三島自殺、東大紛争もありましたね。あの割腹自殺も学校で知ったような… 藍*ai さんは学校のテレビでニュースを観ること、ありましたか? 
学生運動と文革は無関係だと思っていました。関連の本を今度読んでみようかと思います。
ご覧になったらぜひ感想をおききしたいです。
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