三浦しをん『白蛇島』(はくじゃとう) : 夢の国・亞洲文化宮

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三浦しをん『白蛇島』(はくじゃとう)

20080321


出版社: 角川書店

刊 行: 2001年



<あらすじ>
13年に1回の大祭を前に、拝島(おがみじま)に人々が帰省してきた。高垣の高校で学ぶ前田悟史もそのうちの一人だ。彼は<持念兄弟>の幼なじみ中川光市の出迎えを受け、帰省の挨拶に出かける。実家に戻ってから出会ったのは、押田のおばちゃん、森田陽介、電気屋の谷川大地クン、先生、先生の娘の佐和子、妹の日和子、光市の祖父茂太、宮本さん、そして神宮家の次男荒太、荒太の友人犬丸…。
悟史は折にふれ暗闇に潜む「あれ」の気配を感じるのだった。やがて拝島は大祭当日を迎え悟史たちは不思議現象に巻き込まれていく。
<感想など>
前半は拝島独自の生活習慣を紹介し、そこに生まれ育ったのになじむことのできない悟史の記憶と、親友光市との交流を中心に描いています。
荒垣神社の祭りにまつわる物語や、生まれた時に決まる<持念兄弟>の風習についての記述を読んでいると、民俗学の講義を受けているような気分になって楽しくなりました。
モデルとなっている地区があるのかは不明ですが、島の習慣は奇妙な風合いと現実味を併せ持っていて不思議です。
伝説的に語られる「あれ」も実在するのだろう…だんだんそんな気持ちになってきました。
ところが、「あれ」の正体はあっけなくわかってしまい、その後物語は非現実の世界へと向かいます。
神宮家の次男荒太や彼の友人犬丸の謎めいた行動、さらに不思議現象と、物語はだんだんファンタジー的な要素を帯びていくのですが…。
文章はとてもきれいで、少年たちの純粋な心が映し出されて爽やかな読後感を味わえました。
ただ登場人物たちの役割が中途半端に終ったような気もして、消化不良気味です。
女踊りをする佐和子と日和子、神宮家の信一・荒太兄弟、<持念兄弟>の陽介・大地など、コンビが多く登場する趣向は変わっているけれど、彼らの特徴が出なかったのが残念。
なお、文庫版の「白いへび眠る島」は本作に加筆、修正を加えた作品とのこと。(下記)



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