暗いところで待ち合わせ : 夢の国・亞洲文化宮

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暗いところで待ち合わせ

20080317

2006年/日本/2時間09分(レンタルDVD)
監 督  天願大介
原 作  乙 一『暗いところで待ち合わせ』
出 演  田中麗奈  陳柏霖(チェン・ボーリン)  井川 遥
      宮地真緒  岸部一徳  佐藤浩市

<あらすじ>
ミチル(田中麗奈)は駅を見下ろす高台の一軒家に父(岸部一徳)と二人で暮らしていた。彼女は事故が原因で失明したが家事一切をこなしている。ところが突然父が急死。ミチルは悲嘆にくれ家にこもりきりの生活をおくる。そんなある日駅の方から普段とは違う物音が聴こえてきた。その直後に玄関のチャイムが鳴りドアを開けたが人の気配はない。実はこのとき、駅の転落死亡事故で重要参考人として追われるアキヒロ(陳柏霖)が、ミチルの家に忍び込んだのだった。アキヒロはしばらく息を潜めていたがミチルは何者かの気配を察していた。ある時アキヒロがミチルの危機を救ったことで彼の存在がはっきりしてしまう。しかしミチルは彼に手料理をふるまうのだった。
<感想など>
「犯人は一体誰なのか」
この疑問が主軸となり、プラットホームでの場面がさまざまな角度から何度も映し出されます。
ホームで電車を待つ印刷会社社長の松永(佐藤浩市)と背後から迫る部下のアキヒロ。
それ以外誰がいるというのでしょう。
最初にアキヒロ犯人説をほぼ確信させておきながら、徐々に潔白かもしれない、という希望もちらつかせ、観ている方は落ち着きません。
しかしこうしたスリルとサスペンスよりも、ミチル、アキヒロの心の動きの方に眼が離せなくなります。
ほんのわずかな気配も感じ取るミチルと、物音一つたてず彼女の動きを見守るアキヒロ。
ミチルの耳とアキヒロの眼が部屋の中を縦横に走り、緊迫感がつのっていきます。
二人の間にはやがて暗黙の了解のような信頼関係が築かれます。言葉も交わさず気配だけで相手を信頼するミチルが、菩薩に見える瞬間も…。
彼女の人間性は、亡くなった父親や親友のカズエ(宮地真緒)など、周りの人々の温かさにもよるものでしょう。
娘のためにコツコツ点字を打つ父。心を鬼にしてミチルを突き放すカズエ。
ミチルの中に根を下ろし、彼女の信じる気持ちを守っている人たちです。

アキヒロの一語一語紡ぎだすような言葉には重みを感じます。
普段私は、これだけ言葉を大事に扱いながら話しているだろうか。
これだけ相手の心を見つめながら話すことがあるだろうか。
一つ一つの音に、アキヒロのわかってほしいという気持ちがこめられ、言葉は伝えるためにあるのだと、あらためて考えさせられました。

公園を歩く二人に注ぐ光はやさしく、あたたかく、未来へ続く道をずっと明るく照らしてほしいと願わずにはいられません。

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暗いところで待ち合わせ :龍眼日記 Longan Diary

人気作家乙一の小説の映画化。 と言うものの私自身は乙一の作品を読んだことがないのだが、素敵なおとぎ話だった。 交通事故で視力を失ったミチル(田中麗奈)は父親と2人静かな生活を送っていた。 ところが父親の突然の死でひとりぼっちの生活が始まる。 ある日ミ

コメント

ゆったりとした空気感

孔雀の森さん、こんばんは。
この作品、ヒトによっては突っ込みどころ満載かもしれませんが
あの2人のおだやかな空気感が心地よくて私は好きな作品です。
ミチルはアキヒロの存在を感じつつ、問い詰めない。
アキヒロも不自然に身を隠すわけではなくただ黙ってそこにいる。
菩薩に見える・・・確かにミチルはそんな感じでしたね!
TBさせていただきました。

私も突っ込まず…

sabunoriさん、こんにちは。
TBありがとうございました♪
私も突っ込もうかと思いましたががやめました。

>あの2人のおだやかな空気感が心地よくて私は好きな作品です。

私も同感です。2人が一緒にいる場面は、他のどの場面にも勝るような気がします。
そしておっしゃるように脇を固めるベテラン俳優陣が若い2人を守り立てていましたよね。
「突っ込まない」第一の理由はネタバレになるからなのですが、今となってはもういいかな、とも。
井川遥が演じた役柄のプロセスが…。
でもこれもどうでもいいことです。
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