有川 浩『レインツリーの国』 : 夢の国・亞洲文化宮

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有川 浩『レインツリーの国』

20080308



出版社: 新潮社

刊行年: 2006年


<はじめに>
帯の紹介文によれば、この本は『図書館内乱』の中に登場するのだという。
しかし残念なことに(いつものことながら)すっかり忘れてしまっている。
本書を読み終わった後再度『~内乱』を読んでみると…。
この『レインツリーの国』は小牧隊員がガールフレンドの毬江ちゃんに勧めた本だった。
『図書館内乱』の中ではささやかなエピソードだった小牧&毬江の物語が急に膨み出し、小牧隊員の好感度は私の中でグンとアップした。
『~内乱』の前にこの本を読みたかったな。

<内容・感想など>
有川浩作品だからまたハチャメチャ?という予想はことごとくハズれた。
重くて考えさせられて、終始かみしめて読めと言われているような気がして、その通りに読んだ。そして、すっきり爽やかな読後感。これが格別だ。

聴力に障害を持つ女性と健聴者の男性が、ネット上で共通の本を通じて知り合い、愛を育んでいく物語である。
と書くと順調な展開を想像してしまうだろうか。(実はその反対だ)
その女性、ひとみが管理するサイトが「レインツリーの国」。
二人を引き合わせたのは『フェアリーゲーム』という一冊の本である。

健聴者である私には聴力障害者が抱える困難を予想することすらできない。それを知ろうともしなかった自分を、主人公の男性伸行を通して見せられた気がした。
伸行は大好きなひとみと繫がりたい一心で、未知の世界の壁を必死に乗り越えようとする。
メールで彼が綴る関西弁は時には怒りを、時には涙をはらんで、厚い壁をたたく。わかりたい、わかってほしいという、心の叫び。そして彼女の状況を知るための勉強。これが本当の「努力」だろう。
ところでなぜ関西弁なのか。ひとみは残存聴力で伸行がしゃべるこの言葉を聴き読唇する。彼女が日常使う言葉ではないところに意味があるのだと思う。
ひとみの方は努力をしただろうか。彼女がそこに気づいた時、壁は少しだけ薄くなったと思う。

この物語で新出単語に出会った。「青春菌」である。そうか。今まで「クサイ」とか「アオイ」とか言いながらキャーキャーやってた私はこの「青春菌」に侵されていたのだな。

話は変わって。図書館シリーズ最終巻『図書館革命』を予約してすでに一ヶ月半。これまで主人公カップルにばかり眼がいっていたが、今は小牧&毬江が気になって仕方がない。彼らは登場するだろうか。『レインツリーの国』を念頭において『~革命』も楽しみたい。

コメント

青春菌?私も侵されてるかも^^;

こんばんは、孔雀の森さん♪

タイトルを見た時、有川浩の新作?と思いレビューを拝見してると・・・あっ、そうだ!小牧隊員が毬江ちゃんに勧めた本でこれが問題になったんだった!と思い出しました^^;あとがきにも確か『レインツリーの国』の事が書かれてましたね。

そういや私も『図書館革命』を予約して早2ヵ月経ってます・・・。最終巻だけに各カップルの行方が気になります。きっと小牧&毬江ペアも登場することでしょう♪お互い早く手元にきたらいいですね~^^

ずーっと青春菌保菌者で♪

TKATさん、こんにちは♪

青春菌は善玉だと思うのでずっと持っていたいです。(笑)
「レインツリーの国」を読んだ後なら、『~内乱』でこの本が問題になったときに「変だ!絶対おかしい!」と、もっと強く感じたかも。

さてここでクイズです。先日『図書館革命』の予約状況を確認したら私の前に5人いることがわかりました。我が市にはこの本は1冊しかありません。貸し出し期間は2週間。利用者の希望で最寄の公民館、自動車文庫に回送するサービスもあります。(私もそのうちの一人)さて、いつ手元に届くでしょう。みんな、せめて3日くらいで読み終わってくれないかな。(自分勝手な私:笑)
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