真昼ノ星空 : 夢の国・亞洲文化宮

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真昼ノ星空

20080225



2004年/日本/1時間32分(レンタルDVD)
監 督  中川陽介
出 演  鈴木京香 王力宏(ワン・リーホン)
      香椎由宇 苗子傑(ジェイ・ミャオ)

<あらすじ>
リャンソン(王力宏)は台湾人の殺し屋である。現在は沖縄の一軒家に潜伏し、プールで泳いだり模型を作ったりして日々を過ごしている。プール監視員のサヤ(香椎由宇)は彼をひそかに想っているがなかなか話しかけることができない。
リャンソンは、毎週土曜の晩コインランドリーに来る女性に恋をしている。彼女の名は由起子(鈴木京香)。昼間は弁当屋で働き、夜は道路工事の誘導員をしている。ある晩彼はとうとう彼女を自宅のディナーに招待することに成功。彼女も彼の手料理に舌鼓を打ち、笑顔を見せるが、彼の告白に対してはきっぱりと断る。やがてリャンソンは台湾に帰国することに…。
<感想など>
リャンソンは目がキラキラ光り、泳ぐ姿も自転車をこぐ姿も溌剌としてまぶしいかぎりです。丁寧に模型を組み立てたり、料理をしたり、つたない日本語で恋心を打ち明けたりする場面と、「殺し屋」という設定は結びつきません。でもワン・リーホンのぼそっとした語りには孤独感がにじんで、凄惨な場面を通り過ぎた姿も少しは想像できました。

最初のうち単調な日常の繰り返しが少々退屈でした。人と人との関わりも希薄です。しかし人は一人では生きられないもの。一歩間違えばストーカーとも思えるリャンソンの行動からは、人を求める強い気持ちが伝わってきます。艶かしい容姿の由起子と情熱的な言葉を発するリャンソンには熱気を感じました。しかし2人の間には溝が横たわります。やりきれない寂しさに心がひんやりしてきます。
一方リャンソンに想いを寄せるサヤと、サヤを求める同僚の女の子も、かなわぬ恋心を抱え、孤独です。
ここに登場する人々は、みんな想い人と深く交流することができず、闇を徘徊するだけです。
夏の沖縄なのに暑さを感じないのは、人々の間に吹きすさぶ風のせいかもしれません。

「真昼ノ星空」はリャンソンのつぶやきでしょうか。
模型の飛行機を飛ばそうとする空はどんよりとした雲に覆われ、放っても風に乗ることなく落ちていきます。あんなに一生懸命に作ったのに…。
彼が乗った台北行きの飛行機は、黒い雲の中に向かっていきます。
どちらも暗い未来を象徴するかのようです。
「真昼ノ星空」は彼の夢でしょうか。
台湾で山歩きをする彼は求道者にも見えます。下山した時果たして彼の運命はどうなるのか・・・。

沖縄とは対照的に、台北はねっとりした空気に覆われています。リャンソンの兄貴分(苗子傑)の運命もまた混沌としていて、みな明日の自分を思い描くことができません。

血なまぐさい場面も情熱的な恋愛場面もありません。でも沖縄の静かな空気やそよぐ風、あるいは台北の喧騒から、かえってそういう場面を連想してしまう、不思議な作品でした。

trackback

真昼ノ星空 :龍眼日記 Longan Diary

静かな、澄んだ空気に包まれる。 台湾人のリャンソン(ワン・リーホン:王力宏)は殺し屋。 一仕事終えた後いつものように沖縄の隠れ家でしばらく身を潜める。 毎日市民プールでのんびりと泳ぎ、ひたすら飛行機の模型を作り 自分のために料理を作って食事をする。 ...

コメント

もう1つの沖縄

孔雀の森さん、こんにちは。
静かな、本当に静かな物語でしたね。
一切の説明を切り捨てたその潔さが気に入りました。
沖縄が舞台なのにジリジリと暑さは感じないのは、おっしゃるとおり
人々の間に吹きすさぶ風のせいかも。
それにしてもリャンソンの作る中華料理はおいしそうでしたね!

沖縄へ行きたい!

sabunori さん、こんばんは♪
TBありがとうございました。
おっしゃるように台詞の少ない物語でしたね。
カメラが映し出す光景が美しく、それが時にはヒンヤリ感じられ、独特の雰囲気を楽しむことができました。
ワン・リーホンの白いシャツ、清潔感があってよかったと思います。以前も誰かが白いシャツをなびかせていて印象的でした。(どの映画の誰だっけ…)
こんないい人にとびきりの料理をご馳走され、落ちないのが不思議~(笑)
でも進展しないところがいいのだとも思いました。
私も色々な点に疑問が浮かびました。でもきっと知らなくてもいいのですね、この作品では。

孔雀さま
こんにちは!
王力宏のこの映画、名前だけは聞いていましたが、こちらでは見ることができず。殺し屋なんですね!(意外!)
白いシャツ、っていうの、なんだかとても、「彼らしい」感じがします。
やはり相変わらず、キラキラした、育ちの良さそうな殺し屋なんでしょうか。(笑)
とはいえ私の中では遅まきながら「ラスト、コーション」以来株急騰中です。(ミーハーですみません。笑)

再びお邪魔します。

>以前も誰かが白いシャツをなびかせていて印象的
・・・もしや「ラブソング」の黎明ではありませんか?(違うかな?)
私が「白いシャツを風になびかせていた」で真っ先に思い浮かべるのは「ラブソング」での自転車で風をきって走る彼の姿です。

donamiさん、こんにちは。
王力宏の殺し屋。donamiさんも意外に思われましたか。
ここに登場する王力宏は、おっしゃるように「キラキラした、育ちの良さそうな」男の子です。
殺し屋っていう感じじゃないですね。

>私の中では遅まきながら「ラスト、コーション」以来株急騰中です。

私も同じです♪この作品も彼目的でレンタルしたようなもの。(ミーハーです。笑)
そちらで観られないのは残念。一時帰国されることがありましたら是非レンタルを。(すみません、強制して。笑)

キャー、ありがとうございます♪

sabunoriさん、こんばんは!!
私の問いを心に留めておいてくださったとは、ほんとに嬉しいです!!
そう、そう、「ラブ・ソング」です。
ありがとうございます♪
白いシャツ…颯爽とした姿…明るい笑顔…
リズミカルに自転車をこぐレオン・ライ!!
心のモヤモヤが晴れ、もういちど「ラブ・ソング」を観たくなりました。

孔雀さま
>私も同じです♪この作品も彼目的でレンタルしたようなもの。(ミーハーです。笑)
あはは!でも、彼良いですよね。私、以前はなんとも思わなかった(むしろ嫌いだった。笑)のに。こうして趣味って変わっていくんですねぇ。
とりあえず「白いシャツを風になびかせていた」で皆さんが「ラブソング」のレオン・ライを思い浮かべていたその頃、私はドラマの豊川悦司(しかも何時の話だ、という)が浮かんでました。反省。(笑)

donamiさん、こんにちは。

豊川悦司出演のドラマは観ていませんが、なんとなくその姿は目に浮かぶようです。
これから映画やドラマで白いシャツ姿が登場したら、目に留まるんじゃないかと思います。(笑)
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