ニュー・シネマ・パラダイス : 夢の国・亞洲文化宮

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ニュー・シネマ・パラダイス

20080224

1989年/イタリア・フィランス/2時間4分(劇場にて鑑賞)
監 督  ジュゼッペ・トルナトーレ
原 題  NUOVO CINEMA PARADISO/CINEMA PARADISO
出 演  フィリップ・ノワレ  ジャック・ペラン  サルヴァトーレ・カシオ
      マリオ・レオナルディ  アニェーゼ・ナーニョ



<はじめに>
我が家から一番近い(といっても5駅先の)映画館が今日閉館します。20年前東京からこの地に総合大学が移転して街はずいぶん活気づきました。ところがその大学が近年他市に移転した影響で、閉店に追い込まれる店も少なくありません。この映画館を最上階に持つ某大型店舗もその中の一つ。整理券を求めて並んだけど次回が待てず立ち見、なんてこともあったっけ。「ニュー・シネマ・パラダイス」はそのファイナルを飾る作品となりました。
<感想など>
映画技師アルフレード(ジャック・ペラン)と、彼につきまとっては怒鳴られる「トト」ことサルヴァトーレ(サルヴァトーレ・カシオ)。世界でたった一つの宝物を共有した者同士、交流を深めながらその宝物にさらに磨きをかけます。この凸凹コンビの関係は、「師弟」「友人」「仲間」など一つの言葉でくくることはできません。2人の間には独特のテレパシーが存在しているかのようです。
スクリーンを観ながら固唾をのんだり、はちきれんばかりの笑顔を見せたりするサルヴァトーレからは、無限の可能性を感じました。

物語はサルヴァトーレの少年時代、青年時代、そして現在の3部構成になっていますが、観終わった後なぜか青年時代はぼやけてしまっています。サルヴァトーレの恋愛の行方があやふやなままで終わっているからでしょうか。でも現実と非現実の違いを思い知り、さらにアルフレードから突き放されたこの時代はかけがえのない時のはず。強烈な印象で残る前後にはさまれた形の「青年時代」も思い出に残しておきたいです。
サルヴァトーレ(フィリップ・ノワレ)がアルフレードの遺品をスクリーンで観ているときの眼は、少年時代の眼とそっくりそのまま。表情も重なります。いろいろな作品から切り取った「キスシーン」が、次から次へと流れていきます。アルフレードのサルヴァトーレに対する想いがフィルムを通して伝わってきて、涙なしには観られません。
アルフレードから言い渡された「絶対に帰ってくるな」の言葉を忠実に守り、結局30年間帰郷しなかったサルヴァトーレ。アルフレードの死でようやく帰郷を許された、と言えるでしょうか。サルヴァトーレが30年ぶりに会った人々から尊敬の眼差しで迎えられるところから、彼の現在の社会的地位が想像できます。同時に、彼の成長をじっくり見守っていたアルフレードの姿も想像でき、この「想像」だけでじわじわきてしまいます。

ところで、後から参照した解説によると現在のサルヴァトーレは有名な映画監督とのこと。しかし画面にその説明はありません。(自分が気づかなかっただけか)ラストで遺品のフィルムをセットするよう言いつける場面から映画関係者だとは思っていましたが。また、青年時代の恋人と別れたいきさつは不明ですが、ノーカット版には記されているそうです。しかし観終わった今、現在のサルヴァトーレの職業も、彼が初恋に終止符を打った背景も、どうでもいいことのように思えてきました。

そして。冒頭では何にも感じなかったのですが、ラストのサルヴァトーレには釘付けになってしまいました。彼の醸し出す雰囲気、ロマンスグレーの髪、スクリーンを見つめる涙目がステキだなあ、と。

コメント

孔雀さま
中学の頃に観てラストシーンで号泣して以来(涙腺弱いんで)、思い出しては観ている映画です。トトとアルフレードの交流が可愛くて。
完全版、確かに、あぁこういうことだったのね、というのは分かるんですが、なくても良かったかもという気はします。やたらと諸々の事情がリアルに描かれていて、大人って...って感じがどうも。(笑)重要なのはサルバトーレとアルフレード、という主軸が始終ブレない劇場版のほうが、個人的には好きです。
フィリップ・ノワレ、とても好きな役者さんですが、一昨年に亡くなってしまって、もうあのトボけた味のある芝居が観られないんだなと思うとさびしいです。

donamiさん。

トトとアルフレードのやりとりは微笑ましくて、心が和みました。
購入してしまおうか…と思うくらいです。
完全版の事を聞くと、やはり大人の諸事情を知りたくなってしまいます。(笑)
私は欧米の作品、役者さんについては無知に等しく、フィリップ・ノワレさんももちろん初対面。どうやら20年近く前のお姿に惚れ惚れしてしまったようです。
お亡くなりになったとは残念。これから、donami さんのおっしゃる「トボけた味のある」フィリップさんを観ようかしら。
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