金城一紀『GO』 : 夢の国・亞洲文化宮

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金城一紀『GO』

20080213


出版社: 講談社(文庫)
刊 行: 2003年3月 (単行本は2000年3月)
文学賞: 第123回直木賞



「逆立ちしてもかないそうもない人」にまた出会った。
スンシンの物語を先に読んでしまった今、私の頭では「スンシン=杉原」の図式が出来上がってしまっている。
物語の中で主人公杉原の壮絶な子供時代や家族関係を目の当たりにすると、「ゾンビーズシリーズ」でのスンシンの言葉一つ一つが重量を増してよみがえる。
杉原はスンシンよりも生々しく私の中に飛び込んできた。主観を吐露しているからかも知れない。
今回は、スンシンとは切り離し、彼は彼として追っていこうと思った。
彼は「挑戦する気持ち」をかきたててくれる。
今まであきらめていたさまざまなことについて「やってみたら?」と背中を押してくれる。(ような気がする)
「GO!」という言葉を伴って。
哲学書や文化人類学の本を読み、日々トレーニングする杉原。
常に自分の生き方を考えている杉原。
彼の人となりを形容するのは難しい。彼は決して高みからものを言っているつもりはないだろうが、私は崇高な目で彼を見てしまう。
明日から「四角形が六つ」の腹筋を目標に頑張ってみようか。
これからいろいろなジャンルの本を読んでみようか。
挑戦したり頑張ったりしてできるようになることが、もしかしてあるかも知れない。

最後まで読んでから再び杉原と桜井の出会いの場面を読んでみた。
年甲斐もなく胸がキューンとなってしまった。
桜井は自分の一目惚れに確信を持つまで、懸命に努力を重ねたのだな。
父親からかぶせられた厚い概念を打ち破って生身の桜井になったのだな。
もし自分が高校生だったら桜井になりたい!いや、今でも。(笑)
そして、難しい哲学を論じ、腕っ節の強い杉原が、恋愛にはうぶな面をさらけだしている。!!
違う一面=魅力発見♪ ますます彼のことが好きになった。(笑)

金城一紀作品は『フライ,ダディ,フライ』『SPEED』『レヴォリューション№3』『GO』と、変則的に読んできた。
その中に描かれた、スンシンの凶器を否定する気持ち、亡き友を偲ぶ気持ちが、あらためて鮮明に浮かび上がってきた。
しばらくたったら、『GO』『レヴォリューション№3』『フライ,ダディ,フライ』『SPEED』の順に、再び金城作品を旅してみようか。

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コメント

『GO』の映画を見たときの衝撃を忘れられません。
やはり油断しているとスンシンとダブってしまうんでしょうね。私もちょうど『GO』を読んでみようと思っていたところでした。『SPEED』もよかったので、金城さんの世界からまだ離れたくない気持ちです。
この感覚、同じ時期に孔雀の森さんと共有できて嬉しいです。

藍*ai さん、こんにちは。
映画をご覧になったのですね。調べてみるとキャスティングも魅力的で、これは機会をみつけ是非観なきゃ!と思いました。
衝撃的なのですね!!その場面が頭に浮かんでくるようです。
私も 藍*ai さんと金城一紀作品のお話ができてとても嬉しいです。

先日は、ありがとうございました。
テンポがよくてユーモラスで読みやすかったです。
こちらにもトラックバックさせていただきました。
トラックバックお待ちしていますね。

藍色さん、こんばんは♪
TBありがとうございます。
だいぶ前に読みましたがインパクトが強く、
よく覚えています。
いい作品でしたね。
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いろいろな出会いを
大切に♪

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