北京の天使 : 夢の国・亞洲文化宮

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北京の天使

20071218


 1992年/中国/1時間30分(レンタルVIDEO)
 監 督  王君正
 原 題  天堂回信
 出 演  石 晨(シー・チェン) 李 丁(リー・ディン) 肖 雄(シャオ・シオン)
       劉 舒(リウ・シュウ) 劉仲元(リウ・チョンユエン)


<あらすじ>
幼稚園児のチェンチェン(石晨)とおじいちゃん(李丁)はとても仲良し。チェンチェンの両親が仕事でベルギーにいるためおじいちゃんが孫の面倒を見ているのだ。
やがて母親(肖雄)だけが帰国し、3人一緒の生活が始まる。しかしチェンチェンは母を敬遠する。そんなある日、母親がチェンチェンのペットのモルモットを誤ってマンションから落とし死なせてしまう。チェンチェンは母親を「大嫌い」とののしり、おじいちゃんとだけ遊びたがる。
ある日おじいちゃんは自分が別居する決断を下す。

<感想など>
おじいちゃんと小さな孫が登場する物語は大概泣かせてくれます。しかしこの話では涙が出ませんでした。理由の一つは孫のすばらしすぎる演技。もう一つはシリアスな家庭状況です。

孫はおじいちゃんが望む事をちゃんと知っていて、いつも先回りして喜ばせるのです。
時々おじいちゃんの言うことを聞かないときがあっても、それはワガママではなくおじいちゃんのためだったりします。将棋を対等に打ち、お皿洗いも上手にこなし、とても幼稚園児とは思えない知恵者。うまい!うますぎる!
おじいちゃんとチェンチェンの名コンビぶりはほほえましく映ります。

その一方で、舅と嫁の物語は考えさせられます。
母の帰国で祖父と孫の生活は一変。母は息子を自分の価値観で教育しようとします。息子は全身で母を拒否し、祖父とばかり遊びたがる。母はそれを苦々しい思いで見ている。
これと似たような体験談を聞いたことがあり、見入ってしまいました。

母親は仕事同様、家庭でも頑張れば必ず成果が得られると信じていますが、その頑張りが見事に空回りするのです。舅には息子の面倒を観てもらった負い目があって何も言えません。舅は、子は母親と一緒が一番だと理性的に考え、嫁を立てます。
気苦労を強いられるおじいちゃんとジレンマに苦しむお母さん。
画面からは微妙な空気が伝わってきて、はらはらしてしまいます。

ところで、よく見るとその空間に父親はいません。家族の間でもほとんど話題に上がりません。
祖父が別居を切り出したとき、母親は「おじいちゃんの世話をするために帰国した。夫に合わせる顔がない」と言います。
彼らの会話をたぐりよせると、「おじいちゃんによく似て、母を愛していて、親孝行」な父親像は浮かび上がるものの、輪郭はぼんやりしています。
親の役割って何だろう、と思わず考えてしまいました。

タイトルは「天堂回信」。子供がおじいちゃんの好きだった凧に手紙をつけて天国に飛ばそうとする光景は、ファンタジックに映ります。
でもそれより、孫と会う時間が少なくなって寂しい思いをしたおじいちゃんの孤独を思わずにはいられません。
そして今後は母子仲良く暮らしていけるのか、父親はこのまま単身赴任を続けるのかと、映画では描かれないところが気になって仕方がないのでした。

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