ただいま : 夢の国・亞洲文化宮

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ただいま

20071216


 1999年/中国・イタリア/1時間29分(レンタルVIDEO)
 監 督  張 元(チャン・ユエン)
 原 題  過年回家/Seventeen Years
 出 演  劉 琳(リウ・リン) 李冰冰(リー・ビンビン)
       李 涓  李野萍  梁 松


<あらすじ>
シャオチン(李涓)、タウ・ラン(劉琳)姉妹の父母(梁松、李野萍)は再婚同士。夫婦喧嘩が絶えない環境を、姉妹は早く抜け出したいと考えていた。ある日シャオチンが父の5元札を盗みタウ・ランの布団に隠したことから、嫌疑がタウ・ランにかかる。タウ・ランはシャオチンを追求するが彼女は白を切る。思い余ってタウ・ランはシャオチンを棒で殴り死なせてしまう。
17年刑に服したタウ・ランは出所を翌年に控え、模範囚として特別に正月の帰省を許される。しかし彼女だけ家族の迎えがない。刑務官シャオジエ(李冰冰)は偶然、バスの待合室で一人たたずむタウ・ランを見つけ、彼女と一緒に家族を訪ねることにする。しかし元の家はすでに取り壊され、あたり一面瓦礫の山と化していた。

<感想など>
今の時期にピッタリの作品。もっとも映画で描かれているのは中国の旧正月前であるが。
タウ・ランが服役している17年間、両親はどんな思いで過ごしてきたのだろうか。

彼女だけ家族の迎えがないとわかったとき、私は両親の離婚を予感した。
この物語は家族崩壊の悲劇だと思い込んでしまったのだ。
でもそんな先入観はラストでことごとく打ち砕かれる。そしてじわじわと心が温まる。

もし刑務官シャオジエがタウ・ランを見つけなかったらこの物語は成立しなかっただろう。
タウ・ランが服役していた17年間に街は大きく変化し、彼女は一人では車道も渡れないしバスにも乗れない。出所した人の苦労について、シャオジエは頭ではわかっていたつもりでも、タウ・ランの様子を目の当たりにして戸惑いを覚えたに違いない。
また、シャオジエには、タウ・ランが帰省をためらう心境が理解できない。彼女は家庭環境に恵まれ就職も順調だ。人生の経験もまだ浅い。日々の仕事では服役囚の複雑な事情を察する機会はほとんどなかったのではないだろうか。
シャオジエはタウ・ランとの行動を通して、日々の仕事では気づかなかったことを、次々と発見していく。シャオジエの成長物語とも言えよう。

まわりの人々の温かさにも癒される。
迷子を保護する警官。彼らはタウ・ランの両親の転居先も親切に調査してくれる。
輪タクの運転手。警官からことづけられたと言って、2人を後ろから追って来る。
値段も良心的。(ぼったくりではない!)彼の人生談はシャオジエにとっていい勉強になったのでは?

タウ・ランは父と血縁関係にはない。実子を殺された父にとってタウ・ランは仇と同じである。
しかし父は、悲劇の元凶は5元札で激昂した自分にあると、17年間贖罪の気持ちで過ごしてきたのだ。
母は、夫婦の不和が事件につながったと考え、夫をないがしろにした自分を悔いる。

もし事件が起こらなければ姉は大学進学、妹は就職でそれぞれ望みどおり家を離れ、両親とは正月でも顔を合わせないようなバラバラな関係になっていたかもしれない。
そして両親のいさかいも続いただろう。
妹は事件を起こして皮肉にも家を離れることとなる。しかし今回の帰省が家族の絆をかえって深めるきっかけとなる。
悲劇が家族再生の鍵となるとは…。

感動的な物語。しかし、模範刑務官、模範警官、模範的な運転手、模範的な反省をする両親、そして模範囚であるタウ・ラン…と、何だかキレイすぎる。ボロボロ泣いてから言うのもおかしいが、やはりこれは理想の物語だ。

いや、そんなひねくれた考えは取り払い、素直に感動すればいいのだと、もう一人の自分が耳元でささやいている。

コメント

孔雀さま

これで李冰冰って出てきたよねぇ、と、懐かしく拝見しました。
確かにこの話、綺麗過ぎるきらいがあると私も思います。
張元のこの後に撮っている「我愛ニー」とかとはまぁほんとに違うなぁ、と。
ちなみに私はこの監督の「緑茶」が好きです。
とにかく、色んなスタイルの映画が撮れる人なのに、最近はどうしてるんでしょうね。。。

donamiさん♪

やはり綺麗過ぎると思われましたか。安心しました。
怒られるんじゃないかと思ってました。(笑)
もし自分が父親の立場なら…って考えてしまいましたもの。
このほかに「緑茶」「我愛ニー」も同監督が撮っているとは驚きです。
「緑茶」お好きなのですね。私はちょっと不思議な感覚で観ていました。
綺麗な映像の印象が残っています。
「我愛ニー」は「もういい加減にして~」でした。
90年代はほとんど劇場で観ていなくて、今新しい作品を先に観たりしています。だから時代感覚ズレてます。(笑)
李冰冰出演のドラマを観たことがあって、ホント可愛い人だなあと思っていました。

孔雀さま

李冰冰って「独自等待」が好きでした。綺麗だなーと再確認したというか。すっかり男視線ですが。(笑)

「我愛ニー」、確かに、いい加減にして、っていうの分かります。
ていうか徐静蕾がリアルすぎて、もはや演技じゃなくて素じゃん、って思ってしまいました。

donami さん★

「独自等待」未見です。李冰冰、眼福なのですね。
私が観たのは「少年張三豊」でした。これも最近のこと。
男視線、同じです。彼女のこぼれれ落ちる涙が宝石のようでした。(笑)

あれは徐静蕾の素…わあ、恐ろしいですね~
そう言われればそんな風に思えてきました。
ご本人も演じながらこういうマモノにビックリしてるんじゃないかしら。
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