孔雀 ―我が家の風景 : 夢の国・亞洲文化宮

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孔雀 ―我が家の風景

20071206



2006年/中国/2時間22分(レンタルDVD)
監 督  顧長衛(グー・チャンウェイ)
原 題  孔雀/PEACOCK
出 演  張静初(チャン・チンチュー) 馮[王楽](フェン・リー)
      呂玉来(ルゥ・ユウライ) 黄梅鶯(ホァン・メイイン) 趙毅桅(チャオ・イーウェイ)

<あらすじ>
文化大革命の終わった直後の1970年代末。父母(趙毅桅・黄梅鶯)、兄(馮[王楽])、姉(張静初)、“僕”(呂玉来)の一家5人が食卓を囲んでいる場面から物語は始まる。両親は知的障害のある兄ウェイクオにかかりきりだ。保育所で働き始めた姉ウェイホンは抱いていた子供を落としてしまいクビになる。その後パラシュート隊の兵に憧れ入隊を申請するが希望はかなえられない。高校3年生の“僕”にとって兄の存在は負担で「いなければいい」と思うことさえあった。ある日父とのいさかいをきっかけに“僕”は家を出る。

<感想など>
タイトルに縁を感じ、DVD発売、レンタルを待っておりました。(笑)

さて物語は次男の回想記の形式で進行します。
まず印象的なのは、家族での食事の風景。
共同住宅の廊下で5人が小さなテーブルを囲み、黙黙とはしを動かす姿は「仲睦まじい団欒」のイメージではありません。
1日の決まりごとを決められたように消化しているだけだよ、と言いたげな顔、顔、顔。
家族はいつも一緒ですが、それぞれが孤独を抱えているように見えます。

そんな中、障害を持つ息子に最良の環境を与えようと奔走する両親には頭が下がります。
息子が好きな女性を強引に呼ぼうとするお母さん。
息子のために仕事を探すお父さん。
長男の存在が両親の絆を強めたとも思えます。

その一方で姉弟は放っておかれた状態に見えます。
彼らは文化大革命のために充分な教育が受けられなかった世代。羽ばたこうとしてもどう羽ばたいていいのかわからない戸惑いが、彼らの行動に見え隠れします。
姉は自由奔放で、弟は鬱屈し、2人ともギリギリの世界を生きているかのようです。
特に姉の行動は理解に苦しみます。
男性の前で突飛な行動に出たり、老人にリストカットの跡を見せ「義父になって」と言ったり。そして突然の結婚宣言。
落下傘を自転車につけて走り回るシーンにもびっくり! でもはためく青色は美しく、彼女が追い求める希望そのものに映りました。

弟は姉の前ではおりこうさん。シスター・コンプレックスを感じる一面も。
兄に対する攻撃は、自身の劣等感の表れとも、両親に振り向いてほしいと願うサインともとれました。

両親は決して下の2人に無関心ではなく、兄同様気にかけているつもりなのに、その気持ちが伝わらないのがもどかしいところ。
この家族はいつも一緒にいるのが自然で、兄と姉が結婚、弟が家出して両親が2人きりになった風景は、この物語らしくない構図です。
と、思っていたら、それぞれが帰ってきて、しかも人数が増えてる!そして再び食卓を囲みます。
あの食卓には強力な磁石が備え付けられているのかしら。

振り返れば、兄の自転車練習の時も、姉が拒食症に陥った時も、家族全員が引き寄せられるように集まってきました。
家族一人一人が特別な吸引力を持っているように思えます。

さて、孔雀の登場を待ちわびていたのですが…。意外に地味な孔雀でした。
羽を広げて雌に近づいていく雄。はたしてその成果は…。
こじつけかも知れませんが、家族の吸引力と孔雀のアピールを並べて考えたくなります。

trackback

孔雀-我が家の風景- :龍眼日記 Longan Diary

1977年、文化大革命が終わり少しづつ変わり始める中国。 そんな時代に地方の小さな町で暮らすある家族の物語。 集合住宅の通路(「テラス」と訳されていたが・・・どう見ても「通路」だ)に 小さなテーブルを囲んで食事を取るそれぞれの家族たち。 家族を思い出すと...

コメント

TBさせていただきました。

孔雀の森さん、こんにちは。
確かに孔雀地味でしたねー。(笑)
あの長女の行動は本当に私には理解不可能でした。
自分の存在価値を見出せなくて、全てを否定して敵にまわすような
気持ちは理解できなくもないのですが、それにしたって・・・。(笑)
だけど長男や次男の目から見たエピソードになると長女には
長女らしさも垣間見えたりしてやっぱりヒトはいろいろな顔を持っているんだなぁ・・・
とつくづく思いました。
子供が誰もかれも親の思い通りにならないあたりがリアルでしたね。
・・・それにしてもお母さん、迫力ありました。

TBありがとうございます♪

sabunoriさん、こんばんは。
次男が語る姉の姿はけっこう優しかったかな、と思いました。
ほんとに、観る人によってイメージかわりますね。
自分が彼女と同年代だったとしても、理解できない部分は沢山あるだろうと思いました。
思い通りにならないと知りつつ、子供を思い通りに導きたい親。考えさせられました。
ところでチャン・チンチュー、セブン・ソードの役柄とは全然違いましたね。
白いブラウスに紺のスカートといういでたちから、あのとっぴな行動は想像できませんでした。
なんだかんだ言っておりますが、好きな作品の一つです。
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