迷子 : 夢の国・亞洲文化宮

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迷子

20071116

bujian.jpg 2003年/台湾/1時間28分(レンタルDVD)
監 督  李康生(リー・カンション)
原 題  不見
出 演  陸奕静(ルー・イーチン) 苗 天(ミャオ・ティエン)
      張 捷(チャン・ジエ) 林輝勤(リン・ホイチン)
      黄國程  李奕[成頁]  陳在淳  邱逸杰

<内容・感想など>
こうくるとは… 裏切られた!! そんなふうに思った理由とは、
①ロングテイクで飽きなかった。むしろ面白かった。
②李康生氏が出演しなかった。ゼッタイどこかで出てくると思ったのに!
③不明瞭なラスト。
④李康生氏の一文を見て、作品のイメージが変わった。
①は、公園内でおばあちゃんが孫を探す場面である。彼女のランニング姿には見入ってしまった。
走りにくそうなペタンコ靴で、パタパタパタ・・・・・・。ぎこちない。でも速い!!
公園の人々の対応は様々。無関心な人。アドバイスする人。親身になってあげる人。迷惑そうな顔をする人。社会の縮図を見ているようだ。
そのうち、頭の中で半狂乱のおばあちゃんと同じ動きをしている自分に気づき、息が切れてきた。ゼイゼイゼイ…
でもおばあちゃんは息が切れない。驚異的な心臓である!!

時間がたつにつれ、おばあちゃんのパニック状態はひどくなり、常識では考えられないような行動に出る。
そんな中、バイクに乗せてあげたお兄さんは親切だなあ。世の中にはこういう人もいるんだ…。

②の「李康生」は孫の父親、つまり息子である。
おばあちゃんは、孫がいなくなったことを息子に電話で伝えようとしたがとしたが、あいにく不在。結局最後まで現れない。
いつか登場するだろうという期待は見事に裏切られた。

③について。途中から、おばあちゃんには本当は孫などいないのだと確信してしまった。でも結局いるという設定なのか。果たしてあの子は孫なのか。
あの夜の公園は迷路。それぞれが永遠にさまよい続けるような気がする。

④について。画面には、孫を探すおばあちゃんと、ネットカフェでゲームにのめりこむ少年の姿が交互に映し出される。
でもおばあちゃんの方に強烈な個性を感じ、少年にはあまり気をとめていなかった。
しかしその一文を見たとき、急に少年の行動がフラッシュバックしてきたのだ。
李康生氏が、その少年に昔の自分を投影するつもりがあったかどうかは知らないが、なぜか二人の顔が似ているように思えてきた。不思議。
そこでもう一度観て少年をチェックしようなんていう気になった。これも不思議。

おじいちゃんが孫の手を引く姿は、『楽日』にも出てくる。しかもおじいちゃん役はどちらも苗天<ミャオ・ティエン>。
原題が、この『迷子』は『不見』、『楽日』は『不散』。この二作は同じ2003年の作品である。
二つのタイトルをつなげると「不見不散」(会えるまで待ってる)。(←受け売りです。)
二人の監督は相談しあっていたのだろうか。

最後に再びおばあちゃんについての感想。彼女は終盤、おじいちゃんを探して走る少年を追うように走る。
走り方は全く違うが、二人の距離は開かない。むしろ縮んでいる!
しゃがみこんだ少年はゼイゼイいっているのに、おばあちゃんの呼吸は乱れていない。
一体、この作品で何キロ走ったのか…。
このおばあちゃん、タダモノではない!!
演じている陸奕静は、以前観た『深海』ではひらひら踊るママだった。
役者の演技にも感服!

trackback

迷子(不見) :龍眼日記 Longan Diary

ファーストシーン。金魚の泳ぐ水槽ごしのマンションの部屋。まるで部屋の中を自由自在に金魚が泳ぎ回るような浮遊感あふれる映像。そしてラストシーン。夜の公園の外を手を取り合って歩く幻想的な老人と子供の影。この2つのシーンを撮りたいためにこの作品を作ったのではな

コメント

映像が美しい作品

孔雀の森さん、こんばんは。
気に入られたんですねー。
>おばあちゃんには本当は孫などいないのだと確信してしまった
なるほどー。
私は最後までその考えにはたどり着きませんでした。
でも言われてみればそうなのかもしれないですね。
というかそうとしか思えなくなってきた・・・。(笑)
金魚が部屋の中を自由に泳ぎまわるファーストシーンと
老人と子供の影が幻想的なラストシーン。
この2つが印象的でした。
文句なく美しいシーンでしたよねー。
でも私がなぜ必要なのかわからなかったのはあの老婆
(っていっても実際は老婆なんて年じゃないですよね、彼女)の
トイレシーンでした。

不思議世界にさそわれて

sabunoriさん、こんにちは♪

こういう作品は、やはり好みが分かれると思いました。
美しいシーンがあるかと思えば、トイレシーンなど、不快感を与えるような映像もありますものね。
あの場面には「不要且つ不快、ウムムム…」という気分でした。
「不要」で思い出したのは道端に倒れた男性。
彼はどうなったのだろうと、観終わった後ちょっと消化不良気味。
なぜだろう、どうしたんだろう、と考えても埒があかないですね。
目の前に広がる光景に対してああだ、こうだ、と言って終わったような気がします。
不満な所もたくさんあるけれど、面白さも感じた、不思議なひと時でした。
ラスト近くでアップになった少年が美しいと思いました。
私も彼の今後に注目したいです。(笑)
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