雲南の少女 ルオマの初恋 : 夢の国・亞洲文化宮

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雲南の少女 ルオマの初恋

20071113

ruoma2.jpg

 2002年/中国/1時間30分(劇場にて鑑賞)
 監 督  章家瑞(チアン・チアルイ)
 原 題  [女若]瑪的十七歳/ When Ruoma Was Seventeen
 出 演  李 敏(リー・ミン)  楊志剛(ヤン・チーガン)
       祝琳媛(ジュー・リンユエン) 李 翠(リー・ツイ)
<あらすじ>
ルオマ(李敏)は祖母(李翠)と二人、雲南省の棚田が続く山地に住み、市場でとうもろこしを売ったり、難儀な家事労働をしたりして暮らしている。そんなある日、幼なじみのルオシア(祝琳媛)が昆明から帰郷する。あか抜けた服装をして「彼とエレベーターに乗った」と話す彼女が、ルオマには耀いて見えた。そんなルオマの前に一人の男性が現れる。アミン(楊志剛)という写真家志望の男性だ。彼は、外国人観光客が美しいルオマと写真を撮りたがっているのに目をつけ、「記念写真1枚10元」という商売を思いつく。ルオマは都会的なアミンに憧れ、彼の商売に協力する。ところが彼にはリリという恋人がいた。
<感想など>
中国の地図を広げ、作品の舞台「雲南省紅河ハ二族イ族自治州」を探してみると…。
省都昆明(クンミン)から南に約180キロのところに「紅河」の文字が。
そこを流れる「元江」はやがて「紅河」と名を変え、ハノイへと下っていきます。
昆明よりもベトナムやラオスの方が近い所です。

水をたたえる階段。棚田。
そのふちを、民族衣装をまとった女の子がピョンピョン駆けていきます。
ルオマ。17歳。
彼女の笑顔と美しい景色だけで星5つあげたくなってしまうような作品。
でもこの発想って、劇中で彼女と一緒に写真におさまる観光客と同じだな~ とも。
制作側はこういう反応を予想しながら作ったに違いない・・・なんて、ちょっと捻くれた観方かな。
と思った瞬間映し出されたルオマスマイルにすっかりやられてしまった私。
いろいろな思いが錯綜した1時間半でした。

ルオマの異文化体験の発端はルオシアでした。
ルオシアの「あなたはきれいなのよ」という言葉に首をかしげるルオマ。
ルオシアは結婚が決まって幸せの絶頂。でもそんな顔の裏側に寂しさをたたえています。
改めて故郷を想うルオシアの気持ちは、このときはまだルオマには届いていなかったようです。
ルオマの純粋さ、美しさに眼を奪われがちな物語ですが、こうした脇の人々の言動も見逃せません。
ルオマの初恋相手アミンも、彼女に「美しいから観光客が寄ってくる」と言います。
彼女は自分の容貌について評価されたことはないのでしょう。
ふと、誰が「きれい、かわいい」といった概念を作ったのだろう、と考えてしまいました。

ルオマを見守るおばあちゃんにも注目!です。
ルオマに父母がいない理由は、最後まで語られません。
でもおばあちゃんの愛情深さは画面を越えてこちらにまで響きわたり、両親の所在を説明する必要なし、とさえ思えます。
写真撮影でお金を稼いできた時にはちょっと苦言を呈し、
アミンが来た時にはハニ族の風習について説明し、(ルオマの通訳つきだったが、アミンのことばがわかっている模様?)
ルオマが出て行こうとしたときは陰からじっと見守ります。
ルオマにおかゆを差し出すおばあちゃんの、慈愛に満ちあふれた顔…。
ルオマのことは何から何までお見通しのおばあちゃん!!

一方、軽薄に見えるアミンですが、ルオマとの出会いが自分の中の何かを変えたようです。
決して金儲けに走るだけではないキャラクター設定に好感を持ちました。
終盤、アミンとルオマはどうなるのかが気になって気になって・・・(笑)。
でもこの結果がベストでしょう。

生活者と観光客の厳然たる違い。そしてルオマの決心。
映画が終っても、ルオマの瞳が宝石のように耀いて見えるのでした。

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