新上海灘 : 夢の国・亞洲文化宮

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新上海灘

20071103

xinshanghaitan.jpg 2006年/中国/42話/(14DVDs)
 監 督  高希希
 出 演  黄暁明(ホァン・シャオミン) 
       孫 儷(スン・リー)
       李雪健(リー・シュエジエン) 
       黄海波(ホァン・ハイボー)
       陳 数(チェン・シュウ) 

夏に途中まで観てそのままになっていた『新上海灘』。ここ数日で一気に最後まで観てしまった。今いろいろな場面がフラッシュバックして、しばらく他の映像を観る気になれない。
救いのない物語のラストとして、これほど満足できる作品は今までなかったような気がする。やはりあれしかない、と断言できるラストだ。終ってからずっとあの家族の今後をあれこれ考えているが、思いつくのは暗い予想ばかり。そして再び思い出に戻っていく。
これが余韻というものか。
ほとんど許文強(黄暁明)のための物語といっていいだろう。時は1930年代。彼は愛国の志を胸に秘めつつマフィアの世界で実力をつけ、着実に味方を増やしていく。一方でボス(李雪健)の娘(孫儷)との愛を育むが、やがてボスと真っ向から対立することに。果たして恋愛は成就するのか・・・。
許文強はかっこよすぎ!!演じられる人は限られるだろうが、確実に演じれば耀けるヒーローとなること間違いなし。今私の心は黄暁明でいっぱいである。(笑)周潤發(チョウ・ユンファ)主演のオリジナル版も是非みたい。
黒いハットからのぞく厳しい眼差し。超人的なガンアクションで、群がってかかる相手をバッタバッタと倒していく。常に冷静沈着に判断し、ボスの手足となりながら自分の正義を貫くのだ。重傷を負っても少したつとすっかり元気になって、次の行動へと移る。
スーパーマンのような許文強だが、終盤こんな意味の言葉を吐く。
「今まで自分にできないことはないと思っていたけれど、世の中を変えることと、君を幸せにすることはできないとわかった」
ドキューン!!である。
そんな彼が復讐の鬼と化す。「お願いだから元に戻って」という祈りもむなしく、冷静沈着に殺人計画を練るのだ。怖い。
xinshanghai4.jpg
許文強の弟分丁力(黄海波)。はじめのうちは兄貴の尻を追いかけてばかりのお調子者だったが、見る間に変わっていく。仕草がボス馮敬堯そっくりになるのだ。肩をいからせて歩き、腹の底からドスのきいた声を出すところは、ボスへの絶対服従で体が「覚えた」のだろう。
とにかく黄海波の演技が素晴らしい。梨売りの兄ちゃんが実力者になるまでの変貌振りは物語の要とも言えよう。
親孝行で義侠心の強い丁力はボスに気に入られる。しかしボスの側近、祥叔(魯継先)の言では「許文強とは雲泥の差」。
ボスの娘程程に長い間片想いだったが、その望みがかなうときがやってくる。その時の表情が忘れられない。小さな眼いっぱいに涙をため、喜びを全身で表すのだ。
無学であることにコンプレックスを抱き続けてきた丁力だが、そんな思いが吹き飛ぶ一瞬だったのではないか。
黄海波の演技は見ごたえ充分。

lixuejian.jpg
上海マフィアのボス馮敬堯は、幼い頃から上海灘で苦労を重ね、危ない綱を渡りながらようやく今の地位を手に入れた人物。一見冷徹だが義理人情に厚い面もあり、特に娘にはメロメロである。
この「冷徹」と「メロメロ」の差が、時には滑稽にも映る。
私は彼に尋ねてみたい。
「なぜ娘に戦う術を教えなかったのですか?」と。
娘は幾度となく命の危機にさらされる。妻(程程の母)も巻き添えを食って亡くなったのだから、自分のそばに置くなら身を守る術ぐらいは教えるべきである。
この馮敬堯を演じる李雪健。映っていない場面でも常ににらまれているような気がしてくる。重い存在。
chengcheng.jpg
程程は籠の鳥で世間知らず。馮家の一大事が起きても蚊帳の外だ。
許文強の家族が惨殺されたのも、彼女が文強見たさに香港までノコノコ行ってしまったからにほかならない。その女心はわからなくもないが、自分に尾行がつくことくらい理解するのが常識だ。(まあ、この展開がなければあの濃いラストは存在し得ないのだが)
彼女の一本気で素直な面が男たちは好きなのだろう。でも「それだけ」なのはつまらない。
映画『上海グランド』のヒロイン(寧静:ニン・ジン)には強烈な個性があったと記憶している。程程にも「何か」があればいいのに。
程程を演じる孫儷はカンフーの心得があるときく。彼女のカンフーは見たい。武侠作品好きな自分のワガママである。

変な日本描写を除いてはほぼ完璧だと思う。ストーリー展開は重厚で、心理描写もゾクゾクする要素満載。もう一度観たくなる内容だ。
台詞もいい。こんなことを言ってみたい、あるいは言ってほしい、と思う箇所がたくさんある。

新上海灘熱は当分冷めそうにない。

追記:
日本語版あるいはTVドラマの情報はこちら→http://www.jcp21.co.jp/

コメント

おもしろかったことがこちらまで伝わってきます。黄暁明で見たのですね。

私もいずれ見なくてはと思っているのですが、なかなか手が出せずにいます。ユンファ版も気になりますし・・・

感想を読ませていただいて、いつでもOKな気分になって参りました。ありがとうございます。

藍*aiさん、こんばんは♪
はい、黄暁明主演のリメイク版です。
藍*aiさんもこの作品、ご存知だったのですね。
いつか感想を聞かせていただければうれしいです。
ユンファ版は遠くのショップで見かけたことがあり、きちんと計画を立てた上で借りに行くつもりです。(笑)
そうそう、結末は二種類あるそうで、中国では両方放映したとのこと。私は自分が観たバージョンの方がいいと思っております。(何を観たか語れませんが)
日本語字幕版の情報を見つけたので上に追記いたしました。
まだ放心状態の私であります~
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