タイペイ・ストーリー : 夢の国・亞洲文化宮

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タイペイ・ストーリー

20071022

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1985年/台湾/1時間45分(東京国際映画祭で上映)
監 督  楊徳昌(エドワード・ヤン)
原 題  青梅竹馬
英 題  Taipei Story
出 演  侯孝賢(ホウ・シャオシェン) 蔡 琴(ツァイ・チン)
      呉念真(ウー・ニエンジェン) 柯素雲(コ・スーユィン)
<はじめに>
上映に先立ち、映画評論家の蓮實重彦氏によるトークショーが行われました。
故楊徳昌監督とのエピソードについては、会った日時や場所を正確におっしゃるのが印象的でした。
特に「楊徳昌氏が京都の知恩院の前を自転車で颯爽と走っていた」という箇所では、楊徳昌監督を知らない自分にもその姿が見えるような気がして、蓮實氏の監督への想いが強烈に伝わってきました。
その後侯孝賢監督作『冬冬(トントン)の夏休み』のラストシーンが数分間流され、楊徳昌氏のスラリとした姿にはちょっとびっくり。この作品は観たはずですがすっかり忘れています。(また観たい!)
映画祭ならではの趣向を楽しんだ一時でした。
<あらすじ>
布取引をしている阿隆(侯孝賢)とOLの阿貞(蔡琴)は恋人同士。しかし阿隆は、幼なじみの阿娟(柯素雲)と密会したことがあり、阿貞は同僚の男性(柯一正)と不倫関係にある。
やがて二人の間にアメリカ移住の話が持ち上がるが、阿貞は失業、阿隆は阿貞の父に多額の金を貸したため、費用を工面することができない。
ある日阿隆は少年野球時代の仲間阿欽(呉念真)に会う。彼はタクシードライバーで3児の父。ところが突然妻が失踪し、悲嘆にくれる。
阿隆と阿娟の関係を知った阿貞は、阿隆との関係を絶とうとするが、結局忘れることができないのだった。

<感想など>
20年以上も前の作品なのに、あまりノスタルジックな感じを受けません。その点は前日観た『光陰的故事』の第2話と違うところです。
ただ、大きなサングラスをかけた主人公の阿貞が山口百恵に似てる!と思った瞬間、時間の推移を感じました(笑)。
低い声も、横顔も、唇も百恵さんにそっくり(と感じるのは私だけか)。サングラスを取ると全くの別人ですが。
また、阿隆を演じた侯孝賢氏については、「『非情城市』を撮った監督」のイメージが強すぎて、最初役柄である阿隆とのギャップを感じてしまいました。
でもラストの方では阿隆と『非情城市』の場面が重なって、「あれ、これは楊徳昌監督作品ではないか」と不思議な感覚になりました。
阿隆という人物は世話焼きで短気ですぐにカッとなる性格。童顔で華奢な外見と全く違うのも意外です。
彼は、蓮實氏が語っていた「白いシャツ」を着ており、楊徳昌監督自身とも混同してしまいました。

印象は?ときかれると、答えに困るような作品でした。
でも一つ一つの場面が鮮明に記憶に残っているのは確か。
どうにもならない現実の中でもがく人物、都会の喧騒の中で自分探しをする人物とが混在し、そのまま時間が過ぎていく、という感覚。
内側を見る男に対し、外側に出ようとする女。二人の平行線は永遠であろう、という予感。

阿隆は少年野球に燃えた時代を忘れられず、阿貞は現状を変えることで寂しさから逃れられると思っています。
阿娟は日本人男性<コバヤシ>との結婚に破れ、子連れで帰国。
阿貞の父親(頼徳南)は無理な商売に手を出して多額の借金をつくってもなお、夢を追いかけるような人物。なぜか阿隆とウマが合っています。
登場人物はスクリーンを浮遊し、問題を解決するわけでもなく、ただ時を過ごしていく…。
唯一の決定打は、阿隆が放った「移住も結婚も解決の手段にはならない」という意の一言。
結局みんなどうなったのでしょう。(阿隆はいったい…)
今後も浮遊しながら生きていくのでしょうか。

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