白い馬の季節 : 夢の国・亞洲文化宮

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白い馬の季節

20071009

20071008212926.jpg

2005年/中国(内モンゴル)/1時間45分(劇場にて鑑賞)
監 督  寧才(ニンツァイ)
原 題  季風中的馬 / SEASON OF THE HORSE
言 語  モンゴル語
出 演  娜仁花(ナーレンホア) 寧才(ニンツァイ) 常蘭天(チャン・ランティエン)
公式HP  http://www.shiroiuma.jp/

<あらすじ>
遊牧で生計を立てているウルゲン(寧才)、インドシマー(娜仁花)夫妻は、窮地に追い込まれていた。年々緑地が減って餓死する家畜が増え、息子フフーの学費さえ出せないのだ。インドシマーは愛馬サーラルの売却を提案するが、ウルゲンは大反対。
ある日彼は、放牧地に鉄条網を張っている作業員たちと喧嘩になり、怪我を負う。警察に連行されたウルゲンは、そこは自分の土地だと主張するが、警察側は「国有地」と断定。ウルゲンはやがて酒におぼれるようになる。
インドシマーは生活費を稼ぐため、道端で自家製ヨーグルトを売る。しかし、常連客ツァオ(常蘭天)のおかげで得た収入も、ウルゲンの罰金に消えてしまう。
やがて馬のサーラルを手放す日が来る。
<感想など>
ウルゲンには、自分の住んでいる土地が国の統治下にある、という観念がないのです。
それが苦しい生活の背景にあるだけに、観る側としてはやるせない気持ちになってきます。
でもウルゲンを責めることはできません。

今まで観た内モンゴルの作品と違い、社会派的な色彩が強い内容です。
草原の荒廃化を食い止めるため、牧草地を残そうと土地を囲う対策が採られます。
ところがこの政策が遊牧民の死活問題に関わるとは。
また、酒の販売をしに来た派手な宣伝部隊には、腰を抜かさんばかりの驚きようです。
草原の住民にしてみれば、「侵略」的な行為。
宣伝する側としては、ごくあたりまえの方法なのでしょう。
遊牧民と街の生活者との垣根が徐々に取り払われていくのは自然だと考えていましたが、
このように突然、強引に、はずしに来る者もいるのです。
しかし彼らはそれを、強引とも迷惑とも思っていません。

冒頭では、ラジオから様々な国の言語でニュースが流れます。
これまでは、そうした「異文化」を聞き流していればよかったのです。
ところがその「異文化」に飛び込まなければ生活できないと知ったとき、
人はどういう行動に出るのでしょうか。
インドシマーは、今は北京語ができなくても、商品に値段がつけられなくても、
学んでできるようになるでしょう。
彼女には、困難を打開しようとするタフさがあります。
フフーは、両親よりも早く標準語を覚え、親のために通訳ができるまでになるでしょう。
ではウルゲンは?
過去の栄光にこだわり、遊牧以外やったことのない男も、とうとう「街の服」を着ることになります。
彼が息子と二人で、妻の待つ街へ歩いていく場面。
街へ行くというのに荷車にパオの骨組みを積んで引く姿からは、
あきらめきれない思いも感じられます。(まさか燃料にするつもりではあるまい)

そして白い馬の運命は?
馬が追いついてきたら、彼らはどうするのでしょう。

コメント

おしらせ

こんにちは。
大道芸観覧レポートという写真ブログをつくっています。
映画「白い馬の季節」をとりあげています。
よかったら、寄ってみてください。
http://blogs.yahoo.co.jp/kemukemu23611

kemukemuさん、はじめまして。
ようこそいらっしゃいました♪

早速レビューを拝見しました。
現代内モンゴルが抱える問題などの詳細なレポートを、
興味深く読ませていただきました。
たいへん勉強になりました。
ありがとうございました♪
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孔雀の森

Author:孔雀の森
いろいろな出会いを
大切に♪

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