ジミー『君といたとき、いないとき』 : 夢の国・亞洲文化宮

スポンサーサイト

------

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ジミー『君といたとき、いないとき』

20071002

yueliang.jpg 著 者:幾米(ジミー)〔台湾〕
 訳 者:宝迫 典子
 原 題:月亮忘記了
 刊 行:2003年(原書発行は1999年)
 出版社:小学館



<あらすじ>
ある日地球上から月が消えた。その月は偶然一人の少年に拾われ、「二人」は互いの寂しさを埋めあうかのように一緒に遊ぶ。やがて人工の月が量産され、不安だった人々の心は落ち着きを取り戻す。しかしそんな日々は長くは続かない。たくさんの月が街中に捨てられ、世の中には再び殺伐とした空気が広がっていった。
月が空に戻る日は来るのだろうか。
<感想など>
何回も読みましたが、その度に読後感が違います。
最初読んだ後、表紙の「ひとりぼっちじゃないんだよ」というキャッチフレーズを再び見て思ったのは、
「月も孤独を感じていたのか」ということです。
無数の星の中にあって、地球から見ればひときわ明るい光を放つ月ですが、
宇宙の中ではどういう存在なのだろう、などと、月の立場で考えてしまいました。
前半、真っ白なページにポツンと「互いのさみしかった心に優しい光をともす」の一文があります。
月と少年の始まりがストンと入ってきました。

さて、感じた諸々のことをまとめてみると…。
まず第一に「地球の最後」はこんな形で始まるのかと、ちょっと怖くなりました。
月が見えなくなったときに人々が考えたのが「月の量産」。
月を作ることで社会に活気を取り戻すという目論みは、結局失敗に終ります。
人間が生きていく上で必要な、根本的な「何か」を忘れていることを、作者は描きたかったのかもしれません。

第二に、月を擬人化している物語は初めてで、それだけで想像が膨らみます。
今までは、月は天にあるもので、そこに住む「生物」に会いに行くというのが定番だったような気がします。
そんな月が、まさか地球に落ちてくるとは!!
月の黄色と闇夜の藍色の対比が、ロマンチックな雰囲気を醸し出しています。
その月に息を吹き込んであるのですから、なおさらです。

第三に、後半の、文章が綴られず画だけで物語る数ページ。
ここでは少年と月の変化がスピーディに語られ、この先の展開に興味津々です。
結局少年はどうなったのでしょう。(色々な解釈ができるところ♪)
『微笑む魚』に共通する「色」を感じます。

ラストではホッと一安心。
何せ、冒頭では驚かされましたから。

今晩はお月様が見えるでしょうか。
 

trackback

「君といたとき、いないとき」 ジミー :TK.blog

『君といたとき、いないとき』  月亮忘記了  WITH MY LITTLE MOON  作・絵:ジミー(幾米)  訳者:宝迫典子  出版社:出版社:小学館 ...

コメント

こんばんは~♪

最近またジミー作品を読むようになり、この作品も気にはなってたんですよね。

>「地球の最後」はこんな形で始まるのかと、ちょっと怖くなりました。

なんだかSFっぽい内容ですね。そもそも月が落ちきて少年に拾われるなんて、その時点で興味がそそられるよ~^^。
ロマンチックな一面もあり、SFちっくな内容って感じかな?孔雀の森さんの感想を拝見し、私までもが少年の行方が気になってしまいました(笑)。
早速わが町の図書館のHPで検索したのですが、この本の蔵書はないようです(泣)。でもいつかは絶対読むぞ~!

TKATさん、こんばんは♪

「地球の最後」とは、私が思っているだけかもしれません。
人々の心がすさんでいく様子が怖くて、こういう言葉が出てきました。(それを表す一語が印象的。)
時代は未来のようで、SFっぽい描写もあります。
でも読んだ後、私は今すぐにでも月が落ちてきそうな気がして、遠い先の話とは思えませんでした(笑)。
少年の行方については、是非TKATさんのご感想をおききしたいところです。
いつか、必ず読んでくださいませ~
(何だか私、強制してる?:笑)

画が素敵でした♪

こんばんは♪

最初の月を見ている男性のシーンにはびっくりししゃいました!本を読んでてもその後の彼が気になって気になって・・^^;孔雀の森さんと同じくラストでホッ♪

私は冒頭に登場する男性=少年と思って読んでたのですが、今考えるとそうじゃないのかもと思ったり。ただ単に男性が見た夢の話、はたまた男性と少年はまったく別の次元の話なのか?!孔雀の森さんは冒頭の男性と少年の関係をどう思われますか?ぜひお聞きしたいです♪

>結局少年はどうなったのでしょう。

ホントどうなったんでしょう(笑)。この絵本は読み手にいろんな解釈を持たせますね~。いろいろ想像しちゃって頭がこんがらがっちゃいました^^;
月を地上に落としたり擬人化するというジミーさんの発想はただただ凄い!この一言に尽きます♪

毎度のことながらTBはまた後日させていただきま~す^^;

後でまた♪

TKATさん、こんにちは。
読まれたんですね~。
すぐにTKATさんのお部屋へ!と思ったのですが、悲しいことにずいぶん忘れてます。
強制しておきながら!と、ちょっと情けないです。
大体の内容と、最初と最後は覚えてるんですが。(笑)
そこで明日図書館で借りてくることにしました。
貸し出し中で読めなかったら、頼りない記憶力を絞ってコメントしますね。
TKATさんのレビューを拝見しているうちに月の変化が気になって…。
やっぱりもう一度!と心がはやります。
ではまた♪
非公開コメント
プロフィール

孔雀の森

Author:孔雀の森
いろいろな出会いを
大切に♪

カレンダー
05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
最近のコメント
カテゴリー
最近のトラックバック
最新の記事
リンク
ブログ内検索

Pagetop
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。