梁羽生『七剣下天山』 : 夢の国・亞洲文化宮

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梁羽生『七剣下天山』

20070925

qijian1.jpgqijian2.jpg 著 者:梁羽生
 監 訳:土屋文子
 刊 行:2005年
 出版社:徳間書店(徳間文庫)




<主な登場人物>
楊雲驄:大侠。恋人納蘭明慧から娘を奪い、死の間際、師弟凌未風に託す。
凌未風:腕利きの侠客。楊雲驄の娘、易蘭珠を養育。顔の深い刀傷が目立つ。
納蘭明慧:満州族の娘。楊雲驄と恋仲だったが、清朝の鄂親王ドドと結婚させられる。
易蘭珠:楊雲驄と納蘭明慧の娘。父の遺志を継ぎドド暗殺を謀る。師は飛紅巾。
楚紹南:天山派を裏切り清朝の官吏となる。
傅青主:著名な医師で、無極拳法の使い手。
冒浣蓮:傅青主に養育された少女。桂仲明の記憶回復に一役買う。
桂仲明:冒浣蓮と共に抗清の闘いに身を投じる若者。
劉郁芳:天地会の女性リーダー。幼馴染に似た凌未風が気になる。
韓志邦:天地会の元リーダー。長年劉郁芳を想っている。
納蘭容若:納蘭明慧の甥だが抗清メンバーに理解を示す。詩の才能がある。
飛紅巾:白髪魔女の弟子。楊雲驄に片想い。易蘭珠を弟子にし、抗清の闘いを助ける。
武瓊瑤:武元英の娘で飛紅巾の妹弟子。抗清の闘いに参加。
辛龍子:卓一航の弟子。天山に住む怪人。
晦明禅師:楊雲驄、凌未風らの師匠。
その他、康熙帝、呉三桂、ダライ・ラマなども登場。
<感想など>
映画『セブンソード』、ドラマ『七剣下天山』の原作かと思ったら、その続編にあたる内容でした。
あとがきによれば、この作品は著者梁羽生の武侠小説「天山シリーズ」中の1編で、その多くが映画化、ドラマ化されているとのこと。
『白髪魔女伝』は映画『キラーウルフ』の原作、『塞外奇侠伝』は映画『セブンソード』とドラマ『七剣下天山』の原作だそうです。
続編にも映画やドラマでおなじみの人物が出てくるので、どうしても役者のイメージが頭に浮かんでしまいます。
例えば早々に亡くなる楊雲驄はドラマの王学兵(ワン・シュエビン)、最後の方で登場する白髪魔女は、林青霞(ブリジット・リン)のイメージが重なります。
傅青主も于承恵のイメージそのもの。
一方、韓志邦は、小説では貫禄ある人物として描かれており、映画の陸毅(ルー・イー)、ドラマの張博(チャン・ボー)のような優男は想像できません。
楚紹南については、ドラマ『七剣下天山』のラストで趙文卓(チウ・マンチェク)が見せる、狂気の表情がそのまま当てはまります。
映像のイメージを払拭するのはなかなか難しいようです。

さて物語の半分は闘いのシーンです。漢字四文字で表される技が次々と繰り出されます。
男も女も驚異的な武功を披露、山の頂上から麓まで一気に舞い降りたり(軽功)、華麗な剣さばきを見せるなど、まさに超人的な活躍ぶり。
武侠小説には数々の不思議が散らばっていますが、その中で私が最も深遠に感じるのは「点穴(てんけつ)」。
相手のツボを指で押し、その動きを封じ込める技です。
一突きで相手の自由を奪ってしまう「点穴」は、ある意味剣や銃よりも恐ろしい!!

主役は凌未風だと思いますが、登場人物それぞれに特殊な背景があり、誰が主役でも面白くなりそうな物語です。
例えば、桂仲明の複雑な家族背景、記憶喪失のいきさつだけでも本一冊分にはなるでしょう。
凌未風が易蘭珠を預かった後の行動も詳しく知りたいところです。
美少年から大侠までの道のりは決して平坦なものではなかったはず。

物語を貫くのは清国と抗清集団とのの闘いぶりで、まさに勧善懲悪のストーリー展開。
恋愛劇もいろいろ取り揃えられており、その中心は凌未風と劉郁芳の口に出せない心模様。
そしてラスト付近の卓一航と白髪魔女。これは映像が想像できてこみあげてくるものあり。
全30回には様々な地域、人、エピソードがてんこ盛り状態。でも全く混乱しないのは、それぞれが際立ち、印象に残るよう描写してあるからでしょう。
映像化した作品を、是非観たいところです。

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