ワンダフルライフ : 夢の国・亞洲文化宮

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ワンダフルライフ

20070914

wonderful.jpg 1999年/日本/2時間18分(レンタルDVD)
 監 督  是枝裕和
 出 演  ARATA 小田エリカ 寺島 進 内藤剛志 谷 啓 内藤武敏 
       伊勢谷友介 吉野紗香 香川京子 由利 徹
 


<あらすじ>
天国の入り口に古びた建物がある。月曜日、そこに22人の死者が集まってきた。彼らは7日以内に、最も印象的な思い出を選んで再現撮影に参加し、その映像を観ながら天国へ旅立つことになっている。これを手助けする職員は皆、思い出を選べなかった死者たちである。
職員の望月(ARATA)は渡辺(内藤武敏)という年配男性を担当。彼は思い出を選ぶことができない。望月は、選ぶ参考にと、彼の人生が映し出されたビデオを見せる。ところが一緒に観ているうちに、望月は渡辺を担当するのが辛くなり、所長(谷啓)に担当をはずしてほしいと申し出るのだった。
<感想など>
一体何の施設かしら。職安? 法律相談所? トラブル相談機関? 病院?
訪れる人々の年齢はまちまちで、さっぱり見当がつきません。
職員はまるで公務員みたい。
さり気ない問答の中で、そこがすでにこの世ではないとわかりました。
でもそれは自然な日常の光景で、全く違和感がありません。不思議です。

旅立つ人々がそれぞれの人生を語る場面は、まるでドキュメンタリーのようです。
素人の出演者も、役者も、それぞれが自然体で、こちらは知らず知らず引き込まれていきます。
ある女性はホントに嬉しそうに、「赤い靴~は~いてた~お~んなのこ~」と歌い、
庄田さん(由利徹)は今までの女性体験を赤裸々に語り、
天野さん(白川和子)は好きだった男性のことを感慨深げに語り、
またある女性は関東大震災後、竹やぶでおにぎりを食べたことを語ります。
それぞれ柔らかな、いい顔をしています。
スタッフの「職業観」をきいていると、この職業が実際にあるように思えてきます。
彼らは「死出の旅のコーディネーター」と言えるかしら。

選ばれた風景は、きらりと光る一瞬だったり、幸せな気持ちになったときだったり、爽やかな気分だったりと、どれも感覚的。
富や栄誉、勝利といった「人と比べて優れていると思われる事柄」を選んだ人は、映し出されていません。

辛い人生だったけれど楽しい時があった、という人がいるかと思えば、
渡辺さんのようにそこそこの人生だったけれど印象に残る場面が思い浮かばないという人もいます。
また、伊勢谷君のように最初から選ばない人もいます。

さて自分が「一番印象深い思い出を選びなさい」と言われたらどうするかしら。
思わず過去を振り返ってしまいました。
望月君のようなかっこいいスタッフに「選んでください」と言われたら、「今こうして向き合っている時」なんて言いかねない私(笑)。でも別の見方をすれば、これはとても悪い冗談?(汗)
しおりちゃん(小田エリカ)があの世に旅立てずアシスタントをしているのは、望月君に恋してしまったから。死んでから恋をするなんて切ないなあ。
望月君が50年も旅立てない理由も切ない。
死んでなお人生を引きずるというのは辛すぎる。
でも渡辺さんや望月クンの場合のように、死後出会ったことで互いに人生を肯定できるケースも描かれており、まさに人生いろいろです。
こういう世界が存在するなら、できるだけ毎日を楽しく過ごしたい、何か残したいと、欲が出てきました(笑)。
でもいざ選ぶ時がきたら、意識的に残したものは持って行かないかも知れません。
幸せな気分を運んできてくれた、不思議な作品でした。

PS.
『ピンポン』のスマイルの、「眼鏡の奥」を見たくて借りました。(何とミーハーな…(笑))
主役を演じるARATAの、優しい語り、ソフトな人当たりに好感が持てました。
ちょっと陰のある雰囲気はスマイルと望月クンの共通点かな。
特典映像の彼を見ていると、どちらも本人の「素」の部分みたい。その自然体がいいな。
この映画の製作年が1999年。8年後の現在の姿も見てみたいところです。

コメント

こんばんは~♪

ARATAが主役ですか?!私も『ピンポン』で気になってましたが、実は他の出演作品は全く知らないんですよ^^;今回出演作を調べてみると、『真夜中の弥次さん喜多さん』にもバーテン役で出演してることが判明。この映画観たんですがまっったく気付かなかった・・・。

『ワンダフルライフ』の特典映像ではARATAの素が見れるってことですよね(インタビューか何かでしょか?)。それなら是非見ないと!現在の彼も見たいもんです♪

>自分が「一番印象深い思い出を選びなさい」と言われたらどうするかしら。

私も「今」と答えかねないですが(笑)、改めて考えても思いつかないよ~^^;今まで楽しいこと悲しいことは沢山あり、その度に「この日は一生忘れない」と当時は思ってましたが今はすっかり忘れちゃってます(笑)。
結婚すると「この人と出会ったことが一番の思い出」とか、「この子が生まれたことが最大の喜び」と思えるようになるんでしょうか?どうでしょう、孔雀の森さん(笑)?

TKATさん、おはようございます♪

私は『ピンポン』で初めてARATAを知り、たまたまショップでこれを見つけました。『真夜中の弥次さん喜多さん』にも出演しているのですね。ならば観なければ(笑)。

>インタビューか何かでしょか?

そうです。どうやらインタビュアーは是枝監督のようで、撮影から数年たっている模様でした。
朴訥とした話し方で、言葉一つ一つを慎重に選んでいました。品のよさも感じられて、好感度さらにUP!必見です(笑)

私もTKATさんのように思い出は沢山ありすぎてなかなか選べません。物語では3日間で選ばなければならないんですって。
登場人物の中には結婚、出産に関する出来事を選んだ人もいました。
私は今になって、ほめられたり可愛がられた経験がいかに貴重だったかを感じています。
だから子供時代のそういう一瞬を持っていきたいな、と。(いつまでも可愛がられていたいのよ(笑))
未婚既婚子供の有無に関わらず、人それぞれ幸せの感じ方は違うのですね♪

こんばんは。
この作品、映画の方はしっかり見ていないのですが、小説を読んでとても印象に残っています。天国へ行く前の数日間を過ごす場所という発想がおもしろいと思ったのです。こんな世界が本当にあるかも・・・夢のようですがそう思っていたいですね。

この作品のあと、竹内結子、玉山鉄二主演で『天国の本屋』(でしたっけ)が作られました。これも同じようなモチーフでなかなかおもしろいのですが、二番煎じの感が否めません。

藍*aiさん、おはようございます。

原作をお読みになったのですね。
お話をうかがい、興味津々です。
もし天国へ旅立つ前にこんな世界があるのなら、生きている間の心構えがちょっと違ってくるかなあと思ってしまいました。
ほんとうにこうした場所があればいいですね。

『天国の本屋』は原作の表紙を見たことがあります。描かれた絵の淡く、可愛らしい印象が残っています。今度読んでみたいと思います。
映画化もされているのですね。
こちらも機会を見つけて鑑賞したいです。

藍*aiさんのお部屋にはたびたびお邪魔しているので、リンクさせていただきました。さしつかえあればおっしゃってくださいませe-466

孔雀の森さん、リンクしてくださったとのこと、ありがとうございます。
私もまたちょくちょくお邪魔いたしますのでよろしく。

藍*aiさん
こちらこそよろしくお願いいたします♪
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いろいろな出会いを
大切に♪

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