王朝の秘宝 : 夢の国・亞洲文化宮

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王朝の秘宝

20070901

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 中国/1時間55分(レンタルDVD)
 監 督  鄭大聖(チョン・ダーション)
 原 題  古玩
 原 作  鄭天瑋 『古玩』


<主な登場人物及び配役>
隆(ロン)…骨董店「至真堂」の主人。鑑識眼があり良心的。(呉衛東:ウー・ウェイドン)
金(チン)…骨董店「珍宝齋」の主人。鑑識眼はあるが腹黒い。(郝戎:ハオ・ロン)
葉(イエ)…一流の鑑定家。黒山は愛弟子。歌舞伎をこよなく愛する。(揚君:ヤン・チュン)
黒山…日本人。葉の元で鑑定を勉強。後に「菊竹齋」を開く。(張斌:チャン・ビン)
巻包(チュンパオ)…骨董商人。隆と仲がいい。(馬慶欣:マー・チンシン)
秀(シュウ)…元貴族の娘で貝勒爺の寵愛を受ける。(呉煒玲:ウー・ウェイリン)
<内容・感想など>
時代は清の末期から中華民国にかけての約30年。隆(ロン)と金(チン)を中心に、骨董品を商う男たちの攻防戦が繰り広げられます。
紀元前3世紀周代に作られた(てい:脚が3本ある青銅器)が陰の主役。2つで一対をなす値打ちものと言い伝えられ、ロンが一脚所有していますが、もう一脚は行方不明。男たちはこの行方を懸命に追うのですが…。

骨董品を見る男たちのぎらついた眼!!
本物の美を堪能しようとする眼、商売第一の眼、政治の道具にしようとする眼、そして贋作を作るための眼と、さまざまです。

まず、チンとロンという2人の男の対称性が面白い。

チンは、骨董市で売り出された「宣徳爐(せんとくろ)」が本物と知りながら売主に「贋作だ」といちゃもんをつけ、安値で買い取ります。そしてこの偽造品を大量に作らせ高値で売るのです。
一方、ロンは飲食店で出された茶碗を本物と見抜き、店主には別の事情を言ってこれを買い取ります。店主はロンの払った高額のお金にびっくり。
また、彼は弟の薬代に困って宝石を売りに来た秀(シュウ)に同情して、通常よりも高値でそれらを買い取ります。秀の隆に対する恩義は消えません。

当然、2人に対する街での評判も違い、これをやっかむチンはロンに執拗ないやがらせをするのです。理由はこればかりではないのですが…。

ところで、ロンは父の「もう一方の鼎(てい)を自分の誕生日までに探せ」という「指令」がプレッシャーになり、ついに鼎の贋作作りに手を染めます。
しかしこれを父の前でチンに暴かれ、父は倒れてしまいます。
それ以降、まるで坂を転げ落ちるかのように、罪悪感がなくなっていくロン。
人間の心の闇を見るようです。
「贋作づくりも商売のためでなければ構わない」と肯定してしまうところからは、骨董をあつかう者としてのプライドは感じられません。

さらにロンはチンに対する仕返しとして、展子虔(てんしけん)の「游春図(ゆうしゅんず)」を利用します。
チンにわざと贋作をつかませ、衆目の集まるところで意気揚々とこれを見せる彼に、本物を披露するのです。

骨董品に対し最も真摯に向き合っていたのは、葉(イエ)先生。
最も悲惨な末路をたどったのもイエ先生ではないでしょうか。
愛弟子に裏切られた上、ロンのため全精力を「游春図(ゆうしゅんず)」の贋作作りに費やし、精神に異常をきたしてしまったのですから。

ロンは善人として描かれているけれど、世の中の流れに逆らえず、骨董商人としての魂を売ってしまったと言えます。
ロンもチンも、結局同じではないですか!!

ところで、もう一方の鼎(てい)はいずこに?
物語はこのミステリーに引っ張られて進むのですが、これって、わかってたことじゃないの~と、後になって気づいた私。

プロパガンダ的な内容ではありますが、男たちの人間模様や、次々と披露される骨董品は、見ていて楽しかったです。
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【鼎】

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【游春図】

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