駱駝の祥子〈シアンツ〉 : 夢の国・亞洲文化宮

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駱駝の祥子〈シアンツ〉

20070819

luotuo2.jpg 1982年/中国/1時間57分(「中国映画の全貌2007」で上映)
 監 督  凌子風(リン・ツーフォン)
 原 作  老舎『駱駝祥子』
 出 演  張豊毅(チャン・フォンイー) 斯琴高娃(スーチン・カオワー)
       李 唐(リー・タン)


<あらすじ>
シアンツ(張豊毅)は両親の死後ラクダを売り、北京にやって来る。彼は商人のリウスー(李唐)から人力車を借り、猛烈に働き始める。彼の目標は貯金して自分の車を買うことだ。しかし思うように稼ぐことができない。
リウスーの娘フーニウ(斯琴高娃)はシアンツに惚れ、「あんたとの子供ができた」と嘘をついて結婚にこぎつける。しかし父リウスーは大反対し、財産を持って姿を消す。シアンツはフーニウのわずかばかりの金で車を買う。しかし後に難産で死亡したフーニウの葬儀費用を工面するために車を売却。以後極貧の生活をおくることになる。

<感想など>
後半。シアンツ、フーニウ夫婦の住居の隣に、極貧の一家(父、娘、息子2人)が暮らしています。その父親が元人力車夫で、現在は酒におぼれ、娘が体を売って生活しているという有様。彼は「人力をやっている者はまともな暮らしができない」という意味のことを言いますが、結局シアンツもそうなったのを運命と言ってしまうと余りにも悲しい。

さて話は遡りますが、斯琴高娃が演じるフーニウの貪欲さはとにかくすごい!!父親は誰が相手でも彼女の結婚は許さない。そこで彼女は作戦を立てます。
色仕掛けでシアンツに迫るのです。そのわざとらしい色っぽさがおかしい!!
そして誰もがひるむように、激しい啖呵を切り、自分を押し通すのです。
自分の幸せは自分でつかみとらなければ、という気迫に、観ている方が惚れ惚れします。

騙されたシアンツも彼女の猛烈さにはタジタジ。父親の財産がもらえて独立できるかも?という考えは全くなし。むしろ労働を制限されて独立の夢が遠のくことを心配する。シアンツの不器用なほどの真面目さに、フーニウは惹かれたのでしょう。
逞しい筋肉質の背中から流れ落ちる汗。規則正しく蹴り出される鍛えられた足。
シアンツの姿が、美しく描かれているのも印象的です。

共に生活して行く中で情も通い、子供ができたと喜んだのもつかの間、フーニウは難産で亡くなります。葬儀の費用が生活を圧迫するとは考えもしなかったシャンツ。
人が亡くなると残された人間までが圧迫されるとは…。
思い返せば、シアンツは両親が亡くなったとき土地を失い、残されたラクダを売りながら生きてきたのです。

独立を目指しまじめに働いていた日々は、何だったのだろう。車夫という職業を選んだ時点で運命が決まったようなもの。しかし車夫でなくても同じような運命をたどったのでは? 暗澹たる気持ちにさせられます。


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