孔家の人々 : 夢の国・亞洲文化宮

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孔家の人々

20070812

kongzi.jpg

1992年/中国/1時間41分(新宿K’sCINEMA《中国映画の全貌2007》で上映)
監 督  呉貽弓(ウー・イーコン)
原 題  闕里人家/ Kon’s family
出 演   朱 旭(チュー・シュイ) 袁之遠(ユエン・チーユアン)
       趙尓康(チャオ・アルカン)寧 理(ニン・リー)
       魏宗万(ウェイ・ツォンワン) 張文蓉(チャン・ウェンロン)
<あらすじ>
舞台は山東省曲阜。孔家では、1991年の春節と、75代の祥粥<シアンチョウ>(袁之遠)の90歳祝いをひかえ大忙しである。そこへ76代の令譚<リンタン>(朱旭)が帰郷する。78代の維本<ウェイベン>(寧理)は祖父の武勇伝が聞けるとあって大喜び。しかし77代の徳賢<ドゥシエン>(趙尓康)は父令譚に対し冷淡な態度をとる。どうやら父子には複雑な事情があるらしい。
維本は車で稼ぎたいと、教員の仕事を無断で休む。その上無謀な留学を夢見ていることがわかり、徳賢は怒って勘当を言い渡す。維本の妻も乳児(79代)を抱えた身で離婚を切り出す。
叔父の元に身を寄せている維本に、令譚は自分の辛い過去を話して聞かせるのだった。
<感想など>
これだけの複雑な大家族を支えているのは二人の女性です。
77代徳賢の妻と78代維本の妻が互いに助け合い、「家」のことを懸命に考えている姿が印象的。
男がしっかりしていない分自分たちが頑張らないと、という意識が常にあって、嫁姑の確執を演じている場合ではないのでしょう。
二人が寄り添っているところには心が温まりました。

革命のため妻子を捨てたことを苦悩する父と、それがどうしても許せない息子。
「二人は和解するのか」という問いかけが作品全体を貫き、父子の動向に目が離せません。
父親の愛を知らずに育った徳賢が、息子維本を扱いかねているのがよくわかります。
また維本はお調子者で軽い性格。厳格な父をどこかで否定しているところがあり、徳賢の苦悩はさらに深まるばかり。

留学を夢見る維本はアメリカの中国研究者アンナの案内を買って出ます。孔子の末裔としていろいろ説明しようとするのに、アンナの方が博識であるところは笑えます。
英語もできないのにともかく外国へ出たいという維本のノリと、その土地の習慣を知ろうとするアンナの貪欲さ。この対照性が面白い!!

令譚の帰郷によって孔家に怒涛のような嵐が吹き荒れたのは確かです。でもこれが生き方を見直すきっかけとなった人がいたのも事実です。
令譚自身も新たに知ったことが多く(元妻が離婚届の捺印を強要されたこと、弟が義姉である元妻を愛していたこと)、曲阜に住む孔家の人々と、令譚との距離が縮まったのは、うれしい展開でした。

令譚を演じる朱旭さんは、『大地の子』で大好きになって以来、出演作はできるだけ観るようにしています。
今回も、苦悩しながら息子との距離を縮めようとする父親の姿に打たれました。
また、旧友と声を限りに歌う場面は、朱旭さんの地ではないかと思うほど迫真の演技です。
そして息子役趙尓康さんの、朱旭さんと真っ向勝負を挑むかのような眼差しが印象に残ります。

なお、嵐が吹き荒れる孔家を守っていたのは、袁之遠さん演じる75代の祥粥だと思います。祥粥が登場すると、独特のオーラに圧倒されるような、不思議な感覚になりました。

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