イルマーレ : 夢の国・亞洲文化宮

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イルマーレ

20070810

20070810133915.jpg 
 2000年/韓国/1時間37分(レンタルDVD)
 監 督  イ・ヒョンスン
 英 題  IL MARE
 出 演  イ・ジョンジェ  チョン・ジヒョン


<あらすじ>
1997年の年末。海辺の家に引っ越してきた青年ソンヒョン(イ・ジョンジェ)は、一通の手紙を受け取る。差出人はウンジュ(チョン・ジヒョン)。前の住人だというが、この家は新築したばかりだ。しかも不思議な事に日付は2年後の1999年で、彼女もまた自宅を「イルマーレ」と名づけていた。
やがて郵便受けが2人の時空を越えた文通の拠点となり、互いにかけがえのない存在になっていく。2000年3月11日午後3時。ウンジュはこの日に済州島でソンヒョンと会う約束をする。彼女にとっては1週間後だが、彼は2年待たなくてはならない。
結局この日ソンヒョンは姿を見せず、ウンジュはがっかりする。2年の間に何があったのだろうか…
<感想など>
遠くから撮った人物の自然な動きが、心に深く刻まれる。
例えば、ドアから郵便受けまでの板敷きの道、あるいは家から海辺への階段を、歩くシーン。
イ・ジョンジェ演じるソンヒョンは、踏み出した時膝から下がまっすぐに伸びて、しなやかな歩き方が美しい。感情の微妙な変化を、歩き方、走り方で演じ分けるところが魅力的。
チョン・ジヒョンは前半の脱力感と、後半の悲しみにくれる表情のギャップが、いい。

いろいろな場面に応じて次々と現れる小物たち。すべてが宝物に見えてくる。
クリスマスツリーのイルミネーションがつく瞬間。
子犬のコーラ。2人のすべてを知ってるんだよ、とでも言うような毛むくじゃらの顔。ペンキでつけた足跡。
ソンヒョンがウンジュにプレゼントしたワイン色のミトン。
ひらひら泳ぐ黒い魚。
そして主役に匹敵するアイテム、郵便受け。いったいいつ、あの中に過去(未来)からの手紙が届くのだろう。24時間張り付いて監視したい気分(笑)。
忘れられない光景が、一枚一枚のキャンバスに塗りこめられていく…。

「イルマーレ」の造りはどうなってるんだろう。浜辺に建つ高床式で、門から玄関までは板敷き。敷地は?電柱は?と、見れば見るほど疑問がわいてくる。
でも現実的なことは抜きにして建物そのものを楽しんだ方がよさそう。

互いの悩みを書いていくうちに、いつしか会いたいと思うようになる2人。自分がよく行く場所を書き送り、共通の体験をする。ソンヒョンはウンジュにミレニアムワインをプレゼント。駅のホームでウンジュの顔を見つめるソンヒョン。でも彼女は気づかない。寂しいすれ違い。決して逢うことのできない2人なのだ…。

中盤までは美しい物語展開を楽しんでいたのだが…
ウンジュは声優の仕事がうまくいかなくて、恋人との別れを後悔するようになる。
そして何と、「別れないようにしてほしい」とソンヒョンにお願いするのだ。なんというワガママ女か。
ソンヒョンはウンジュのことを心から好きで、何でもかなえてあげたい、なんて思っている。結局彼の片想いだったということか?

ソンヒョンの人生って何だったの?
と思った瞬間、時間が巻き戻っていく。
ウンジュがタクシーの中で涙にくれながらメモ帳に書いていた内容は、字幕の内容以上の何かがあったはず。この激情に、運命の神様の気が変わり、奇跡を起こしてくれたのかも。
これはハッピーエンドととらえていいのか。それとももう一度物語が最初から始まるということなのか。
確かにラストは静かで安心するのだけれど、何か付け足しのような気もして、すっきりしない。

途中、「ソンヒョンは2年の間に病気になり、彼女のために病床で図面を書いたのだろう」なんて想像してしまった。その「王道」から見事にそれたことが意外で、上記のような後味になったのかもしれない。

ハリウッド版も機会があれば観ることにしよう。

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