百年恋歌 : 夢の国・亞洲文化宮

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百年恋歌

20070806

hyakunen.jpg 2005年/台湾/2時間11分(レンタルDVD)
 監 督  侯孝賢(ホウ・シャオシエン)
 原 題  最好的時光
 出 演  舒 淇(スー・チー) 張 震(チャン・チェン) 
       狄 玫  陳詩姍  廖淑珍  梅 芳  許倍得


<内 容>
「恋愛の夢」(1966年)、「自由の夢」(1911年)、「青春の夢」(2005年)の3話がオムニバス形式で構成され、いずれも舒淇、張震が主演している。
1話「恋愛の夢」:兵役についている男とビリヤード場で働く女が惹かれあっていく過程。
2話「自由の夢」:文章家(表向きは官吏か)と、芸妓のかなわぬ恋の話。サイレント方式。
3話「青春の夢」:カメラマンの男と歌手の女の刹那的な恋の話。

<感想など>
第2話のしっとりした雰囲気は美しいし、第3話のスタイリッシュな感覚は面白い。
でも1966年の第1話が一番残っています。これだけ再度鑑賞したほどです。
台湾の高雄が舞台となる第1話。まずはビリヤード場の風景。
『煙が目にしみる』の歌が流れると、時間が遡っていく感覚になります。
くぐもるような声と、玉を突く音、玉の転がる音。こうした「音」が物語をリードしているかのようです。
若い男(張震)に憧れの眼差しを注ぐシウメイ(舒淇)。でも男は気づかない様子。

次にその男が乗りにくそうな自転車をこぐシーン。
彼の性格そのものを表すかのようなぎこちなさです。
憧れの「春子さん(陳詩姍)」が去ってがっかりしたと思いきや、シウメイに一目ぼれ?
先に好きになったのはシウメイの方。「春子さん」の存在を知ってあきらめたはずでしたが…。
会話が少なく単調に見えますが、2人の動作を丹念に追って行くと複雑な心の動きが伝わってきます。
兵役に就くからと言って立ち去る男。振り返る笑顔がかわいい。
シウメイが閉めかけた戸をたたき、顔を出して「手紙を書くから」と言う。ますますかわいい!!

3ヵ月後。男から手紙が来る。でも彼女はビリヤード場を後にします。
バックに流れるのは『涙と雨』。
男は一時帰郷して彼女がいないとわかると、すぐ彼女の行き先を聞いて回り、ついに再会。
2人が照れ笑いし、ぎこちない会話を重ねるところは、まるで中学生の初恋みたいです。
南方のまったりした雰囲気が、彼らののんびりして大らかな感覚を育んだのでしょうか。
決して急がないところがいい!!
帰らなければいけないのに終電がない。相合傘で、手を重ねあい、指を絡ませていく2人。
今までの流れはまさにこのワンシーンのため、と思えるほど、この場面はステキです。ここだけは何回でも観たい!!

2話はサイレントではなく声を入れて欲しかった。
舒淇も張震も、他作品とは違う静かなたたずまいが素晴らしいので、是非台詞を楽しみたかったです。

3話では、感覚的に激しく惹かれあう男女(舒淇・張震)に、現代に生きる若者の危うさを感じました。
ジン(舒淇)には同性の恋人がいて、彼女も含め、明日のことは全く考えていません。
他人に自分を開かないジンに対し、恋人である彼女は開きすぎて人生を急ぎすぎてしまう。
阿震(張震)は、ファインダーに映るジンに夢中になるけれど、それが愛といえるものなのか。
心の底では人とつながっていたいのだという彼らの叫びが聞こえてくるようでした。

なお、3つの話に共通する「想い」と、その伝達手段の違いに興味を覚えました。
第1話はペンで書いた手紙。第2話は毛筆による手紙。第3話は携帯電話とパソコン。
いずれも「会いたい」という気持ちの表れで、この気持ちはどの時代も変わらないということでしょう。

第1話の感動があまりにも深くて2話、3話が上の空。ほとんど感想がかけない状態です。


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台湾を考える :台湾を考える

『百年の恋歌―侯孝賢 ホウ・シャオシエン映画祭』プレノンアッシュ、2006年田村志津枝著『侯孝賢の世界』岩波書店、1990年、ISBN 4000031155田村志津枝著『悲情城市の人びと』晶文社、1992年、ISBN 4794961030田村志津枝著『台湾発見』朝日新聞社、1997年、ISBN 402261197

「百年恋歌」 :TK.blog

『百年恋歌』  最好的時光  THREE TIMES    製作年:2005年  製作国:台湾  監督:ホウ・シャオシェン(侯孝賢)   出演:スー・チー(舒淇)、チャン・チェン(張震)、     メイ・ファン(梅芳)、デ

コメント

おはようございます♪

チャン・チェンが出てるので観よう観ようとずっと思っており、やっと鑑賞しました!

>先に好きになったのはシウメイの方。「春子さん」の存在を知ってあきらめたはずでしたが…。

そうだったんだ!それで冒頭のシーンの意味がわかりました。既に出会ってたんですね。今気付きました^^;
私もこの1話が一番印象的♪相合傘で手を重ねあい、指を絡ませていくシーンは初々しくて自分の初恋時代を思い出ちゃいました。

他の方のブログで書かれてたのですが、2話がサイレントなのは主役2人が当時の台湾語を話せなかったからだとか・・・。
孔雀の森さんと同じく1話が一番良かったため、2話、3話の感想は少ないです^^;

TBさせていただいたつもりなんですが、またまた失敗(泣)。後日また挑戦します♪

TKATさん、こんばんは♪

第1話の最初の部分は分かりにくかったと思います。特に「春子さん」って男性にとってはどういう存在だったの?と思ってしまいます。台詞が少ないから理解しにくい部分も多かったりして…。
初めて手をつなぐ時ってああいう感じなんだなあと、にんまりしてしまいます(キャア)。

>2話がサイレントなのは主役2人が当時の台湾語を話せなかったからだとか・・・。

おお、そうなんですか!!なるほど(めちゃくちゃ納得)。
だったらすごくいい趣向じゃないですか、と突如感想が変わる自分が怖い…。

今うかがいますね~♪
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