僕が9歳だったころ : 夢の国・亞洲文化宮

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僕が9歳だったころ

20070707

kyuusai.jpg
2005年/韓国/1時間45分(レンタルDVD)
監 督  ユン・ウィノ
出 演  キム・ソク  イ・セヨン  パク・ペクリ  ナ・アヒョン 
     キム・ミョンジョ  チョン・ソンギョン



<あらすじ>
1970年代の韓国。ヨミン(キム・ソク)はガキ大将的存在の小学校3年生。ある日ウリム(イ・セヨン)というかわいい女の子が転校してきて、ヨミンと隣同士になる。アメリカ帰りだという彼女は、身なりもしぐさも、田舎育ちのヨミンとは大違い。2人は惹かれあうが、いつも互いにその心とは裏腹な行動に出てしまう。
ヨミンを好きなクムボク(ナ・アヒョン)は激しく嫉妬し、何かとウリムと張り合うのだった。そんなある日、彼女はウリムに関する重大な秘密を知る。
やがてウリムが転校する日が来た。彼女はみんなの前で、これまで嘘をついてきたことを謝るのだった。
<感想など>
子供の世界が大人社会の縮図のようです。残酷にもきこえるストレートな物言い、差別発言、派閥争い…。大人からみたいわゆる「子供の無邪気さ」は感じられません。画面全体が9歳の目で描かれた絵のようです。
ヨミンは友人を守るために5年生のツバメ(パク・ペクリ)をやっつけたり、ウリムの前で「男は女を守るものだ」といった台詞をはいてみたり。
みんなが背伸びしているかのような子供社会。でも9歳からしてみればごく自然なのかも知れません。
「変な」大人たちも印象に残ります。
例えば靴屋の主人。値切ろうとする母親に「売ってやらない」と怒鳴る。片目が不自由な母親への差別的態度。9歳の目から見た大人の、何と醜いこと!
担任の先生。とにかくメチャクチャです。校長の前ではヘコヘコするのに、子供の前では態度がコロッと変わって感情に任せて体罰を与えます。究極の絶対君主!
すごく極端なキャラクターですが、子供の目から見るとああいうふうに映るんだろうな、と想像できます。
それから自ら哲学者だと言うハルボンさん。きれいなピアノの先生に手紙を書いてそれをヨミンに託したり、あるいは待ち伏せをしたり。彼の行動はヨミンには理解しがたいけれど、ヨミンに決定的なことを教えたのはハルボンさんだったのでは?(言いたいことは今すぐ言え!ということ)
哲学者もピアノの先生も、非現実の世界の人のように映ります。何か実体のつかめない人たち。9歳から見たらこの2人は謎だらけなのかも。

これとは対照的な現実世界が、子供たちの家庭。働かない夫をなじる妻。妻を殴りつける夫。この夫婦は何と「ツバメ」の両親だった。陰のあるツバメの眼差しが印象的です。
一方、ヨミン一家は貧しいながらも両親の仲がよく、ヨミンも妹も愛されて成長しているのがわかります。
そしてウリムの複雑な家族事情。
それぞれの家庭の違いもまた、子供たちの眼に映った真実のように思えます。

ウリムの告白には泣かされます。彼女の気持ちがすごくわかるからです。嘘をつき始めるとほとんど嘘の自分になりきって、後戻りできなくなる。だけど勇気を振り絞ってみんなの前であらいざらい話すのです。これは彼女の人生でとても大きいことなのでは?

そうそう、「ゴリラ」と呼ばれる最強の男の子。まるで「ドラえもん」に出てくるジャイアンみたい。彼よりも体の小さなヨミンが倒してしまうのだから、ヨミンはやっぱり子供の世界のヒーローだ!!
この作品を観ているうちに、ふと昔の自分に出会ったような気分になるのは、彼らの言動の中に思い当たる瞬間があるからでしょうか。

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