不夜城 : 夢の国・亞洲文化宮

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不夜城

20070623

fuyajo.jpg  1998年/日本/2時間02分(中古VIDEO)
  監 督  李志毅(リー・チーガイ)
  原 作  馳星周『不夜城』
  出 演  金城 武  山本未来  椎名桔平
        郎 雄(ラン・シャン)曾志偉(エリック・ツァン) 他


<あらすじ>
舞台は新宿歌舞伎町。ある日、劉健一(金城武)は上海組の首領、元成貴(曾志偉)から、呉富春(椎名桔平)の殺害命令を受ける。健一にとって、富春はかつての相棒。そんなとき、夏美と名乗る謎の女(山本未来)から「富春を売りたい」という連絡が入る。2人は激しい恋に落ちるが互いに猜疑心を持ち続ける。やがて富春と夏美の関係も明らかになり、健一の父楊偉民(郎雄)の野望も見えてきて…。
<感想・雑記など>
どこのレンタルショップにもなかった作品。ところがある日某古書店で偶然発見。最近こうした出会いが多く、運のよさを喜んでいます。

さて金城武演じる劉健一。黒コートをなびかせる後姿の、何とキマっていることよ!
路地を疾走したり車の上を渡ったりするさまは、まさに自身の呼称「蝙蝠(こうもり)」です。
日本語と北京語を自由に操る健一ですが、親戚が使う台湾語がわからない。また父親への不信感も相当強い。「蝙蝠」にならざるを得ない背景がこうした身内との関係に見えてきます。また「自分が何者なのか」という問いに対する答えが確立できないこともその背景にあるように思えます。

彼の黒コートは周りを拒絶する鎧(よろい)みたい。その中で、渦巻く感情を永遠に閉じ込めようとしているかのようです。
その鎧を突き破ろうとしたのが夏美。残留孤児2世という背景が、健一が自身に抱く「無国籍」の観念と通じ、互いに似たもの同士と感じたのかも。壮絶な過去を持ち「近寄らない方が無難」とも言われる彼女ですが、純粋さを持ち続けているところが不思議。この「不思議さ」に健一は魅了されたといえそうです。
健一が夏美の部屋に侵入し、衣装箱をあさる場面。これが繰り返し映し出されることで、彼の後悔と運命の不可思議が強調され、2人の悲哀が一層胸に迫ってきます。

富春(フーチュン)を演じる椎名桔平は、主役の2人よりも強烈な存在感を放っていて、その凄みにほれぼれとしてしまいます。椎名桔平ファンの友人の気持ちがよくわかる!
富春と夏美はよく似ているなあと思ったら、役柄で兄妹の関係。そしてこのお2人が今はご夫婦。面白い!後から観るとこういう楽しみもあるわけです。
夏美は富春を心底憎んでいたと言うけれど、それだけではなさそう。一時は兄妹を越えた愛が存在していたようにも感じられ…。最後に対峙する2人の表情からは、そんな複雑な心も見えてきます。

登場人物それぞれが孤独で、相手の裏をかくような策士。結局自分のためにしか生きられない人間ばかり。健一は夏美の上をいく人間不信者。まさに不幸の源です。
父親の野望までは気づかず、命を落としそうになった健一は、ますます自身の鎧を固める気配。最後の彼の表情からは、身内でさえ容赦しない非情さがうかがわれ、寒々とした気分になります。

猥雑な印象の歌舞伎町ですが、黒い画面を彩る光線の美しさが印象的でした。
豪華キャストも楽しめた作品。特に郎雄(ラン・シャン)は重鎮としての存在感で魅了してくれました。曾志偉(エリック・ツァン)は出番は少なかったけれど、役柄の「元成貴」の影が常に健一について回り、その意味で存在感がありました。黄色いジャケットにお笑い路線のイメージを感じ、悪役に見えませんでした。
ところで途中で『セブン・イヤーズ・イン・チベット』の映画の看板を見かけて「あっ」と声をあげてしまった!
このVIDEOを『不夜城』といっしょに買ったのでした。

trackback

「不夜城」 :TK.blog

『不夜城』  SLEEPLESS TOWN 製作年:1998年 製作国:日本 監督:リー・チーガイ(李志毅) 出演:金城武、山本未来、椎名桔平、エリック・ツァン(曾志偉)、     ラン・シャン(郎雄)、キャシー・チャウ(

コメント

こんにちは~。

>登場人物それぞれが孤独で、相手の裏をかくような策士。結局自分のためにしか生きられない人間ばかり。

そうなんですよね、ラブストーリー・マフィア抗争だけでなく複雑な人間模様も見所の一つだと思います。

エリック・ツァンがなぜあんな派手なジャケットを着たのか―。パンフによると、歌舞伎町に行った時同じような派手なスーツを着た人を見たとのこと。さらに出番が少ない上に子分達が皆自分より背が高く、どうすれば観客に対し自分の印象が強く残るかを監督と話し合った結果こうなったんですって。
私もお笑い路線のイメージが強く、なんだかあまり怖さを感じないマフィアでした(笑)。
それにしても金城武はかっこいいなー♪

TBさせていただいたのでよろしくです!

TKATさん、こんばんは♪

>出番が少ない上に子分達が皆自分より背が高く、どうすれば観客に対し自分の印象が強く残るかを監督と話し合った結果こうなったんですって。

そういういきさつがあったのですか!エリック・ツァンの着たジャケットが鮮明に記憶に残っているということは、やはりこの作戦が功を奏したといえそうですね。
おっしゃるように怖くないマフィアでしたが、出演はうれしかったです♪

>それにしても金城武はかっこいいなー♪

台詞もポーズもきまっていて、スクリーンで観たかったです!

TBありがとうございます♪
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