それでも生きる子供たちへ : 夢の国・亞洲文化宮

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それでも生きる子供たちへ

20070621

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2005年/イタリア・フランス/2時間10分(劇場にて鑑賞)
原 題  All the invisible Children
第1話『タンザ』監督:メディ・カレフ監督(ルワンダ)
第2話『ブルー・ジプシー』監督:エミール・クストリッツァ(セルビア・モンテネグロ)
第3話『アメリカのイエスの子ら』監督:スパイク・リー(アメリカ)
第4話『ビルーとジョアン』監督:カティア・ルンド(ブラジル)
第5話『ジョナサン』監督:ジョーダン・スコット/リドリー・スコット(イギリス)
第6話『チロ』監督:ステファノ・ヴィネルッソ(イタリア)
第7話『桑桑(ソンソン)と小猫(シャオマオ)』 監督:ジョン・ウー(中国)
<感想・雑記>
独立した7つの作品が、全体を通して一つの流れになっているように感じ、この流れこそが、今回の企画に賛同した各国の監督さんの、共通意識のようにも思えたのでした。
第1話。爆破を命じられた憧れの学校で涙を流す少年兵士の姿からは、明るい未来が全く感じられません。それに対して第7話では、学校に通える喜びに胸を膨らませる少女の姿が描かれ、希望の光が見えてきます。「学び」を象徴する映像を最初と最後に配置する構成が印象的でした。

表現方法も、ブラックユーモア(第2話『ブルー・ジプシー』)、大人の苦悩の描写(第5話『ジョナサン』)、子供なりの知恵と生活力(第4話『ビルーとジョアン』)など、さまざま。
第3話『アメリカのイエスの子ら』は、アメリカの大人たちが負った深い傷と、HIV感染を知った少女の無念さを通し、救いようのない現実を突きつけています。そんな中、少女自身の生きようとするバネは、観るものにもバネとなって跳ね返ってきて、「生きる」ことを改めて考えさせられたのでした。
第3話の娘を愛する両親と正反対なのが、第6話『チロ』に登場する少年の両親。映像では窃盗を繰り返す少年やボスの描写が主ですが、これは両親の生き方に対する警鐘でもあります。子供たちの育つ環境を大人が作ってこなかった結果です。子供たちのふてぶてしさと、何かをあきらめきった様子が残る作品でした。

第7話は舞台が中国ということで、他の作品とはまた違う思い入れがありました。捨て子の少女を大事に育てるおじいちゃんと、その健気な少女。どこかで見たような構図だなあと思いつつ…。お涙頂戴ドラマの感もありましたが、お金持ちのお嬢さんを人形に見立てた描写にはあっと驚きました。おじいちゃんが握っていた一本の鉛筆がいつまでも頭に残っています。

今回は親目線になって「中高生に観てもらいたい」と強く思ったのでした。
近所の中学では総合学習で、「国際平和」などのテーマに沿って生徒が発表する時間が設けられているようです。そうした授業に絶好の教材ではないですか!独自の感想がいろいろ聞けそうです。(その一方で無関心な人がたくさんいるのも事実。)

プログラムには「日本公開のための権利料を含む製作会社のMKフィルムプロダクションズが得る本作の収益は全額、WFP国連世界食糧計画に寄付され、世界の子供を救う助けのために活用される」とあります。そうした目的があるならば、是非複数館で上映してほしいものです。


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それでも生きる子供たちへ :龍眼日記 Longan Diary

大人は誰も、昔は子供だった。でも、そのことを忘れずにいる大人はほとんどいない。              アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ「星の王子さま」親がいなく兄妹で方を寄せ合い生きるストリート・チルドレン親がいて裕福でも親の愛情に飢えた子供強制

コメント

孔雀さま
これすごく観たいなーと思いつつまだ未見です。
レビューを拝見していたら、やっぱり早くDVDを探しに行かねば!と思ったのでした。(笑)
こういう、企画ものというか、オムニバス、みたいなのはとても好きです。

donamiさん、こんにちは。

機会がありましたら是非!
この企画を知って、観終わったときの感慨がより深くなったように思いました。
私にとって、オムニバスというと、印象のあるもの、ないものがくっきり分かれることが多いのですが、これは7本すべてが鮮やかな印象で残っています。

力強い作品

孔雀の森さん、こんばんは。
言い訳や逃げることばかり考えている大人たちに比べ、子供たちの潔い生き方には目を見張りましたね。
「桑桑と小猫」は孔雀の森さん同様私にとっても思い入れのある作品でした。
ただ・・・あのラストの学校のシーンが少々謎だったのですが・・・あれは現実?それとも夢??

sabunoriさん、おはようございます。

>ただ・・・あのラストの学校のシーンが少々謎だったのですが・・・あれは現実?それとも夢??
おお、そう言われてみれば…。観たときはその疑問すら浮かばず、単純に「学校行けてよかったね~」と喜んでいました。
あのお金持ちの家に養女として迎えられたんだろうか…と、今妄想してしまいました。

子供たちが現実に立ち向かい力強く生きていく姿には圧倒されました。
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