搭錯車 : 夢の国・亞洲文化宮

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搭錯車

20070530

dacuoche.jpg
  1983年/台湾・香港/1時間30分
  監 督  虞戡平
  英 題  Papa,Can You Hear Me Sing
  出 演  孫 越  劉瑞  呉少剛  江 霞  李立群



<あらすじ>
言葉の不自由な孫(通称:唖叔・ヤーシュウ)(孫越)は、酒の空き瓶を売って生計を立てている。
ある日道端で捨て子を見つけ、自分で育てる決心をする。しかし同居中の女性芝蘭はこれに大反対し、出て行ってしまう。
その女の子阿美(アーメイ)はすくすくと成長し、隣の阿満一家とも仲良くなる。そんなある夜、阿満(李立群)と彼の弟が突然の事故で亡くなり、阿満嫂(阿満の妻)(江霞)は悲嘆にくれる。
やがて阿美(劉瑞)は歌手となり、順調にヒットを飛ばす。しかし人気が高まるにつれ唖叔と過ごす時間もなくなり、つき合っていた恋人、時君邁とも別れることに。
住んでいた一帯の建物が強制撤去され、幼ななじみ阿明(アミン)(李立群:二役)がその時崩れた家の下敷きになって死亡したのも知らないままだ。
舞台で喝采を浴びても彼女の心は孤独だった。
<感想・雑記>
最近「DVD3点買ったら1枚オマケ」という宣伝にのせられDVDを複数購入。「オマケ」の選択肢にこのタイトルを見つけて迷わず選びました。
20年前蘇芮(スー・ルイ)のテープ『搭錯車』を買った時、この映画のことは知っていたけれど、観ようとは思いませんでした。
でも今になって急に観たくなりました。
映画でヒロインが歌う曲は、私にとってのナツメロ。
歌の場面は蘇芮の吹き替えですが、ヒロイン役の劉瑞は、本当に歌っているように見えるほどの熱演でした。

注目すべきは、無数の酒瓶が差し込まれた、緑や茶色に光る壁。
阿美の育った家の壁です。
希望ある未来に通じるような、透明感のある壁。阿美の歌声を感じさせます。
この壁は唖叔の人生そのもの。なのに…

さてタイトルの『搭錯車』(車や船を乗り違える、という意味)。
養父唖叔にとって阿美はすべてです。でも失ったものも大きかった。
まず、同居していた芝蘭は出て行きます。
隣家の阿満は、川に落ちた阿美のおもちゃを拾おうとして水死。
またその弟の阿坤は、火事場で阿美のおもちゃを取ろうとして焼死。
恋人も去っていきます。
愛犬来福は養父を助けようとして交通事故死。
もし唖叔があの時阿美に出会っていなかったら…
もし阿美が歌手という道を選択していなければ…
『搭錯車』。運命の分かれ道と、その選択の誤りを暗示するようなタイトルです。
でも阿美が多くの人に夢を与えたのも事実。「錯」(誤り)とは思いたくないのですが。
元々阿美は養父に楽をさせてあげたい一心で歌手になったのです。
ところが本人の気持ちとは裏腹に、歌手として成功するにつれ、親不孝が積もっていきます。
まさかこんなことになるとは…。この思いも『搭錯車』。
このタイトルには考えさせられました。

ヒットナンバーの歌詞は、まさにその時の阿美を映し出しています。
2番目の『請跟我来』は恋人とのデュエット。
実際に蘇芮と歌うのは、この作品の監督、虞戡平。ハーモニーがきれいで、特に盛り上がりの部分に聴き惚れました。
最後の『酒干倘賣無』(ジウガンタンマイウー:酒瓶を集める時のかけ声)。
物語では、元恋人、時君邁の作詞作曲ということになっています。
唖叔と阿美のいきさつを阿満嫂から聴いた途端、この曲がひらめいて一気に書き上げ、阿美に贈るのです。
阿美がこの曲を熱唱する最後のコンサート風景。
阿満嫂も時君邁もやり手マネージャーもいるのに、一番聴いて欲しい唖叔だけがいない…。
歌声と共に<Papa,Can You Hear Me Sing>という叫びが聞こえてくるようでした。

ところで、ヒロイン役の劉瑞。
台湾ドラマ『イルカ湾の恋人』で、ヒロインの母親役がやはり「劉瑞」。
同一人物?でも似ていない…。
年齢的には合っていると思います。
もし同一人物なら、「歌手を目指すヒロインの養母」という『イルカ湾の恋人』の役柄は、かなり意味深いです。

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