胡同(フートン)愛歌 : 夢の国・亞洲文化宮

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胡同(フートン)愛歌

20070508

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2003年/中国/1時間40分(劇場にて鑑賞)
監 督  安戦軍(アン・ザンジュン)
原 題  看車人的七月
出 演  範 偉(ファン・ウェイ) 陳小芸(チェン・シャオイー)
      張煒迅(チャン・ウェイシュン) 趙 君(チャオ・ジュン) 他

<あらすじ>
駐車場管理員のトウ(範偉)と高校生のシャオユー(張煒迅)父子は、北京の路地裏でつつましく暮らしている。トウは花屋の店主シャオソン(陳小芸)と再婚する予定だったが、後で彼女がまだ離婚していないことを知り愕然。彼女の夫は出所したばかりのリュウサン(趙君)。彼の妻に対する暴力や、トウ父子への嫌がらせは日に日にエスカレートしていく。
一方、シャオユーは、思いやりがすべて裏目に出て、結果的に父や先生に叱られてばかりだ。彼は不幸の元凶であるリュウサンを襲うが、反対にやられてしまう。
たまりかねたトウは、ある手段を決行する。
<感想など>
最初はDV(ドメスティック・バイオレンス)の問題かと思ったのですが…。
まず、シャオユーが花を配達した先で、暴力的な夫と妻の姿が出てきます。
高級マンション暮らしで、生活に不自由のない夫婦に見えるけれど、妻は「籠の中の鳥」状態。
次に、シャオソンとリュウサンとの関係。
賭け事に明け暮れる夫の借金を、すべて肩代わりしたシャオソン。
彼女は夫の暴力にひたすら耐え、耐え切れなくなるとトウを頼る。
そこへ夫リュウサンが殴りこんできて…。悪循環です。
DVは生活環境に係わらず起こりうることを暗に訴えているようにも思えます。

結局この物語は、父と子の絆や胡同に暮らす人々の交流に主眼が置かれ、DVが感動を作るための材料になってしまっているような気もしました。
刑務所の面会室でシャオソンがトウに放った言葉。
「ほんとうにこれでいいの?」(こういう意味だったと記憶している)
いいはずはない!
シャオソンは忍耐強く、花屋の経営も上手で、好感の持てる女性です。
トウの妻として、シャオユーの継母として、そして何より一人の人間としてしっかり生きていけるはず。
だからこそ、こういう賢い彼女がDVに対して最後まで無力であることが残念です。
シャオソン自身に訴える手段を考えさせるなど、解決へのステップだけでもみせてほしかった。
一方で、トウは、真面目で努力しても浮かばれない人物の象徴であり、観ている方はやりきれなくなってきます。
中盤は不幸、不運の連続で、ラストまでの道のりが非常に不安でした。
暗いままで終わるしかない展開…。
それだけに、その不安を吹き飛ばす、晴れ渡るようなラストは圧巻!!
息子の全身バネのような動きが、物語を救っている!!
問題提議をあえて感動物語で包んでしまったのは、あるいは制作者の意図かもしれないと、後になって思ったのでした。

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