森 絵都『DIVE!!/ダイブ』1巻~4巻 : 夢の国・亞洲文化宮

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森 絵都『DIVE!!/ダイブ』1巻~4巻

20070505

dive1.jpg dive2.jpg1― 前宙返り3回半抱え型
 2― スワンダイブ
dive3.jpg dive4.jpg3― SSスペシャル’99 
 4― コンクリート・ドラゴン











<内容>
高校生の要一、飛沫(しぶき)、中学生の知季たちは、MDCに所属するダイビングの選手。夏陽子の厳しい指導の下、それぞれがオリンピックを目指す。
しかし裏側では上層部の思惑がはたらき、純粋に技の向上を求める少年たちを苦しめる。
事実上のオリンピック予選は白熱をきわめ、いよいよファイナルを迎え…。
<感想など>
スポ根ものは好きで、最近読んだ『バッテリー』、『一瞬の風になれ』に続き、かなり期待して読み始めましたが…。
やはり「飛び込み」という競技を筆で描写するのは難しいのかな、というのが率直な感想。

まず、滞空時間1,4秒という一瞬を、どう伝えるのか。
動作にはいろいろな型があるようですが、専門用語は素人には難しすぎます。
第1巻のタイトル《前宙返り3回半抱え型》はわかりやすい方ですが、イメージを浮かべるのに時間がかかります。
競技人口もTVでの放映も少ないこの競技。
見たことのない大多数に,言葉でこの動きを伝えるのは至難の技といえそうです。

だから、この競技自体よりも、背景の方に力を注がざるを得なかったのでしょう。
なぜ飛ぶのか。
この必然性を伝えるのに、作者はかなり苦労したと思います。
飛び込み選手だった両親を持つ要一。
幻のオリンピック選手の孫、飛沫(しぶき)。
「ダイヤモンドの瞳」を持つ知季。
要一と飛沫には血脈、知季にはたぐいまれな才能を持たせ、彼らが「飛ばずにはいられない」状況を設定していますが、ちょっと芝居がかっているような感じもあり…。
彼らに深くかかわるコーチ、夏陽子の強気な性格は好きですが、彼女の教えたいという「必然性」も作りすぎている感じがします。
なお、飛沫の女性関係に関する描写は苦しまぎれの策としか思えず、ない方がよかったかも。

でも二つ、共感できる場面がありました。
一つは飛沫の「スワンダイブ」が拍手喝采を浴びたところ。
白鳥のように両手を広げて空中に飛び出すシーン。
難易度が低く、競技での高得点は望めない技。
でもあえてこれを飛んだ飛沫の心意気と、これに魅了された人々の姿が印象に残ります。

もう一つはオリンピック選考会の息詰まる熱戦を描いた第4巻。
飛ぶごとに順位が入れ替わり、三者三様の苦しみがリアルに伝わってきます。
そしてここにきて飛込競技の概要も少しわかってきました。
当然結果はシビアに出たのですが、3人にそれぞれ花を持たせたところはよかったかな。
というか、さわやかすぎ!!

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