好男好女(こうなんこうじょ) : 夢の国・亞洲文化宮

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好男好女(こうなんこうじょ)

20070504

haonan.jpg  1995年/台湾・日本/1時間48分(中古VIDEO)
  監 督  侯孝賢(ホウ・シャオシエン)
  原 題  好男好女/Good men,Good women
  原 作  蒋碧玉 藍博洲
  出 演  伊能静  高 捷(ジェック・カオ) 林 強(リン・チアン)
       魏筱恵(ウェイ・シャオホェイ) 金介文(キン・ジェウェン)他

<内容>
女優リャンジン(伊能静)あてに次々と送られてくるFAX。内容は、盗まれた自分の日記の文章だ。死んだ恋人アウェイ(高捷)との赤裸々な場面もつづられている。
そんなある日、彼女に映画出演の話が舞い込む。リャンジンは政治犯の蒋碧玉(ジャン・ピーユ)を演じるうちに、アウェイとの過去を思い出していた。

<感想など>
物語が展開するにつれ、役者リャンジンと実在の人物蒋碧玉の境界がわからなくなっていきます。映画はモノクロ画面で、現実の場面はカラー。それなのに両者が混同してしまいます。
また、劇中劇の最初はいかにも芝居なのですが、大陸に渡ってからのシーンは、蒋碧玉の回想録そのものです。
原作者蒋碧玉さんが映画公開の直前亡くなったとのテロップを見たので、現実味がよけい強くなります。
抗日戦線に参加しようとするが日本のスパイと疑われ拘束される蒋碧玉たち。
そして台湾で政治犯として捕らえられる蒋碧玉たち。
牢獄で一人ずつ呼ばれて刑場に行く場面では、『非情城市』を思い出します。
鑑賞者にとっては映画の撮影ではなく、歴史的事実そのものに映ります。
現実と虚構(映画)、またリャンジン自身の過去と現在が一本のフィルムの中で入り乱れ、いつしかリャンジンと蒋碧玉が同一人物のように思えてきました。
薬物中毒であったこと、アウェイの死を目の当たりにしたことを心に封じ込めたリャンジン。
しかし蒋碧玉を演じることで過去の自分と向き合ったと、解釈できるでしょうか。
特に、蒋碧玉の夫、鍾浩東(チェン・ハオトン)が殺され、彼を葬る場面は、役柄がリャンジン自身と重なって見えます。
結局無言電話の相手、FAXの送信者は明らかにされません。でもリャンジンはいつしかそれがアウェイだと信じるようになります。実際はどうなのだろう。この部分だけが不気味に残り、消化不良気味。
ところで、最初と最後に、これから撮影開始という場面が映し出されます。現実なのですが、ここだけがいかにも「映画のワンシーン」という感じがします。
劇中の蒋碧玉の物語の方が、はるかにリアル。
最初から最後まで錯覚の連続…でした。
侯孝賢監督の台湾現代史三部作(『非情城市』、『戯夢人生』、『好男好女』)最後の作品。
『戯夢人生』はこれまで2回レンタルし、2回ともリタイアしているので、次は何とか最後まで鑑賞したいと思っています。

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